
はだのし きたちく さつえい 2004ねん10がつ2にち
9がつ そばのねはなぜあかい
はだのの とくさんぶつといえば、「タバコ」と「らっかせい」それに「そば」があります。その そばはいつのころからつくられはじめたか よくわかりません。
ですからこのはなしは とおいむかしのことになります。あらちの はたけが だんだんになって つづいています。だんだんばたけは おもうような
さくもつはできず、くるとしも くるとしもほそぼそとそばがつくられていました。
そんなはたけのちかくに、ははおやと かわいらしい ふたりのおんなのこがすんでいました。まずしいながらもおやこ なかよくしあわせにくらしていましたと。ところがとつぜん、ふこうがおしよせてきたのです。ははおやは ふとしたやまいで このよのひとでは
なくなってしまったのです。
それからというものは、ふたりのきょうだいは ちいさなてに
くわをにぎり、そばばたけにでては なかよくたがやしていました。
こんなうるわしい すがたを みていたものがあります。それはそれは あのおそろしいやまんばだったのです。
やまんばは めをかがやかせて、
「これは、うまそうなやつらだ。」「こんどつかめえてくってしまうべえ。」
と、つぶやきながら、そのきかいを いつかいつかと うかがっていました。
こんなひがつづいて いくつきかが すぎさりました。
あるばんのことです。やまんばは きょうだいのいえにそっとやってきて「トン トン」ととをたたきました。
「みちにまよったものです。」どうかひとばんとめてはくれめえか。」
と、ひときわ やさしいこえをだしてたのみました。
もとよりこころのやさしいねえさんは ひざからいもうとをおろし とぐちにたちました。
「いまごろどうしたんだろう。」「どんなひとなのかな。」こんなことがふとこころにはしり、そっとふしあなから そとをのぞいてみたのです。するとどうでしょう。こえとはまったくちがう、めをぎょろつかせた あのおそろしい
やまんばのすがたが つきあかりにぬっとうつったのです。
ねえさんはおもわず、
「あっ。ヤマウンバ。」
と、おおごえを はりあげてしまいました。そのこえをきいた やまんばは けをさかだてて、
「みやぶられたじゃしかたねえ」
と、いい いい ちからいっぱい とをひきました。しかし、しんばりぼうは ぐんと ゆみなりにはなったものの はずれようとはしません。
「うんうん ちきしょう。」・・・・・・・・・
やまんばは つばをはきかけ、こんどはちからまかせに とを「ドンドン」たたきはじめました。おそろしさにふるえこんでいた ねえさんは、そのおとでふと われにかえり、いもうとにむかって、
「はやくはやく、にかいににげな。」「わたしも あとからすぐいくから・・・・・・」
といい、かたてで とをおさえながら にかいをゆびさしました。
いもうとはよろよろしながら ちいさなせをむけて にかいにあがっていきました。
いくふんか たったのでしょう。
いしょうけんめい おさえていたちからも こどものうで、だんだんとおとろえ、しびれがきました。「しかたない、もうこれまで、いもうとのところにいこう」こうおもうと いちもくさんに にかいにかけあがりました。
いつのまにかまんげつは そらたかくのぼっていました。ただまどのしたの そばだけがよつゆにしっとりとぬれていました。
にかいにあがってきたねえさんはいもうとを ぐっとだきしめるとふるえてしまいました。
「ミシ、ミシン、バリバリ」
とおおきなおとをたてて とがうちやぶられたのです。
「こらむすめ・・・・・むすめ・・・・・・むすめむすめ・・・・・・・」
のこえが にかいに つきささってきます。
もうこれまでと かくごをきめたねえさんは、まどぎわにたって、
「どうかほとけさま、ほとけさま わたしたちをおまもりください。」
「ほとけさまほとけさま・・・・・・・・」
と、てを あわせました。
するとふしぎにも てんからつながゆるゆるゆるとおりてきました。
「これは、ありがたや ほとけさまのごじひ。」
と、いうがはやいか ひだりてにいもうとをかかえ、みぎてでつなをにぎりしめ するするとおりはじめました。きょうだいがじめんにつくやいなや、つなはぱっときえうせてしまったのです。
にかいにあがってそのようすをみた やまんばは、
「うん」「にがさねえぞ、このがきども」
と、どなりながらてをあわせ、
「ほとけさま、ほとけさま、わたしにも つなをおろしてくだせえ。」
と、おがみました。
ふしぎにもまた、ゆるゆると つながおりてきました。「ありがたや」やまんばは りょうてで つなをつかむと まどわくからからだをのりだし さっとおりはじめました。
もうこれまでとかくごをきめたきょうだいは じっとめをつぶっていました。
そのときです。
「ブスン」というおとがしたかとおもうと、「うわあっ」
とおおごえがして おおぐちをあけたやまんばが まっさかさまになって おちてきたのです。
ものすごい じひびきはあたりの やまやまにひびきわたりました。
おおきなくちは、そばばたけの つちをかみ、のどのおくからまっかなちが どくどくとほとばしりはじめました。とめどなくながれでる ちは まっしろなそばのねもとを
あかくそめあげました。
こうしてほとけさまに いのちをたすけられたおさないふたりのきょうだいは あらたに てをあわせました。
さて、こんなことがあってからは、まっしろだったそばのねは やまんばの ちにそまっていまのようにまっかになったということです。
はだのし きたちく 相原謹語さんよりおききしたものです。
平成17年9月8日 あきぐも(たいふう14ごうよくじつ たんざわ)
平成17年9月24・25日(9/24 昼)( 夜 )(9/25夜 ) 秦野たばこ祭
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