―――芝に寝ころんで



 蟻が行列を作っているのを見る。
 先刻まで食べていた焼き菓子が一つ、その先にある。

 まだ、彼らは集ったばかり。気づかず落とした菓子を拾うこともできよう。小さき彼らを散り散りに飛ばしてしまうことも容易かろう。
 いっそ踏みにじってしまおうか。

 午後のけだるさの中ぼんやりと思考をもてあそび、眺めるうちに焼き菓子はやがて小さくほどけていった。

 蟻は満足したのだろうか。
 わしは満足したのだろうか。



◆特に意味もなく。

05/5/16 (Mon.) 21:45:26


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