のら猫をならす
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1.野良猫との出会い
都会ではなかなか動物を飼えない環境の人が多くいます。仕事や人間関係のストレスを毎日抱えているとき、猫を見て心がいやされることがあります。ノラ猫との出会いはさまざまです。
野良猫のように自由気ままに生きたいと、あこがれることもあります。悲惨な状態から救ってあげたいと思うこともあります。猫とふれあうことで自分の心がちょっぴり豊かになります。
2.夜の友達
夜遅くに帰宅しても話し相手のいないお父さん。
一人でちびりちびりと晩酌をやっていると、庭にのら猫がやって来る。酒の肴をひとかけら放り投げてやる。
食べた。
小さなよろこびが芽生えます。また投げてやる。
猫がおいしそうに食べる姿をみるのは、なんだかうれしい。何度かくり返していると、いつのまにか猫に話しかけている自分に気がつく。赤ん坊に話しかけるようなやさしい言葉で。
それは毎日のイヤなことを忘れさせてくれるひとときです。
お父さんはまた明日も猫が来てくれないかなと、心の中で思うのでした。
3.馴らす
猫が毎日エサを食べに来るようなってくると、お父さんは猫にさわりたいと思うようになります。
でもなかなか3メートルより近くに寄らせてもらえない。追いかけたり大きな物音をたてたりすると、驚いてもう来てくれないかもしれない。
近くにエサを置いても、くわえて安全圏まで戻ってから食べる。
でも毎日毎日やっていると、だんだんにその距離は縮まってきます。
4.にぼし
猫との距離が1メートルくらいに近づくことができるようになったら、にぼしやカニかまなどの細長い食べ物を用意します。先端をもって猫の鼻先へ突き出します。かならず猫はニオイを嗅ごうとします。
でも最初は猫パンチで叩き落とされるかもしれません。
勇気を出してこれを毎日続けます。
人の手から直接エサをとって食べるようなれば、頭をなでさせるようになるまでもう一息です。
そこまでくるのにふつう数週間から数ヶ月かかります。
5.猫の習性
猫は時計をもっていなくても時間がわかる。エサをもらえる時間はかなり正確に覚えていて、「ニャー」とかいって待っていてくれたりする。お父さんは感激して猫のことを一所懸命勉強するようになります。
猫は夜行性で昼間はいったいどこで何をしているのだろう、何才ぐらいか、避妊去勢はしてあるのだろうか。
疑問が次々と出てきます。
6.猫の処世術
猫は人を見る目をもっている。瞬間的にその人間が危険か安全かを判断しないと、のら猫として生きてはいけない。子供のころからつらいめにあってきたノラ猫ほど、用心深く人をなかなか信用しない。
でも飼い猫が捨てられてノラになったのは、警戒心がなく人にすり寄ってきてエサをねだります。うまく人間にとりいれば、また人間に飼ってもらえるかもしれない。
それぞれ違った処世術だけど、どちらが生存率が高いかはわからない。
7.迷惑する人々
猫もどこかでウンチをする。たぶん誰かの庭の土や砂を掘って隠している。エアコンの配管なんかでツメとぎするのも好きだ。ゴミ箱だってたまには荒らすし、くさいオシッコだってかけちゃう。園芸やバードウォッチングやってる人には、猫は迷惑な存在だ。
苦情はかならずエサやりさんのところへやってくる。
お父さんはノラ猫にエサをやっていることを、近所には秘密にしておこうと考える。
8.エサやりの責任
最近バカに食欲が旺盛で太ってきたな、と思っている間に子供を産んだ。子猫はかわいいし猫の子育て見るのも楽しい。
でも近所への被害もいままでの数倍になる。猫も目立つようになるから、内緒のエサやりがばれるのも時間の問題だ。
こんなことなら捕獲して不妊手術をさせておけばよかった。でも捕獲の仕方もわからない。高級なペットの行くような動物病院でも診てもらえるのだろうか。手術の後の管理はどうするのだろう。またしてもいろんな疑問が出てくるお父さんでした。
9.情報を集める
ここでとにかく行動をおこさないといけない。他のエサやりさんはどうしているのだろう。
夜 猫エサを持って歩いている猫オバサンに聞いてみようか。動物病院にかたっぱしから電話して聞いてみようか。動物愛護団体の電話番号はどこで調べたらいいのだろう。インターネットの検索エンジンで調べてみようか。
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10.コミュニケーション
なんとかいくつものハードルを乗り越えて、無事に手術が終わったら、猫が地域で安全に暮らせることを考えて下さい。できれば地域の人たちにも知ってもらって、多くの人にかわいがられる存在になってほしいです。エサの後かたづけや糞の問題にはいつも気を配って下さい。
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