Vol.121「テントウムシ」

Vol.121「テントウムシ」

春になるとテントウムシが出てくるね。
テントウムシは、漢字で書くと「天道虫」というくらいで、上へ上へと登って行って、お日様に向かって飛び立つ習性があるんだ。
前にこういう話を聞いたことがある。
ビンの中にテントウムシを入れて、透明なガラスでフタをしたんだって。
そしたら、そのテントウムシは飛び立とうとするんだけど、フタにぶつかって落ちてしまう。
何度も何度もそうしているうちに、ビンのフタをはずしても、もうそのテントウムシは飛び立たなくなってしまうんだって。
だけど、このテントウムシをもう一度飛べるようにする方法があるんだ。
その方法というのは、もう一匹のテントウムシを入れるというだけ。
後から入れられたテントウムシは、当たり前のように飛んでいくよね。
その姿を見た飛べなくなったテントウムシは、自分が飛べるということを思い出して、またビンから飛び立つことができるようになるんだって。
これってスゴイよね。
僕らも小さい時からたくさんの夢があったり、やりたいことがあったりしたけど、いろんな理由でできなかった経験があると思うんだ。
何度もカベにぶつかって、もうあきらめてしまったり、忘れてしまっていることもあるんじゃないかな?
まるで飛べなくなったテントウムシみたいに。
でもそのフタは、もうなくなっているんだよ。
あの時はムリだったとしても、今ならできることがいっぱいある。
自分がやりたいこと、やりたかったことを思い出して。
そして、それをやっている人や、あこがれの人のそばにいってみて。
きっといい刺激をもらえるし、君の人生が大きく変わるきっかけになるかもしれない。
天の道の虫。
僕もテントウムシのように、自分から上へ上へとはい上がっていき、目標に向かって飛び立っていける人になりたい。
そして、誰かにとって、飛ぶきっかけを与えられる人になっていけたら嬉しいな。