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       日本への攻撃はアメリカへの攻撃とみなす 国民に対して誤ったメッセージ 2003.3.25

    2003年3月20日、小泉首相は、
    米国は、日本への攻撃は米国への攻撃とはっきり明言している。
    いかなる日本への攻撃も米国への攻撃とみなすこと自体、日本を攻撃しようと思ういかなる国に対しても、大きな抑止力になっていることを日本国民は忘れてはいけない

    と述べました。

    すらっと聞き流すと、もし日本にミサイルが打ち込まれたらアメリカが自国に打ち込まれたように反撃をするかのように聞こえますがほんとうにそうでしょうか?
    首相が言うように、抑止力になることもあるかもしれないが、しかし実際の事態が起きた場合、もしアメリカが介入したらそれこそベトナム、ソマリアの二の舞になると米国議会、国民世論が判断したらアメリカは行動に移さない選択をするはずです。

    3月20日以降も小泉首相は同じ主旨のことをなんども発言されているが、実は言葉を慎重に選んでいて、決して「アメリカが守ってくれるとか、反撃してやっつけてくれる」なんてことはひとっことも言っていません。私も注意深く聞いていましたがそのようなことはいっていません。

    当然のことながら、アメリカも「アメリカへの攻撃とみなす」とはいっても、言葉は慎重で「日本を守る」とか「反撃」するとかは一切いっていません。ずるいというか、うまく立ち回っているというか・・・・要するに確約することを避けているわけです。

    「アメリカへの攻撃とみなす」とリップサービスをしたところで、みなすとは頭の中で「みなしたよ」と唱えればそれで済むことで、その結果、行動を起こすか否かはあくまでもアメリカが考えること・・・。これはどっかでみましたね。

    そうです、日米安全保障条約の第5条 で書かれていることを一歩たりとも逸脱していません。
    もし日本に対して確約してしまえば第5条を逸脱してしまうので条約を変更しなければならず、それはなんらアメリカの利益にならないことなので決して口を滑らさぬようよ〜く考えられて発言されていることがわかります。

    うっかり確約条項など入れたら、アメリカにとってどうでもいい戦争にも自動的に参戦せねばならなくなり、アメリカ議会が、国民世論が「OK」を出すはずがなく政権は窮地にたたされます。ベトナム戦争の敗北、ソマリア介入の失敗はアメリカ国民の脳裏にはしっかり焼きついていて今後もそのような過ちを繰返すほど馬鹿ではないはずです。

    それを承知の上で、小泉さんは国民に対してはさもアメリカが自動的に日本を守ってくれかのよう?に言って、国民はその恩を忘れないようにとまで言っています。
    国民をあなどっているのか、それともバカにしているのか、その真意を聞きたいものです。

    小泉首相が信底ほんとうにそう思っているのであれば、これまでもいろんなところで言ってきてるはずで、それが全くないのでよほど口を滑らさないように注意している現れでしょう。
    その証拠に3月20日以前は、「日本への攻撃はアメリカへの攻撃とみなす」というせりふすらも影も形もなかったわけで、ブッシュの演説の中で始めて登場したものです。それを引用して都合のいいように国民に伝えているに過ぎないのです。

    よって、確約する主旨のことをもし一言でも口を滑らしたらアメリカを激怒させてしまうのは明らかです。
    フィクションですが、
    「なんで、勝手なことを言うんだ!自分の国さえ自分で守れないくせして」・・・たぶんこういうことを言うのだろうと思います。

    国の指導者が国民に対して誤ったメッセージを与え続けることは、国民に対しての大変な罪です。

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