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5「山崎の戦い」1582
ムービー“一条の笑み”
秀吉
「気ぃついたか、孫市」
孫市
「秀吉・・・」
秀吉
「これからわしは天下をかけて光秀と戦だ
孫市、手ぇ貸してくれ お前の力が必要だ
どした、孫市? 返事くらいできるじゃろ?
それともまだ加減悪いんか?」
孫市
「うるせえ! 何言ってやがる!
信長、殺したのは俺だ! お前が慕ってたあの・・・
なのになんだお前? 力を貸せ?
さっさと俺を殺せよ!」
秀吉
「・・・それで何が変わる? お前殺して何が変わる?
・・・そりゃ信長様撃ったお前は憎い! だがな・・・
ダチ殺して何が変わる? 何も変わらない
お前がいなくなるだけだ!
だから・・・
お前が変わると答えても・・・わしはお前を殺さない」
孫市
「秀吉、つれえよ・・・
信長はやっちゃならないことをした
・・・だから俺はあいつを撃った
それがいいと思った それしかないと思った・・・!
だけど何もよくならなかった・・・
くそ!・・・何でだ!? 何でこんな・・・」
秀吉
「わしがケツとったる
信長様殺したお前の業、わしが背負ってやる
だから孫市
皆が笑って暮らせる世、わしと築いてくれや」
孫市
「秀吉・・・」
秀吉
「笑え、孫市!
皆が笑って暮らせる世、わしらが笑わんで何で築ける?
だから笑え、孫市」
孫市
「・・・笑えねえ
笑えねえけど嬉しいぜ・・・ お前がダチでよかった」
雑賀孫市は明智軍の追撃を脱した。
だが、帰るべき雑賀の里はなく、
復讐に行くべき信長もすでになかった。
すべてを失った迷いの果ての無明荒野、
そこから孫市を救ったのは旧友・秀吉だった。
秀吉のために戦うことを決意した孫市は、
決戦の地・山崎にて明智軍を迎え撃った。
「前へ進むしかできねえ俺だ
ケツはとってくれや秀吉
第五話、山崎の戦い
一発決めるぜ!」
孫市
「秀吉・・・約束するぜ お前の目指すモンは俺が必ず・・・
こっからしんみりはなしだ さあ、行こーか!」
秀吉
「勝竜寺を攻めるぞ! 明智の退路を絶つんじゃ!」
光秀
「譲れません! 誰のためでもなくあのお方のため・・・」
物見
「崖は登れないようです!
道に沿って迂回して登るしかないようですね・・・」
秀吉
「この戦の要所は、天王山だ!
皆のモン! 光秀より早く天王山を取ったれや!」
光秀
「させません! 全軍、急ぎ天王山を抑えるのです!」
孫市
「秀吉ー、この戦い、俺はお前の夢のために戦うぜ」
秀吉
「わしのじゃない 皆が笑って暮らす夢のためだ」
孫市
「分ってるよ、お前の夢は、俺の夢さ」
光秀
「信長様の仇・・・か
その業も天下も私は背負わねばならないのです・・・!
そう簡単には・・・! 今です かかりなさい!」
孫市
「ダチのために、夢のために、無償で戦う、か・・・
俺らしくねえって言いたいが、居心地は悪かねえな」
ねね
「勝竜寺は制圧だね、お前さま!」
小太郎
「・・・相州乱波風魔小太郎、義によって明智に味方する
乱世よ・・・混沌よ・・・戯れよ・・・!
・・・うぬとの争いは面白い
怒り、惑い、焦り・・・うぬが心の混沌が我には見える」
孫市
「悪いな、俺はもうそんな場合じゃないんでね」
光秀
「今です! 伏兵部隊、前へ!」
小太郎
「我は人の気より未来を読む うぬに一つ予言しよう
希望とは絶望・・・光届かず、哀しみの内にうぬは滅ぶ」
孫市
「・・・下らねえ! 勝手に言ってろ」
光秀
「総攻撃をかけます! 本陣、開門!」
三成
「天王山はすでに我らが得た 敵もとろいものだな」
左近
「筒井家家臣島左近、義によって秀吉殿にお味方申す」
秀吉
「ほーう、筒井にも物の見える男がおるな、三成?」
三成
「はい・・・『使える駒』と見受けます」
秀吉
「清正! 天王山へ兵を送れ!
明智に天王山を渡すわけにはいかん!」
光秀
「今なら天王山が手薄! 伏兵に合図を!」
細川藤孝
「日和見・・・というわけにも行くまいな」
光秀
「細川殿! お待ちしておりましたぞ!」
孫市
「関係ねえ奴は引っ込んでな!
あれだなあ秀吉 天下取ったら俺はお役御免だなあ
したら天下はお前に任せて女口説いて暮らすかね」
秀吉
「いいんじゃねえか、そのほうがお前に似合っとるわ」
孫市
「これで俺らの優位は確実だな どんどん行くぜ!」
実機ムービー
孫市
「信長を撃った俺に言うことはないのか?」
光秀
「憎しみで目を曇らすわけにはいかない
私は私の望みを果たすため、戦う!」
孫市
「・・・分かった
だったらお互い信じるモノのために戦おうか」
孫市
「光秀、俺もお前と同じだ
退くことはできない・・・」
実機ムービー
孫市
「悪いな、光秀 だが決めたんだ
俺は秀吉の天下を描いてやる・・・
それが、信長の問いに対する俺の答え・・・
やべえな、俺・・・」
孫市
「撃たれた・・・? のか、俺 誰に・・・?
笑えるぜ・・・こんなんありかよ・・・? なあ、秀吉」
ムービー“エンディング 約束”
孫市
「秀吉・・・首尾はどうだ」
秀吉
「ああ、上々だ 明智の残党はほぼ掃討した
これで次の天下は決まりだ」
孫市
「そうか・・・そりゃよかった」
秀吉
「ああ、そうだな」
孫市
「俺・・・死ぬのかな?」
秀吉
「・・・ああ、そうだな」
孫市
「そっか そうだな しょうがねえな
ダメだ、秀吉 死ぬの怖え 普通に怖え」
秀吉
「孫市・・・」
孫市
「けど、俺だけじゃなく皆そうなんだよな
皆・・・死ぬのが怖いけど戦ってる・・・
戦わされてる・・・だからそんな乱世は
・・・業は終わらせなきゃならないんだな
・・・皆が笑って暮らせる世が・・・必要なんだ」
秀吉
「・・・ああ、そうだ その通りだ
孫市! なあ、孫市、取引だ!
わしは天下人になる ・・・そんで
お前の言う通り、皆が笑って暮らせる世を創る
約束だ だから、お前もわしの言うことを一つ・・・
・・・一つだけ聞いてくれ
・・・生きろ
死ぬな・・・ 死ぬな、孫市 死なないでくれ・・・!
生きてわしの天下を見届けろ!」
孫市
「イケてる提案だ 笑えるぜ、秀吉」
秀吉
「孫市・・・?
孫市!」
孫市
『笑えよ、秀吉 皆が笑って暮らせる世、創んだろ
俺はもう、笑ってるぜ』
ムービー“クレジット1”
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