のの心の広場

コミュニケーション

 

トーマスゴードンのコミュニケーションを阻む12の障害

  1. 指示、命令:何かするように(しないように)と言うこと

  2. 例:愚痴ばっかり言っていないで、もっと努力しなさい
    (このように「〜をしなさい」といえば、黙らされてしまい、何もいえなくなるという現象が起こる)

  3. 注意、脅迫:あることをすれば、どんな結果になるかを言うこと

  4. 例:そんなことをすれば後で絶対後悔するぞ!
    (このように「〜をすれば、〜をするぞ!」といえば、防衛心や、反感が生まれる)

  5. 訓戒、説教:何をすべきか、すべきでないかを言うこと

  6. 例:あなたは自己表現が下手なのだから、克服するためにもっと意見をみんなの前で述べるべきでしょう。
    (このように「〜だから〜をすべきでしょう。」と言えば、解っていても、できないことをつきつけられるので、反撃するしか相手はなくなる。)

  7. 忠告、提案:どうしたら問題を解決できるか助言、提案を与えること

  8. 例:毎日勉強をこつこつすれば、試験でおのずと良い点を取れるようになるのではないか?
    (このように「〜をすれば、〜になるのではないか?」といえば、相手は考えなくなり、依存を招くようになる)

  9. 講義:自分の意見などで、人の判断に対して影響を与えること

  10. 例:今になって思えば、若いときに苦労していて良かったと思うよ。
    (このように「今になってからしてよかった」といえば、今の感情はだめなのだという批判になる)

  11. 批判、非難:否定的判断なる評価を下すこと

  12. 例:君はすぐに弱音を吐くからだめだ
    (このように「〜は、〜だからだめだ」といえば、駄目人間という価値を与える)

  13. 賛同、同意:肯定的判断なる評価を下すこと

  14. 例:うんうん。それは絶対に良いよ。そうすればよいじゃないの。
    (このように「そうすればいんじゃないの」というような安易な同意は、逆に不安を与える)

  15. 侮辱:その人の価値を下げるような評価すること

  16. 例:そんなのはお前の甘えだよ。
    (このように「甘えているだけ」といえば、相手は低く見られている感じがして、相手の自己評価を落とすことになる)

  17. 分析、診断:相手の動機は何か解説すること

  18. 例:それはあなたの劣等感の裏返しで、本当はプライドが高いからじゃない?
    (このように「それは〜で、〜じゃない?」といえば、相手は心を閉ざしてしまい、信頼を構築できなくなってしまう)

  19. 激憤、同情:相手の気持ちをよくしようとすること

  20. 例:まあ、なにあともあれ頑張ればできるのだから頑張りなさい。
    (このように「〜できるのだから頑張りなさい」といえば、今の心配は駄目といる感情否定になる)

  21. 質問、尋問:自分で問題を解決するのに役立つ情報を相手から得ようとすること

  22. 例:なんであんたはこんな簡単な作業もろくにできないの!
    (このよいに「なんで!」と問い詰めると、信頼関係が壊れるばかりか、本音を話してもらえなくなる)

  23. ごまかし、中止:問題をそらそしたり、問題から逃げようとすること

  24. 例:なんとかなるよ、こんな暗い話はやめよう。
    (このように「〜になるよ〜は止めよう」といえば、相手は、受け入れてもらえないと感じ、話したのは無駄と思うことになる)

なぜ12のコミュニケーションはいけないのか?

なぜ12のコミュニケーションはいけないのか?
12のこれらのコミュニケーションパターンで、聴き手側が悩み相談 者に反応すると、なぜ悩み相談者は納得しないのか?

悩み相談者はわかっているのではなく、無理やり解らされてしまう。

そうすると、悩み相談者の第一次欲求(@解って欲しい A理解して欲しい B思いやって欲しい  C優しくして欲しい)が満たされなくなる。

悩み相談者のこれら4つの第一次欲求が無視されれば 、建設的なコミュニケーションが成立しなくなる。 (第一次欲求が満たされないと、コミュニケーション本来の目的であ る互いを理解しあうことから脱線し、どちらが勝ち 、負けるのかの競い合いコミュニケーションに展開することが多々だ からである。)そのためこれら12の話し方はよくない。

 

これら12のコミュニケーションには隠れたメッセージがある。
 *あなたは価値がない
 *重要でない(私のほうが重要)
 *信頼できない

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本質感情交流

何故人は、話し手の第一次欲求(解って欲しい、理解して欲しい、思いやって欲しい、優しくしてほしい)を満たしてあげる事を第一とせず、自分の考え方や感じ方のみで話し手にコミュニケーションをしてしまうのか?それは、聴き手は、自分自身が感じている話し手への不安や心配から早く抜け出したいと思ってしまうので、トーマスゴードンの「12の禁止令」などのコミュニケーションで対処しがちになってしまう。

本質感情で話をするために大切なこと
  (*CO=カウンセラー(聴き手)CL=クライエント(悩み相談者))

  1. 本質感情で会話するに、まずは話し手の第一次欲求を満たしてあげること。そのためには、まずは充分に相手の気持ちを汲む。次に、自分の相手への第一次欲求を素直に表現する。そのためには、まずは自分のラケット感情に気付き、ラケット感情を使用しないでおく。



  2. ラケット感情とは、真実の感情をカモフラージュした、人工的な感情により、自分の第一次欲求を満たそうとするもの。

    例:CL:私は、会社の上司が本当に理不尽な事ばかりしてくるのが凄く耐えられない。あんな会社など、早く辞めてしまいたいと思うのだけど、生活の事を考えるとなあ。。。
      CO:もう!!!いつもいつもそんな事ばかり言っている!!そういうあなたの愚痴っぽい所が私はとても大嫌い!

      COの本当の気持ちは・・・(私はあなたを好きだから、あなたの愚痴を聴いていると、どうしてあげるのがあなたに一番良いのか考えがまとまらず、私自身穏やかでなくなるの。私をあなたの事で不安にさせないでくれたら嬉しいのだけど。。。)

      COの相手への投げかけ
      あなたの愚痴っぽい所が私はとても大嫌い!

    (人工的な感情を吐き出し、COの本当の気持ちをラケット感情に摩り替える事によって、CLを攻撃し、CLのあり方が素早く変わる事を望み、COの第一次欲求を素早く満たそうとしている 。しかし、COが、人工的な感情を吐き出す癖がついてくると、結果としてそれがCLにうんざりされ、関係は徐々に冷えていってしまい、むしろ逆効果となってしまう。努力して一生懸命ラケット感情で話せば話す程、結果は悪化してしまう。このような現象の事を、努力逆転の法則という。)

  3. 「私は…」という主語から話す。「あなたは…」という主語から話さないようにする。
  4. (Iメッセージを使用し、YOUメッセージを使用しない)

  5. 親密さのバロメーターが高い会話を極力する
  6. 親密さのバローメーターとなる会話内容(デイビットアウグストバーグ「親身に聴く」より)

    より少ない親密さ、より少ない危険、(ゴシップ)

                      ↑

    レベル1.ジョーがメリーについてその時、その場でどう感じたかについて話す

           ↓          ↑

    レベル2.ジョーがメリーについて今、どう感じているかについて話す

           ↓          ↑

    レベル3.私がメリーについてその時、その場でどう感じたかについて話す

           ↓          ↑

    レベル4.私がメリーについて今(彼女はここにいない)どう感じているかについて話す

           ↓          ↑

    レベル5.私があなたについてその時、その場でどう感じたかを打ち明ける

           ↓          ↑

    レベル6.私があなたに対してここで今、どう感じているかを打ち明ける

           ↓

    より多い親密さ、より多い危険、(出会い)

  7. 非言語に気をつける事(その理由は、余談参照)

本質感情を聴くために大切なこと

  1. CLが使用するトーマスゴードンの12の禁止令コミュニケーションに反応をしない
  2. ラケット感情を見抜き、相手の第一次感情を満たしてあげるように聴く(注:CLが見えていない第一次感情をCLに伝えない。伝えてしまうと、トーマスゴードンの12の禁止令コミュニケーションに該当するものになってしまうから)
  3. 傾聴技法を怠らない
  4. 積極技法、対決技法を必要であるのであれば使う
  5. (今日習った本質感情で話をするために大切なことに基づいた的確なフィードバックをするために、時に必要な時がある(今回の講座では、残念な事に時間が無く、学ばない))

  6. 非言語に気をつける(余談参照)
  7. 余談(最近の文献では、この統計はあてにできないというものが出てきましたが。。)

コミュニケーションは7%が言葉で、93%は非言語でしているといわれている。なので、相手の非言語の部分を汲み取る事もコミュニケーションでは非常に大切である。それと同時に、自分の発している非言語にも充分に気をつける必要がある。

自己表現の3要素

 メラビアンの公式( 好意の総計100% )
1.言葉による表現---------  7%
2.声による表現 ----------38%
3.顔による表現 ----------55%
     アルバート・メラビアン(Mehrabian.A)著  『サイレント・メッセージ』より (UCLA教授)

今日のまとめ

  1. CLの気持ちを汲み、CLの言おうとしている事を要約する(D)
  2. CLの言う事にCOが何を感じたかを、COは、ラケット感情を使用せず、COの第一次感情に沿った素直な感情を言葉で表現する(E)
  3. Iメッセージを使用し、COの第一次感情に沿った素直な要望をCLに話してみる(S)
  4. COは、CLとの会話中は、常にCLに対し自分が発している非言語に気をつける
  5. CLが例えラケット感情をCOに対してぶつけてきたとしても、それに振り回されない。CLは本質感情交流を知らないから仕方ないなあ…と思い受容する。(C)

傾聴におけるDESC話法
D(DESCRIBE)    CLの表現した描写を要約する
E(EXPRESS)     COが何をCLに感じたかを素直に表現する
S(SUGGESTION)  COがCLに対しての要望を素直に表現する
C(CONSEQUENCE)        CLのどのような会話も受容する

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