更なる展身に向けて (2005年夏

最近マスコミで定年65歳説が唱えられ、一部の企業では既に実施に移されているようだが、実際その年齢に近くなってみると、そのシステムがはたしてどうしたものかと疑問がわく。一言では言えないが、自分に関して言えば、このまま会社勤めだけで一生を終えることへの、あせりがある。65歳まで会社勤めをしていたら心身ともにぼろぼろになりそうな気がする。

今、職場に対する未練(環境のよい場所で働けるうちは働いて報酬を得るという意味で)がないわけでもないし、まして金銭面での将来への不安がないわけでもない。一方、辞めるタイミングであるが、仕事をやり残したまやめるというような後ろめたい気持ちもいやだし、お客からの評判が悪く責任をとった形で辞めるのもまたいやである。

一方、今の仕事の将来性であるが、内容からしてずうっと続く性格のものでもない。いずれは、縮小・終わりのときが来るであろう。現に海外出張も多くなり、仕事は日本から海外に出かけて行う事になろう。そしてやがては海外の工場が実力をつけてくればそれさえもなくなる。

さんざん迷ったが、お世話になったこの職場を定年前ではあるが跡にすることにした。今のところ自分に対する内外の評判は悪くないが、先に述べた理由で今がそのチャンスと考えた。もうひとつの理由は、これが動機の第一であるが、体力、気力、感受性が未だ消えやらぬうちに、生きがいという面において更なる進展を図りたかったからである。もうひとつ挙げるとすれば、後継者も育ち、いつまでも年寄りがいると彼もやりずらいだろうと考えたからである。

老兵は死なずただ消え行くのみ。昔の人はいい言葉を残してくれた。

(この写真は私のお気に入りである。暗雲の中に飛び立つジェットを、最後の職場ではよく見ていた)

後日談:この思いは結局果たされず、実現は翌年に持ち越された。


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