◆◇ぽろりとこぼれたつぶやき◇◆



薄桃の花びらが、暗闇を

 ほん わり と、明るくする。

そうそう。  これが満開だ。


 花見日和の、さんさんお天気で、見た時に感じた

 むずがゆい違和感は、払拭。



         深夜の仕事帰り

      ペダルを踏む速度を    ゆるめて

   ゆるりとくねる川沿いに    花ひらいた

    もこもこでこぼこの淡い    ラインを

           橋の上から    ひとりじめ。


                夜は    静かに満開。




             日付変更手前の時刻、


           人が見て     いようが

                   いまいが

                  関係なく、


           暗闇と凪ぐ川面に、

         今が時と奔放にはじけた、


        今年の春のつかい。





見覚えのある硝子障子は、

丸い穴に白い厚紙のつぎはぎだらけなのだ。

これでは、もっと寒いと困るのだろうかと、

思っているところへ、

−新しいガラスをあげるから

         「帰っておいで」−

と、優しげな声をかけられ、

私はおどろき、静かな違和感をおぼえる。

動くでもなく正座し、ぼんやり眺めているのは、

光が妙な曲がり方をする、昔っぽい硝子だ。

ゆらゆらと輪郭のみえづらい向こう側を、

懐かしげに眺めている。





あぁ。 ワスレテタ。

次から次へと、することや、したいことが湧いてきて、
ホントにすっかり、ワスレテタ。


   ツン と 鼻先が痛くなって、

   あれ? あれ? ・・・


ああ。 オモイダシタ。

   こういう時は、泣くんだった。




いつも「いつもの様」な貴方らしく
「いつもの様」な顔でお嫁さんをもらうので
ここは「いつもの様」な顔で

  「幸せ?」と聞いたら

     「まあね」と答えるんだろう。

「まあね」ってとても素敵な言葉だ。

〜K氏への祝電より〜




ぽちゃり ぽっちゃん

水の輪が広がるように
一滴落ちるたびにゆったりと

小さな波をたてながら
ふぞろいな揺れが馴染んでゆく

ぽちゃり ぽっちゃん・・・




粉雪かと思うよな窓の外の気配

そのたびドキッとときめいて目をやると
風に舞う黄金色の薄いひら

暖かすぎる冬のはじめに
とまどいながら落ちてゆく小さな扇





トポスを枝分けして水にさした。

午後の南の光が、きらきらと透けて
私はすっかり嬉しくなる。

夏休みの植物観察。
だから毎日見守ろう。

根がついたら貴方にあげよう。

ジャムの壜が空になったから思いついた、
我ながら上出来な提案。





大きな声で「富士山」を歌ったら、

やっとあなたが笑った。

にらめっこは得意なんだ、私 ^^





潮が満ちてくる日は、

        次から次へと止むことなく、

            静かにティプトプとさざめきながら、

                    一晩中満ち続けているよ。





気づかなかったのに、
気づかなければよかったのに

気づいてしまうと、楽しくて、嬉しくて、
あとは寂しさしかカードがなくなるなんて、
いやだよ。





言いよどむ一瞬を読めるほど、
自由に間をあやつれるほど、

たくさん恋を知っていればよかったのに。





紙コップごしに伝わるコーヒーのぬくもりすら
いとおしくなる渇いた空間。

キーボードをたたくカタカタと電磁波の固まり。

静かにまわる地球が、もう何度か傾きを変えたら、
ゆるりと闇が訪れ、別の緞帳が開きだす。

Ok, It's a showtime!

それまでチクタクチクタク

チクタクチクタク

カタカタカタカタ

チクタク カタカタ チクタク カタカタ・・・

渇けるだけ渇いて潤いをためておこう。





   水色のカーテンごしに朝が透けてきた。
   なんだか急に風通しがよくなった。






涙は、子供じゃなくて、大人のためのものなの。