長居公園 問題
大阪市は、2007年2月5日、長居公園テント村の行政代執行(強制撤去)を強行しました。
私たち長居公園元気ネットは、違いを認め合うユニバーサルな街づくりに向けて、「長居公園仲間の会」(長居公園のテント村住民の会)とともに住吉元気まつりをつくってきた経過もあり、この措置に対して、市会に経過の不当性を訴える陳情書の提出等を行ってきました。
この行政代執行の口実とされた地域住民のテント撤去要望書の中に、2006年6月30日付の高木正浩長居小学校長の要望書があることを知り、2007年9月5日に高木校長宛てに公開質問書を送付して以降、その要望書をめぐって高木校長との間でやりとりを行ってきました。
2008年3月27日には、大阪市教育委員会にこのテント撤去要望書に対する認識を問う質問書を提出し、以降市教委との間でやりとりを行ってきています。その経過は以下の通りです。
| ○2010年4月20日 大阪市教育委員会あて抗議文 |
| 2010年4月20日 大阪市教育委員会 教育長 永井 哲郎 様 特定非営利法人 長居公園元気ネット 代表 佐々木和晴 長居公園テント村撤去要望書に対する見解への抗議文 私たちは、貴教育委員会に対して、2007年2月5日に強行された長居公園テント村の行政代執行の根拠の1つとされた長居小学校高木正浩校長のテント撤去要望書(南部方面公園事務所長あて 2006年6月30日付け)についての見解を求めてきました。それへの正しい認識なしに、野宿者とその生活についての理解を広げる人権教育を推進することはできないからです。 高木校長の要望書は、「ブルーテントの住人が、学校の周りをうろつき、子どもたちに相手になったり、上半身裸で学校の中をのぞいたりするなど、不審な行動をとること」などを理由として「長居公園にあるブルーテントを早急に撤去していただきたく、切に要望」するものでした。これは「不審な行動をとる」と認識する人物に対して、直接話して問題解決をはかろうとすることなく、また、テント村に行けばその存在を誰でも知ることができた長居公園仲間の会に相談することもなく、強権によるテント撤去=排除によって問題を「解決」しようとするもので、野宿者に対する差別と偏見にもとづくものでした。また、その要望書が大阪市の暴力的行政代執行の1つの根拠とされ、野宿者の相談の窓口であり、野宿者と地域住民の交流の場となっていた長居公園テント村の撤去につながったこと=野宿者を寒い路上に放り出したのだということをきちんと見すえる必要があります。 私たちは、2008年3月27日付けで長居小学校長のブルーテント撤去要望書に対する見解を求める質問書を提出し、2008年6月10日付けで貴教育委員会から「責められるものではない」とした回答をいただきました。以降、貴教育委員会との間で、その見解の撤回を求め、事実確認等についてやりとりを重ねてきました。2009年5月12日付けで、それまでに積み上げてきた事実確認にもとづいて、根拠を示した上で、改めて、長居小学校長のテント撤去要望書を「責められるものではない」とした大阪市教育委員会見解の撤回を求める要請書を提出しました。その回答を2009年6月30日にいただき、再度、「質問と再検討の要請」を2009年7月22日に提出しましたが、この度、2010年3月23日付けで回答をいただきました。 回答は、長居小学校長要望書が、「提出前にしっかりと事実確認」せずに出したもので、「(問題とされた)男性を(事実とは異なって)テント村の住人と思い、(それを理由に)テント村を撤去する要望書」であると認めていますが、要望書自体については「同小学校保護者の思いを代弁」したものであり、「責められるものではない」という見解は撤回していません。前段で述べたように、長居小学校長の対応は、野宿者を同じ人間として見て接するというものではなく、テント撤去の要望書を提出したこと自身が差別と偏見の産物です。私たちは、貴教育委員会が、この要望書を「責められるものではない」とした見解を撤回されないことに強く抗議します。私たちは、このような認識の教育委員会のもとで行われる学校教育について大きな危惧を感じており、今後とも教育委員会および大阪市立学校の野宿者に対する対応や野宿者にかかわる教育の内容を注視し続けていくことを表明します。 |
| ○ 2010(平成22)年 3月23日 2009年6月30日付け回答について質問と再検討の要請についての回答 |
| 大阪市教委の2010年3月23日付け回答 長居小学校長のブルーテント撤去要望書についての大阪市教委見解に関わる要請に対する2009年6月30日付け回答について質問と再検討の要請についての回答 (回答) 貴団体から出されました質問及び再検討の内容についてお答えします。 まず要望書が果たした役割に対する評価の見解のちがいでございますが、ご存知の通り、校長は警察や公園管理事務所に相談に訪れましたが、十分な回答を得ることができなかったと聞いております。校長は、公園の管理権限をもつ公園事務所に、同小学校保護者の思いを代弁し要望書を出しています。内容については、男性をテント村の住人と思い、テント村を撤去する要望書であります。校長は提出の際、公園事務所職員に対して、校長には分からない部分を詳しく調べてほしいとの旨を訴えております。委員会としましては、提出の際でなく提出前にしっかりと事実確認すべきであったと厳しく校長に指導いたしました。 次に質問についてお答えいたします。 1点目のご質問についてですが、当該小学校長は「長居公園なかまの会」の存在を把握していませんでした。また貴団体から当該事案が発生するまで、学校への訪問等もなかったと聞いております。結果として隣接する地域でお互いが認識することがなかった、接点がなかったことは非常に残念でなりません。 2点目のご質問についてですが、校長が公園事務所に相談したのは、6月初旬、相手職員名は不明であるとのことです。またやりとりは「登下校中の当該学校児童に上半身裸の男が追いかけた。」「上半身裸の男が何回も学校の中をじろじろのぞく。」と保護者からの何回にもわたる訴えと「校長にはわからない部分を詳しく調べてほしい」旨を相談に行ったとのことです。公園事務所は訴えを聞くも、その後の動きは何もなかったとのことです。 いずれにいたしましても、人権を尊重する教育を推進している本市といたしましては、今回のことを深く受け止め、すべての人の基本的人権が尊守され、誰もが住みよいやさしい町大阪の創造をめざしていくことが大切だと考えております。 なにとぞご理解、ご協力をいただきますようお願い申し上げます。 |
○ 2009年 7月22日 2009年6月30日付け回答についての質問と再検討の要請
| ○ 2009(平成21)年 6月30日 5月12日付け要請書への回答 ○ 市教委6/30回答について PDF版 |
| 6月30日付け市教委回答の骨子は以下の通りでした。 「要望書については、当該部分だけをみると、男性をテント村の住民と決めつけ、関係のないテント村を撤去する要望書」であると受け止めることはできるが、「校長は、公園事務所に対して、男性についてよく調べた上で対応してほしい、他の事がらについてもよく実態を調べて対応してほしい旨を伝えてい」るので、その「内容を含めると、校長の意図が十分に表現されたものではない」。長居小学校長のブルーテント撤去要望書は「校長が、公園の管理権限をもつ公園事務所に、同小学校保護者の思いを代弁し、解決への判断をゆだねた」もので、その「ことについては責められるものではない」。 文面だけからすれば、「男性をテント村の住民と決めつけ、関係のないテント村を撤去する要望書」であると認めながら、校長の意図は違っているとして、意図については「責められるものではない」とするのは、問題のすり替えです。私たちは、要望書が果たした客観的役割についての評価を求めているのであり、それについての答えはありません。また、校長の意図が要望書の文面とは違っているとする根拠についても認めがたいものです。私たちは、7月22日付けで、「質問と再検討の要請」を市教委あてに送付しました。 |
○ 2009年 5月12日 元気ネットより市教委要請書
| 差別と偏見に基づく長居小学校長のブルーテント撤去要望書を擁護する市教委見解を撤回させよう!抗議の声を教育委員会に届けてください。 長居公園元気ネットは、2008年3月27日付けで「質問と要請」を届けて以降、大阪市教育委員会との間で、2006年6月30日付の長居小学校長のブルーテント撤去要望書への見解をめぐるやりとりをおこなってきました。1年間のやりとりをふまえて、2009年5月12日付けで「大阪市教委見解(2008年6月10日付けと9月8日付け)の撤回を求める要請書」を提出しました。 長居小学校高木前校長と大阪市教育委員会は、私たち長居公園元気ネットとのやりとりの中で、ブルーテント撤去要望書提出の経緯について、要望書の中で「ブルーテントの住人」とされた人との関係で起こった困難のみを理由としてあげました。要望書でふれられている他の理由については、まったく提出理由としてあげていません。それにもかかわらず、その人は「テント村の住人」ではなかったのです。テント村の人からすると「冤罪」ともいえるような高木校長要望書に対して、大阪市教育委員会は「責められるものではない」と擁護しています。 多くの抗議の声を集中し、ぜひ撤回させましょう。抗議・要請の意見を下記の抗議・要請先に届けてください。 |
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| <抗議・要請先> 大阪市教育委員会事務局 指導部初等教育担当 初等教育担当(電話):06-6208-9177 指導部(FAX):06-6202-7055 〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号 |
FAX用紙 ○ワード版 ○PDF版 私たちの声 |
○ 2009(平成21)年 2月13日 12月3日付け回答への再質問書への再回答
○ 2008年 12月29日 12月3日付け回答への再質問書
○ 2008(平成20)年 12月 3日 9月25日再質問書への回答
○ 2008年 9月25日 元気ネットより9月8日付回答へ再質問書を提出
○ 2008(平成20)年 9月 8日 市教委より「抗議と要請」への回答
○ 2008年 7月31日 元気ネットより6月10日付再回答への「抗議と要請」送付
○ 2008(平成20)年 6月10日 市教委より3月27日付「質問と要請」への再回答
○ 2008(平成20)年 4月17日 市教委より3月27日付「質問と要請」への回答
○ 2008年 3月27日 大阪市教委宛てに「野宿者とその生活の理解にかかわる人権教育についての質問と要請」提出
○ 2008年 1月 7日 長居小学校のPTA会長宛 要望書
○ 2007(平成19)年 9月18日 長居小学校 高木正浩校長から回答
○ 2007年 9月 5日 長居小学校 高木正浩校長に公開質問状
○ 2007年 3月5日 大阪市対しての陳情書の追加資料
○ 2006年 6月30日 長居小学校 高木正浩校長の要望書 原版