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1「金ヶ崎撤退戦」1570

 

ムービー“オープニング 桶狭間の交錯”

 

光秀

「織田の奇襲隊か

 大兵に抗するための奇策か・・・

 だが、あれしきの兵で何ができる?

 あまりに盲目

 これは奇策ではなく愚策!

 野望でなく無謀!

 いや――

 違う!

 あの男にはすべてが見えている!

 視界を失ってはいない

 おびきだされたのは今川のほうだ!

 あの男は舞台を欲していたのだ!

 奇跡の大勝利・・・一躍天下に届くような大舞台を!

 あの男が欲するは世界

 あれが・・・

 織田・・・信長・・・

 私の望む世界・・・この人ならば・・・」

信長

「明智・・・光秀・・・」

 

明智光秀は、流浪ののち、

ついに仕えるべき主君を見出した。

 

それが織田信長である。

 

光秀は、信長の上洛を助けるなど、

家臣の中でも群を抜いた活躍を示す。

 

そんな折、信長に突如、危機が訪れる。

妹婿・浅井長政が反旗をひるがえし、

朝倉攻撃中の織田軍の背後を衝いたのである。

 

前後から敵に挟まれた信長は撤退を決意。

生還の望みなき殿軍には、光秀が命じられた。

 

「一瞬の邂逅

 あの時、すべてが見えた

 第一話、金ヶ崎撤退戦

 ならばこの生、あのお方のために」

 

信長

「義に墜ち、信長を裏切るか・・・浅井長政

 クク・・・フハハハハ! 是非もなし

 この死地を超えてこそ、信長が軍ぞ!

 京へ戻る! 各軍・・・殿軍の役目、見事果たせ!」

光秀

「この命に代えても、信長様を逃がしてみせる」

信長

「死線の先にこそ、我が望みはある

 ここで死する者なぞ・・・無価値!」

忠勝

「我らは裏手から織田軍を援護する!

 全軍、遅れるな! 我に続け!」

秀吉

「これは光秀殿! 死の殿軍にあなたも残られたとは」

光秀

「信長様はこの命、捨ててでも守るべきお方ゆえです」

秀吉

「ま、死地で死ぬなんて馬鹿でもできるってね

 わしらは、わしらの流儀で生き残りましょうや」

家康

「後々のためにも、織田殿に恩を売っておくべきだ

 忠勝、我が命運、お主の武に託したぞ!」

忠勝

「御意! 殿軍の務め、拙者に任せおかれよ!」

孫市

「まったく、どいつもこいつも狂ってやがる・・・

 死ぬの普通に怖かないのかね?

 ま、けど、ここで退いてちゃ、雑賀の名が泣くか!」

信長

「門が開かぬか・・・長政め、逃すつもりはないようだな」

孫市

「敵さんも、やる気満々だね やれやれっと」

光秀

「信長様なしに、この乱世は終わらないでしょう・・・

 ここで、あのお方を死なせるわけにはいきません!」

信長

「ぬるいな・・・この程度で信長を止めようなど笑止よ!

 挟撃か・・・ 全軍、この地獄を突破してみせよ!」

秀吉

「ここで手柄を立てりゃ、出世できるんじゃ!

 みんな、死ぬんじゃねえぞ 気張っていくぜ!」

長政

「信長を逃がしてはならぬ! 全軍、進め!」

お市

「お兄様・・・

 迷いません・・・

 私は長政様の妻、そして織田と戦う宿命なのです

 私は・・・織田を・・・お兄様を討ちます!」

光秀

「お市様・・・退くことはできませぬか・・・」

朝倉義景

「ええいっ! なんじゃ、この体たらくは!?

 長政などひよっこよの! わしが出るしかないわい」

光秀

「長政殿ともあろう方が道を誤るとは、哀しい悲劇・・・」

長政

「この信義の道、たとえ悲劇であろうと踏み外せぬ!」

信長

「ようやく追撃を払ったか・・・

 この戦いで、我と我が兵は・・・

 死線を超え、死地を生き、地獄を支配した

 浅井よ、朝倉よ! この信長に歯向かいしこと・・・

 ゆるりゆるりと、後悔させてやろう・・・」

 

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