三菱鉱業美唄鉄道 7号機(形式9600)
ナンバープレート


蒸気機関車・鉄道部品


美唄鉄道での7号機。Sキャブが目立つ
昭和45年5月24日 美唄駅にて
大夕張に移籍後の姿。デフが新たに装備された
後ろの機関車は芦別のC58 泰和車両か?


八輪連結テンダー機関車 番号7
製造所 川崎造船所兵庫工場
製造番号 89
製造年月日 大正3年1月26日
旧配置 国鉄五稜郭機関区 9616号機
国鉄廃車 昭和32年3月20日
美鉄入線 昭和33年7月21日
美鉄廃車 昭和46年5月26日
大夕張入線 昭和46年7月1日
新配置 三菱鉱業大夕張鉄道 No.8号機
大夕張廃車 昭和47年


美唄鉄道に3輌配置されていたクンロクの内の一台で、若番機の特徴である「S字型キャブ」を持つ老機。
国鉄五稜郭機関区で廃車になり払い下げられたこの機関車は旧名を「9616」と名乗り、主に航送貨車の入換機として駅構内や桟橋等を主な職場とした。また、映画「ザ・ガードマン」に出てくる日曹炭鉱の「9615」の兄弟機でもある。
美唄鉄道への入線は昭和33年で、以後十数年間東美唄地区の石炭輸送に従事した。
同鉄道の代表的機関車といえば4122が有名であるが、実際はタンク機の宿命でもある燃料の容量不足に悩まされ優先的にテンダー機のクンロクが使用されていたようである。むしろ4110型は補機として編成されることが理想であった。
同機は廃線直前の昭和46年に同系列の大夕張鉄道に移譲され「No.8」号機として余生を過ごした。
ずんぐりとしたクンロクの煙室扉に取り付けられた正方形の小さなナンバープレートは国鉄機とはまた違う私鉄蒸機独特の印象を醸し出す一種の特徴として多くのファインダーに収まったことであろう。それでも縦の高さは昔ながらの「大判」サイズであり、それはまるで大正生まれの正調さを主張しているかのようにも思える。


参考文献:北海道運炭鉄道追憶 美唄鉄道(プレス・アイゼンバーン発行)

表紙にもドリル