風に消えた猫


 



光あふれる春の日に

消えてしまった理由など

 誰にも教えてあげられない


綿毛になったタンポポと 

一緒に風に乗ってみた

青い空に吸い込まれ
 
高く高く飛んでった


ここで暮らして来たけれど 

おいしいご飯をありがとう

 やさしい言葉をありがとう




光届かぬ竹藪で 

オイラのぬけがら見つけたら

 落ち葉のふとんをかぶせてね


サナギが蝶になるように 

古いからだを脱いだだけ

背中に生えたこの羽で

 高く高く飛んでいけ


しばらくそこへは戻れない

百年たったらまた来ます 

それまで元気でいて下さい








絵と文 ちゃま坊
BGM ジムノペディ(提供SWEETーMELODY


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