| 蕾や花が無いときにはコハコベと区別がつきにくいイヌコハコベ(1978年に千葉県船橋市で見つかった新しい帰化植物)は花の時期だと ・白い花弁が無い。 ・萼の根元には濃赤紫色の斑点がついている。 ・種子の突起が低いことで区別できます。 |
イヌコハコベはいつ見ても蕾の形です。萼の先端が少し開いてしなびた柱頭が首を出しているときには種子がもう色づいています。いったいいつ花粉を受け取っているのかが気になり調べてみました。
左上の画像で矢印をつけてある小さな蕾。長さ3mm程度のものも中を見るとすでに雌しべの柱頭には花粉がついていました。
3本ある柱頭の形をまず見ました。柱頭には左の画像の上側のように半透明の突起があります。
画像の下の方にある薄黄色の点々は花粉です。柱頭の突起に花粉が付着してます。
受粉前、受粉中、受粉後の様子を並べてみました。
それぞれ下の段が柱頭付近のアップです。(技術が悪くピンボケですけれど)
| 1 受粉前 萼長 約2mm |
2 受粉中 萼長 約2.5mm |
3 受粉後 萼長 約3mm |
1 葯の色はまだピンク 柱頭の先端もまだそれほど反っていない
2 雄しべも雌しべも伸びてきて葯は黒っぽくなり花粉を出しながら柱頭へ向かう。柱頭の先端もかなり反り返る。
3 花粉を出し終えた雄しべは直立し雌しべから離れていく。受粉を終えた雌しべでは子房が膨らみ始める。
イヌコハコベは花弁が無いだけでなく、蕾のうちにすでに受粉を終えている花が殆どでした。
閉鎖花と言って良いと思いますが正確な用語は私には分かりません。。
開放花があることを知って探してみました。株によってはひとつの花序に1輪ずつ程度と全体からすると頻度は低いけれど開放花をつけているイヌコハコベに出会えました。この形だと花弁が無いということがはっきり分かります。
(2006.2.20)