はだのし きたちく ぼだい へいせい16ねん9がつ14にち さつえい

 

10がつ きつねのおつかい

 

 むかしむかしのずっとむかし、まだはだのちほうでは いねをつくることのしらなかったころのおはなしです。

 あるかみさまがたくさんのどうぶつたちをあつめて、

「おとなりのくに、ちゅうごくでは いねというものをつくっているそうだが、このなかのもので だれかいっていねをもらってきてはくれまいか。」

と、たのむようにもうされました。しかし、どうしたわけか「はい。」というへんじがどこからもかえってきませんでしたと。

 それもそのはずです。となりのくにといっても、ものすごくとおいからでしょう。

 もういちどかみさまは、ねんをおすように、

「だれかとなりのくにまでいってはくれまいか。」

と、たのまれました。

 そのときです。

1ぴきのきつねがまえにすすみでて、

「そのつかいはわたしにやらせてくだせぇ。やるだけのことはやってめぇりますから。」

しんぱいそうなようすでしたが、かたくけっしんをしたということが からだから にじみでていました。かみさまは たいそうおよろこびになって

「では、たいへんとおいところで くろうもおおいことだろうが、よろしくたのむぞ・・・・・。」

と、おっしゃって、きつねのゆうきを たいへんおほめになられましたそうだ。

 いよいよしゅっぱつです。

 いままでにみたこともない、きいたこともない とおい とおいおとなりのちゅうごくなのです。「しんぱいをするな」ということのほうが むりなのでしょう。きつねはそのじゅうだいな しめいをひしひしかんじ、みもこころもやせほそっていきました。

 なんねんかたちました。

 のをこえ、やまをこえ、たにをわたり、うみをこえて となりのくににつきました。しかし、ひろいちゅうごくですからそうかんたんにいねのかみさまにめぐりあえるはずがありません。

 またなんかげつかが たちました・・・・・・・・。

 やっとのことでいねのめがみさまに おあいすることができたのですと。そのときのうれしさはたとえようもありません。いままでのながいたびのくろうも いっぺんにふっとんでしまったことでしょう。

「いねのかみさま、いねのかみさま、わたしは にほんのくにからはるばる いねをいただきにたづね たずねまいりました1ぴきのきつねです。にほん(はだの)のひとたちをおすくいください。」

「いねがいただけますように。」

と、ねっしんにたのみましたと。

 うつくしい いねのめがみさまは きつねのくろうや そのねっしんさにかんどうされ、

「それはほんとうにかわいそうなことだ。わたしが にほん(はだの)にいっていねのつくりかたをおしえてあげましょう。それに、おまえがそらをとべるようにしてあげよう。」

と、おしゃったそうだ。

 きつねはうれしさのあまりぼろぼろとなみだをこぼしました。

 いねのめがみさまは すぐ いねのたばをぼうにさし、かたにおかつぎになって きつねのせにのられました。

 するとどこからともなくしろいふわふわしたくもがとんできて きつねのあしもとをつつんでしまいましたと。きゅうにきつねのからだがちゅうにういたかとおもうと ものすごいいきおいで にほんにむかってそらのなかをはしりました。

 それからというものは きつね は めがみさま(おいなりさま)といっそうしたしくなり、なんびゃくねんものあいだ、おそばでおつかえもうしあげているのだということです。

 

はだのし ほんちょう 遠藤藤吉さんよりうかがいました。

 

「はだののみんわ」(こども)

10がつ きつねのおつかい ろうどく

 

 

      

           10がつ29にち たんざわ 

 

平成16102日 あきそば(たんざわ おおくら)

平成161029日 たんざわのあきのくさばな(たんざわ)

平成16年1029日 こうよう(たんざわ)

 

 

 

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