涼風と寒がり
地面を照らす日差しは白く、足元の影の濃さを見れば虫の声など待たずとも夏が近いことが充分に感じ取れる。
しかし未だ梅雨いたらぬ季節の谷間。風は冷たく爽やかで、
「うおー、寒!寒!おお、まだクリーニングに出しておらんかったとはこれ幸い。それ、ぐーるぐるっ」
「ってゆーか、まだしまってなかったのが僕には驚きなんだけどねー」
風は冷たく爽やかで、マフラーがひらひら揺れていたりする。
「鯉のぼりもとっくに片付けたってのに何はためかせてるかなあ、望ちゃん。なんだって君はそんなに寒がりなのさ」
「知るか。寒いものは寒い。冬場も鎖骨出しておれるような者と違ってわしは繊細なのだ」
「繊細ね…」
「当然暑さにも弱いわけで、本来わしのような頭脳労働者は冷暖房完備で年間通して23℃ほどに保たれた快適な空間に配置されるのが理想なのだが」
「それってパソコン?」
パソコンには冷房は必要だが暖房は要らない。どちらかというと特定の環境下でないと育成できない植物のような感じだが。
「むしろ望ちゃんって踏んでも引っこ抜いても枯れない、やたら頑丈な雑草っぽいんだけど」
「のう、それはどう聞いても褒め言葉のようには思えないのだが」
五月晴れのとある1日。
◆管理人の日常はこんな感じだったりしなくもないのです。
05/05/15 (Sun.) 22:57:40