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1「長篠撤退戦」1575

ムービー“オープニング 喪失”

織田軍兵士
「撃て!」
幸村
「次の・・・発射までに・・・逃げねば・・・」
織田軍兵士
「撃て! 撃て!」
慶次
「俺は織田家武将・前田慶次!
 が、たった今能書きをなくした、ただの戦さ人だ
 あんた、名は?」
幸村
「真田・・・幸村・・・」
慶次
「生き残ろうぜ、幸村!」

天正3年(1575)、武田信玄の死後、
その跡をついだ勝頼は
父の遺志を果たさんと上洛を強行。

これに対して魔王・織田信長は、
この機に武田を滅ぼさんと、
長篠で待ち構えた。

勝頼は、織田軍に対し、突撃を敢行。
だが武田軍を待ち受けていたのは
三千丁の鉄砲だった。

鉄砲三段の一斉射撃の前に、
戦国最強の武田騎馬軍団は
なすすべもなく壊滅していった。

この日、武士の時代は終わった。
そこには武田の猛将、
真田幸村の姿もあった。

「誇りをなくした戦場で
 まだ、私は・・・槍を握る
 第一話、長篠撤退戦
 我が槍よ、貫き通せ!」

信長
「勝敗は決した・・・ 今は武田を根から絶やせ」
幸村
「何もかもを失った・・・ もう・・・終わりだ・・・」
慶次
「何も終わっちゃいないさ
 さあ、こっからだ 一緒に生き残ろうぜ!」
秀吉
「大将首上げて、成り上がるんじゃあ!」
幸村
「いかん! 勝頼様!
 慶次殿・・・なぜ抜け殻のような私を助けたのです?」
慶次
「殺させたくなかったからさ あんたも・・・
 そして何より、あんたの心の中の大事なものをな」
武田勝頼
「おのれっ! やむを得ん 撤退して再起を図る!」
信長
「逃げるか・・・ 無益、無駄・・・そして無明よ」
武田勝頼
「おのれっ、門が閉じておる 迂回するぞ!」
慶次
「今日、信長が時代を変えた」
幸村
「だが、私は変われなかった」
慶次
「ああ、あんたは変わらなかった 気付いてるかい?」
武田勝頼
「おのれっ! ここも敵に奪われておるのか!
 やむを得ん 鳶ヶ巣砦を敵中突破じゃ!」
信長
「来たか、滅亡へ・・・」
家康
「信玄公亡き武田の何と不甲斐ないことよ」
忠勝
「勝頼公、御首頂戴いたす!」
慶次
「徳川の守護神、本多忠勝! 奴はただ者じゃない!
 俺が奴を抑える 幸村、あんたは織田勢を頼む!」
幸村
「かたじけない、慶次殿!」
武田勝頼
「おお、すまぬ! 助かったぞ!」
幸村
「武田はもう終わりかもしれない・・・」
慶次
「武田が終わっても、あんたは生きなきゃいけない」
幸村
「なぜです、慶次殿! なぜ私は生きなければ・・・」
慶次
「いずれ気付くさ それまで戦い抜くんだ
 さあ、一矢報いてやんな 負け戦の醍醐味だぜ!」
光秀
「ここまで来ましたか・・・ ですが、終わりです
 信長様の天下・・・その礎となりなさい!」
幸村
「くっ、退却路を・・・ふさがれた・・・!」
馬場信房
「勝頼様をやらせはせん!」
忠勝
「多くの武士が逝った もはや戦に我が血は騒ぐまい
来い、最後の武士よ 忠勝が貴様を送ろう!」
半蔵
「・・・させぬ」
馬場信房
「士魂・・・鉄砲の前にあたら泥にまみれるか・・・!」
原昌胤
「信玄公がおわせば・・・無念・・・」
半蔵
「・・・逃さぬ
 武田勝頼、ここに屍をさらせ・・・」
幸村
「何とかお守りできたか・・・
 だが、武田はあまりに多くを失いすぎた・・・」
慶次
「まだだぜ幸村 信長を食い止めなきゃ逃げ切れねえ」
幸村
「逃げ切って・・・生き残ってどうなるのです・・・!」
慶次
「まずは生き残っての話だ 信長を手前で倒してな」
信長
「今宵、すべての武士は地に倒れる宿命よ
 全軍急げ・・・武田に滅びをくれてやれ」
家康
「ここで武田が生き残れば、いずれ徳川は滅ぶ・・・
 徳川家の威信に懸けて貴様を倒す!」
勝家
「武田はもう終わりじゃ! 滅びるがよいわ!」
慶次
「地獄のような戦場で、あんたは槍を掴もうとしてた
 俺はそれを見て、織田からこっちに鞍替えしたのさ」
幸村
「慶次殿・・・」
慶次
「幸村、諦めるな あんた、強くなるぜ」
信長
「長篠にて、旧き世は終わりを告げる
 うぬが脆弱、この長篠の地獄で嘆くとよい」
幸村
「新しい時代・・・そこに私が生きる価値はあるのか・・・」
信長
「わしが退いたとて時代の流れは変わらぬ」

実機ムービー

幸村
「生き残ってしまった・・・武士の時代は終わったのに」
慶次
「らしくなくて、見てられないな
 あんたの心の中には
 ちゃんと大事なもんが生きてるぜ
 また会おう」


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