初の和製コンピューターRPGとして注目を浴び、
3作目においては社会現象にまでなったドラゴンクエスト。
その頃から、ゲーム上では語りきれない物語を補完しようという動きが高まりました。
アニメ脚本家の高屋敷氏によるロト三部作のノベライズ、
「知られざる伝説」「アイテム物語」「モンスター物語」による世界観の構築。
(西洋諸国のファンタジーをごちゃ混ぜにした、今見ると失笑する代物ですが)
そしてオールドファンの間では聖書となった久美沙織著「精霊ルビス伝説」。
こうしたムーブメントはゲーム本編で描けることが増えていくに従い勢いを失いましたが、
それらの作品は今なお輝きを失ってはいませんと綺麗事を言います(笑)。
何故かゲームはプレイしていないのにこの手の出版物をほぼ取り揃えている管理人が、
そのコレクションをぼちぼち紹介していきます。
全21巻
作画:藤原カムイ 設定:川又千秋 脚本:小柳順治
出版:ENIX GC(ガンガンコミックス)
う〜ん・・これは詳しく解説を書かない方が良いでしょうね。
調べようと思えばいくらでもネットで調べられますし。
「ロト紋」の紹介に全力を尽くすより、もっとマイナーな作品を優先すべきでしょう。
と言う訳で、大ざっぱに説明しておきましょう。
「ロト紋」は「ダイの大冒険」と双璧を為す長編マンガです。
月刊少年ガンガンの創刊以来、目玉として人気を博しました。
平成3年から平成9年の6年間ですね。
キャラクター達はリアルタイムに成長していたので、
連載開始時は10歳だったアルスが16歳まで成長してます。
そう。
このマンガのキモは少年達の成長!
・・・まあ少年マンガの王道ですね、『男の子』向けです。
大体どんな話か想像はつくと思います。
大人になってから読むと、かなりブっ飛んだ設定に驚きますね。
これって本当に公式設定ととらえて良いの?
「ロト紋」の舞台はドラクエ3から百年後。
ドラクエ1との間の物語です。
後にドラクエ1のラスボスとなる、竜王すら従える強大な敵「異魔神」。
それに立ち向かうべく集う運命の仲間達!
勇者が3人も登場する大サービス!!
ドラゴンボールばりに激しい、強さのインフレ!!!!
いやあ・・・良くも悪くも少年マンガ。
熱血バトルマンガ。
ドラゴンクエストって言うかドラゴンボール 。
迷ゼリフもドラゴンボールだ!
「おめぇらの魔力を少しずつ分けてくれ!!」
「アランはもう生き返らないんだぞ!!!」
・・・開き直り過ぎだあ〜っ!!
まあ、それはともかく娯楽性はピカイチの作品です。
ドラクエ3→1のミッシングリンクを埋める作品でもあります。
(「ロトの兜が1で登場しないのは何故?」とか)
カムイ「ドラクエZ」や「紋継ぐ」にもつながるので、是非とも抑えておきたい一作ですね。
(特に外伝「ここより永遠に・・・」が収録されている11巻とか)
オススメ度☆☆☆☆☆
入手し易さ☆☆☆☆☆
ストーリー☆☆☆★★
男の子向け☆☆☆☆☆
女の子向け☆★★★★
資料的価値☆☆☆☆★
同サイズの「ハイパーガイドブック」も入手しておきたい所。
「ロト紋」の裏設定も盛り沢山だし。
もっとも、続編の「紋継ぐ」で簡単に覆ってましたけどね。
アランと○○○○が結婚とか。
全5巻
吉崎観音
出版:ENIX GC(ガンガンコミックス)
「吉崎観音って『ケロロ軍曹』の作者でしょ?
ギャグマンガ家にドラクエの何がわかると言うのか」
こういう偏見をお持ちの方は、是非とも頭をリセットして頂きたいものです。
これは数あるドラクエマンガの中でも、群を抜いて良くできている作品ですよ。
「ファンタ&スェット」や「護衛神エイト」で、
とことんゲームシステムの考察をしていた方ですからね。
魔法の使い方や魔物の定義など、一々さらりと綿密な設定を組んでくれています。
ドラクエマンガの常で、打ち切りを免れなかったのが残念無念ですな。
「M+」の物語は、「M1」のクライマックスから幕を開けます。
そして舞台は変わり、“どこかの世界”の“どこかの村”。
勇者に憧れる少年クリオは、タイジュの国の聖霊「わたぼう」に出会い選ばれました。
「お・・・俺は勇者になるんだ!
なんだよモンスター・マスターって・・・・・・!!」
「勇者よりかっこいい職業さ・・・!!」
M・Mテリーが姿を消してしまい、わたぼうの加護を失いつつあるタイジュの国。
そして謎の秘法「邪の波動」の存在。
果たしてクリオはタイジュを救えるのか・・・!?
と、ここで一端ストップしときましょう。
ジャンルは何かと問われれば、実はストーリーマンガです。
ギャグもあちこちに仕込まれていますがストーリーものです。
1巻だけ立ち読みして、「お銀が言うほど面白くない」と判断するのは早計。
あくまでも1巻は導入部であり、その真価は2巻以降のドラクエオールスターズ大集合です。
異世界人であるクリオへの案内という形で、読者に膨大な情報をさらりと流す導入部。
これを読み終えると、アレフガルドでドラクエ1の主人公と共演する熱い展開に!
ファミコン版のパッケージイラストを再現したりするから、
これがオールドファンにはたまらないという!!
(ガンガンの読者層と噛み合っていませんが・・・だから打ち切られたんだなあ)
悪の帝王になっちゃったテリー。
「邪配合」すなわち「進化の秘法」の脅威。
諸々の「わかる人にはわかる」ネタを綿密に絡め合い、
ロトと天空のミッシングリンクに真摯に向き合っています。
3巻ではモンスターズ世界が一気に広がり、たくさん国がある事が紹介されます。
タイジュの国。
その南にあるマルタの国。
聖霊を失ったカレキの国(タイジュの未来を暗示)。
西の地。
北の地。
各地のライバルとクリオが戦う予定だったのでしょうが、残念ながらカットされました。
最終話直前でバタバタと戦って一瞬で決着がついて・・・。
まあ、それはともかく。
3巻後半から5巻の大半では実に「M+」の40%以上を占めるロンダルキア編がスタート。
めっちゃ濃いです。
今までの話は、全てこれのための前座だったんだ。
そう言わんばかりに濃密なストーリーが展開します。
何せ打ち切りですから色々なものを全てロンダルキア編に詰め込んでいます。
ロトの血統。
ドラクエ2の『その後』。
心を氷で閉ざした少女と、深い闇の中でもがく青年の成長劇。
濃いです。
お腹いっぱいです。
ストーリーマンガとしての完成度も、ロンダルキア編は異常に高くてビックリします。
例によって、ファミコン世代には胸キュンなネタが詰まってます。
(はかぶさの剣とかね)
「そうだよ、勇者は飛べるんだ。
だからクリオ君。
君も飛んでるじゃないか」
ロンダルキア編が終われば、いよいよ一気に最終回に。
いかにも打ち切りって感じです。
もっとも、上手ーく綺麗にまとめてます。
ギャグ系でスタートしたかと思いきや、きちんと最後に感動のエンディングを用意している。
吉崎観音節が全開ですなあ。
さらっと子供向けに毒気を抜いたアニメ版より、
やはり原作の「ケロロ軍曹」が面白いに決まっている!
そんな「大きなお友達」にオススメです。
巻末にモンスター図鑑なども掲載されており、資料的な価値も侮れないものがありますよ。
PSドラクエしかプレイしていない方には、ビジュアルでロト三部作の概要が掴める便利仕様。
ディープなドラクエ好きには、絶妙な設定が更に物語の深みを増して楽しませる逸品。
これは買うしかありませんな。
オススメ度☆☆☆☆☆
入手し易さ☆☆☆☆★
ストーリー☆☆☆☆☆
男の子向け☆☆☆☆★
女の子向け☆☆☆★★
資料的価値☆☆☆☆☆
全11巻
幸宮チノ
出版:ENIX GAGC(ギャグ王コミックス)
→GFC(Gファンタジーコミックス)
→STC(ステンシルコミックス)
→GFC(Gファンタジーコミックス)
「天空物語」の舞台は、ドラクエ5・青年期の前半と後半の空白期間。
(ちなみに4→5である事が冒頭で描かれる)
王妃ビアンカが魔物にさらわれ、後を追った「坊っちゃん」が行方不明になって6年。
イタズラっ子のテン王子。
しっかり者のソラ王女。
彼等が残した兄妹は、明るく優しくスクスクと成長していました。
ある日、テンは行方不明になった両親の噂を耳にします。
兄妹は両親を捜すべく城を抜け出そうとしますが、
兵士達に見つかってしまい宝物庫へ隠れ・・・。
そして、テンは天空の剣に出会いました。
幼き「天空の勇者」が誕生した瞬間でした。
「――では、北の塔にテン王子とソラ王女をつれて行くと言うのか?」
「テン王子には勇者の証が降りたのですから、
この先の運命は決してやさしいものではありません。
どのみち、危険な旅は避けられんのです」
「しかし・・・だからと言ってソラ王女まで」
「・・・『待つだけ』の苦しみを与える方が残酷でしょう」
父の魔物や使用人のサンチョと共に、兄妹は旅立ちます。
多くの出会いと別れ。
各地で目にした両親の足跡。
謎の青年カデシュを巡る攻防。
果たして、二人は両親に出会うことができるのでしょうか?
(見つかるってわかってるよとかツッコムなぁー!)
「ぼくたちは片方ずつの翼だから。
待っててソラ。
今そばに行くよ。
はばたくために―――」
実に珍しい一作であります。
打ち切りは企画物の多いドラクエマンガの常で、
あの「ダイ」ですら逃れられなかった運命です。
それに抗ったのが、この「天空物語」。
何度も掲載誌を変えノラリクラーリ 。
こいつぁメチャクチャ面白いのかと、期待しながらB○OK OFFで集めましたとも。
全巻揃えるのに1ヶ月かかりましたけど。
で、面白かったかと言われると・・・。
正直、序盤の1〜4巻あたりはビミョーかな。
決してつまらないわけじゃないんですよ。
ギャグ王の子供向けギャグマンガ路線が、大きなお友達の私には対象年齢外なだけで。
逆の意味でR-15(15才以下推奨)みたいな。
でもストーリーは骨太で、かなり深い内容をサラっと盛り込んでいるんですよね。
兄妹・・・そして両親との家族の絆。
子供達の成長劇。
二度も主を失ったサンチョの苦悩。
サラっとマジメなんですよね。
ギャグ王が枷になっているんじゃないかと思っていたら、
掲載誌をステンシルに変えた途端にハジけまくるんですよ。
ステンシルですよ。
キャッチコピーが「女の子のためのガンガン」ですよ。
いきなり恋愛要素が増えまくってドカーン!
「あたしのこと『おまえ』とか呼ばないでくれる?
不愉快なのよッ」
「・・・・・・わかった。
ドリス」
どくん
「な・・・何よぉ。
素直になるトコ間違ってんのよあんたは・・・」
くはぁ。
5の主人公の従妹・ドリス(17歳)と、謎の青年カデシュの距離が近づく近づく近づく。
さすがステンシル。
ブレイドの前身なだけはあります。
内容も加速的にシリアス方向へ一直線。
ここから一気に面白くなりますよぉー。
フォ〜ぅ!
要約しときましょう。
笑いあり恋愛あり涙あり。
その根底に流れるのは、丁寧に描かれた大人達の苦悩と子供達の成長劇。
「拙者、ギャグは読みませんからぁ〜・・・切腹!」
こういった方は、1〜4巻だけを読んで早トチってはいけません。
逆に序盤のノリが好きな方は、終盤の超シリアスな展開にヒいてしまうかもしれません。
読者層を選ぶ作品ですが、ツボにハマれば面白い事この上なしの逸品です。
1巻・5巻・8巻あたりを全てパラパラと立ち読みして、
気に入ったら購入する事をオススメします。
ちなみにPS2のドラクエ5リメイク版では、「天空物語」に即したメッセージが大幅に追加。
「ゲームで語られた事だけが公式設定」
こういうカタいドラクエマニアにとっても、「天空」は公式設定となるわけで。
5の青年期の空白期間だけでなく、エンディングから数年後まで描いた「天空物語」。
なら買うしかないじゃないかあ!
オススメ度☆☆☆☆★
入手し易さ☆☆★★★
ストーリー☆☆☆☆★
男の子向け☆☆★★★
女の子向け☆☆☆☆☆
資料的価値☆☆☆☆★
漫画:稲田浩司 原作:三条隆
発行:集英社 JC(ジャンプコミックス)全37巻
(他に文庫版や廉価版など)
何を隠そう、「ダイ」は4の販促マンガです。
西暦1989年。
週刊少年ジャンプは4の新作・攻略情報と引き換えに、
ドラクエをメディアミックスでバックアップしました。
それがアニメの「アベル伝説」であり、マンガの「ダイの大冒険」であったわけです。
さすがは4の販促マンガ。
基本的に3をベースにしたオリジナル設定でありながら、
4の魔物がいち早く登場するなどして話題となりました。
(ちなみに天空シリーズの魔物は、「ダイ」では魔界の魔物という設定)
4の攻略が終わると用済みな「ダイ」でしたが、あまりに人気が高かったために急遽連載続行したという。
(1〜2年で終わる予定でした)
その癖、やっぱり最後には打ち切られたという 。
とにかく原作が上手くて作画も非常に安定していました。
本家ドラクエとは異なるオリジナル設定ですが、読んでみる価値は十二分にあると思います。
(全巻買うと場所とりますけどね・・・)
「特技」という形で、6から本家に逆輸入されたパワーは侮れません。
例。
ギガストラッシュ(→ギガスラッシュ)。
グランドクルス(→グランドクロス)。
ギガブレイク。
竜の騎士の最強の技であるギガブレイクが、ドラクエ8で主人公の最強の技ってのが意味深。
オススメ度☆☆☆☆★
入手し易さ☆☆☆☆★
ストーリー☆☆☆☆☆
男の子向け☆☆☆☆☆
女の子向け☆☆★★★
資料的価値☆☆★★★
漫画:稲田浩司 原作:三条隆
発行:集英社 JC(ジャンプコミックス)全1巻
「ダイ」の名コンビが帰って来ました!
今度もやっぱり4(プレステ)の販促マンガで!!
内容は、もうこの上なく販促マンガですね。
それ以上でもそれ以下でもありません。
やっぱり勇者パーティーが顔を出し、おいしい所だけかっさらって行っちゃったりして。
まあ、読み切りなんで。
何て言うか、「ダイ」と言うより「ビィト」って感じでしたね。
そう言えば主人公の名前が「ギィン」ですしね。
「ビィト」で、「いい加減、前作との比較ばっかりするのはやめてくれー!」
という感じの言葉を残していらっしゃいますしね。
巻末に読み切りの「竜王バリバリ隊」も収録されています。
オススメ度☆☆★★★
入手し易さ☆☆☆☆★
ストーリー☆☆☆★★
男の子向け☆☆☆★★
女の子向け☆☆★★★
資料的価値☆☆★★★
作画:八坂麻美子 脚本:小松崎康弘
出版:ENIX GFC(Gファンタジーコミックス)全5巻
アリーナとブライが出ていない・・・。
「地獄の迷宮」の中途半端さに、閉口したアリーナ好きのアナタに捧ぐ・・・。
ええ、はい。
ぶっちゃけた話、ドラクエ4の第2章「おてんば姫の冒険」です。
1〜3巻が第2章で、4・5巻が第5章「導かれし者たち」への空白の二年間です。
ふんだんにオリジナル要素を加え、かなーりラブコメに徹した作品でしたね。
「アリーナ×クリフト」が大好きな方にオススメです。
オススメなんですが、入手し辛いのがネックですね。
オススメ度☆☆☆☆★
入手し易さ☆★★★★
ストーリー☆☆☆★★
男の子向け☆☆★★★
女の子向け☆☆☆☆☆
資料的価値☆☆★★★
作画:村上ゆみ子 脚本:小松崎康弘
出版:ENIX GAGC(ギャグ王コミックス)全4巻
ドラクエ4から数年後。
穏やかな毎日に退屈したトルネコは、「不思議のダンジョン」を目指して再び旅に出ます。
「4」と「トルネコ」の空白期間を描く、トルネコ一家の大冒険が幕を開けるのだった!
こう書くとマジメなマンガっぽいですが、やっぱりギャグ王コミックスですね。
純然たるギャグマンガですとも。
あらゆる事象が、スライムの臭いオナラで解決したりする(実話)という。
例によって、逆の意味でR-15(15才以下推奨)みたいな。
オススメ度☆☆★★★
入手し易さ☆☆☆★★
ストーリー☆★★★★
男の子向け☆☆☆★★
女の子向け☆☆★★★
資料的価値☆☆★★★
小説・全3巻
久美沙織
出版:ENIX
コミック・全?巻(多分7か8。ネットで7まで確認)
原作:久美沙織 作画:阿部ゆたか
出版:ENIX GFC(Gファンタジーコミックス)
これなる伝説の書は、今日ロト伝説として広く知られる
ロト(アレル)・アレフ・アレンの三人の英雄譚に遥かに先立つ
遠きいにしえの時代について、ものがたっている。
天はミトラ神をはじめとする神々の住まいである。
地上には素朴にして愚昧なる人々があった。
後の驕れるムー帝国も、いくつかの丸太小屋にすぎない。
栄光のアリアハンは雑草生い茂る荒れ地である。
そしてまた、天と地との間に、両者を橋渡しするもうひとつの世界が存在していた。
天なる神々に育まれし精霊や妖精たちの国。
地上の粗野なる人間たちにとっては影か幻のような国。
その国は「イデーン」と呼ばれた――。
かの偉大なる精霊神は、もとは、このイデーンの五大家と呼ばれる旧家のひとつ
火の精霊カリクティス家本来の血族である。
ルビス・アピスト・カリクティス。
少女はこの時、まだ、神ではなかった・・・・・・。
精霊神ルビスの若き日を描いた・・・と言ってみて、
ルビスってゲームではロト三部作と6にしか出演してないんですよね。
この時点でジェネレーション・ギャップが・・・。
3と1の間である「ロト紋」ではメインキャラですけどね。
ティー○がルビスの分身だから 。
そういう意味で、「ロト紋」も要チェックだ!
小説とコミックとありますが、原作は小説です。
少女ルビスの視点で描かれる禁断の恋。
愛する者を奪われた男の絶望。
世界の滅亡に際した精霊達の狂気。
狂気。
狂気。
狂気。
そして、それでも生きようとする者達の魂の輝き。
とにかく心理描写がハンパないですね。
コミックは原作小説では回想の形をとった時代がメインで、
原作を深く掘り下げるエピソードが盛り沢山。
(「ルビス伝説―序章―」・・・コミック1〜5巻)
こちらは少年ディアルトの視点で、少年の成長劇が丹念に描かれています。
(神話や歴史がわかりやすくまとめられてるのもGood!)
是非とも、どちらも入手したい所ですね。
・・・残念ながら、コミックの「ルビス」は入手困難ですが。
持ってるアナタは、絶対に捨てちゃダメ。
書店で見かけたら迷わず買えよッ!
逆に小説は入手しやすいですなあ。
文庫版なりハードカバーなり、BO○K OFFを数軒まわれば見つかる事が多いでしょう。
オススメ度☆☆☆☆☆
入手し易さ
・・・小説☆☆☆☆★
・・・コミック☆★★★★
ストーリー☆☆☆☆☆
男の子向け☆☆☆★★
女の子向け☆☆☆☆☆
資料的価値☆☆☆☆☆
全10巻
作画:神崎まさおみ 協力:とまとあき
出版:ENIX GC(ガンガンコミックス)
藤原カムイさん長い間お疲れさまでした。
私のできることは、あなたの歩いた道にドロを塗らない「ドラクエ」を描くことだけです。
・・・これこそ、神崎先生が「ロト紋ガイド」に寄せた言葉である。
確かに、神崎先生の作品のクオリティは高かった。
キャラクターの性格を変えまくっていたが、きちんと「少年マンガ」を丁寧に描いていた。
(全体的に熱血度が上昇しまくり)
そして「ロト紋」と同様に、やっぱり「クエスト」が「ボール」になるのである。
後にカムイ先生が「キーファ×マリベル」を押し出すように、
「主人公×バーバラ」路線で原作さえ無視してしまうのである。
そんなとこまでマネせんでええのに!
・・・とボロクソに書いているようですが、この手の企画物マンガとしてはかなり高水準です。
特に「6」はスーファミでしかプレイできないので、
「6」未プレイの方は是非とも購入していただきたい。
(性格描写は当てにしないこと。どちらかと言えば原作に近い久美小説を参照すべし)
「6」を持っていない方には、下の「オススメ度」が☆一つ増えるものとします。
ちなみに神崎先生の他の作品が読みたかったら、「神崎将臣」という名前で探しましょう。
オススメ度☆☆☆★★
入手し易さ☆☆☆★★
ストーリー☆☆☆★★
男の子向け☆☆☆★★
女の子向け☆☆☆☆★
資料的価値☆☆☆☆★
酷評した「トルネコ一家の冒険記」の続編ですね。
いやあ〜、あの頃から比べるとメチャメチャ腕が上がってる!
それもそのはず。
前作では村上先生は専門学校を出たばかりのペーペーだったが、
今では攻略本に公式イラストを書く名イラストレーター。
近年のドラクエ攻略本の、鳥山先生が書いたかのようなキャラクター達を御覧あれ。
これらの多くは村上先生が書いているものなのである。
確かに鳥山先生のコピーから始まってた感じだが、ここまで上手くなってんのか今は!
「トルネコ一家の冒険記」のコケ表現とか「モロ」だね)
マンガの方はマンガの方で、鳥山コピーから脱却して独自の見せ方をするようになってます。
脚本も小松崎先生が抜けてから良くな(ゴニョゴニョ)・・・。
(掲載誌のカラーの問題ってか、「ギャグ王」の路線は本当に小さな子供向けだったし)
・・・ま、残念ながら例によって打ち切りなんですけどね。
また「新たな冒険の始まり」で最終回だよ・・・。
オススメ度☆☆☆★★
入手し易さ☆☆★★★
ストーリー☆☆☆★★
男の子向け☆☆☆★★
女の子向け☆☆☆★★
資料的価値☆☆★★★
全3巻
御茶まちこ
出版:ENIX GAGC(ギャグ王コミックス)
「ジンジン来たぜ!
本気モード発動!!」
舞台は20世紀末〜21世紀初頭といったところか。
エニックスが主催したDQバトルえんぴつ大会、決勝戦にまで勝ち進んだ無名のルーキーがいた。
逆境を遊び勝利へのチャンスに変える強運を持つ、
天性の勝負師・小学五年生円仁(まどか・じん)である。
初出場にして優勝を果たした仁は、その帰路にてDQモンスター「キメラ」に遭遇。
新世紀の競技「ヴァーチャル・バトルペンシル」により、
子供の純粋な精神力を通じて実体化したゲーム世界の住人であった。
キメラの持ち主である鶴田チャカの試合を観戦し、
「自分もやりたい」と切望する仁に老人が声をかける。
老人の名は我楽多博士。
バトペン弱小チーム「我楽多工房」の責任者であり、
たまたま見かけた「バトエン」優勝者・仁をスカウトしに来たのだ。
仁はこれを承諾。
最低ランクのモンスターであるスライムを受け取り、
バトペンの大会に飛び入り参加して優勝という快挙を成し遂げる。
その後、仁は我楽多工房の所属選手として上京。
アダやナルルーら個性的な仲間達とともに、3人1組で戦うバトペン3on3大会に出場する。
途中で退場したナルルーに代わってチャカを加えた一同は、
ケンカを繰り返しつつ絆を深めていくのだが・・・。
コラム@:「バトルえんぴつとは」
略称は「バトエン」。
六角形の鉛筆の一面一面に、能力値や攻撃パターンが印刷されたもの。
つまりサイコロのようなものである。
主流はドラゴンクエストであったが、他にドラゴンボールやポケモンなども発売された。
学校で友達とワイワイ楽しむためのアイテムであり、
決してオモチャではなく一応「文房具」なのがポイント。
当然ながら削ると印刷が消えるため、ほとんど文房具として機能しないのだが 。
能力値による決定的な違いなどはともかく、
攻撃パターンは「バランス型」と「ギャンブル型」に大別される。
前者は一つ一つの数字は小さいものの安定しており、
後者は一つ一つの数字は大きいが空振りしやすいのだ。
トータルすれば同じ強さなのだが、運に恵まれたときの「ギャンブル型」は滅法強い。
まぎれもなく仁はこのタイプであり、気合一つで出したい面を連続して出すことができる。
君は超能力者か!
コラムA:「ヴァーチャル・バトルペンシルとは」
略称は「バトペン」。
子供の純粋な精神力で実体化した、DQモンスターを自在に操って戦わせる競技。
チャカが言うには「21世紀はバトペン」「新世紀の競技」なので、
21世紀初頭を前後する頃に成立したのだろう。
もちろん、フィクションである。
一応「ペンシル」と銘打ってはいるものの、もはや文房具としての機能は完全に失われた模様。
現代ならメモリースティックなどが該当したものか。
実体化したモンスターは立体映像などではなく、質量を持ち現実世界に物理的な干渉をし得る。
例を挙げれば、スライムナイトの斬撃で生じた風が帽子を飛ばした。
直撃したらどうなっていたのだろう。
またプレイヤーがモンスターの傷みを感じるため、精神に支障をきたしてしまうこともある。
実は非常に危険な競技であり、公式戦以外での私闘は禁じられているのはそのためか。
そのくせ「子供の純粋な精神力」でしか稼動しないため、
分別もない小中学生にホイホイ与えられるのである。
困ったものだ 。
それもあってかモンスター1種につき1本しか生産されず、
バトペンは世界にわずか300本しか存在しない。
入手する機会は何らかの手段で団体にスカウトされる他なく、
商売としてどう成立しているのか謎。
おそらくイベントの興行収入だけで相当もうかっているのだろう。
もしくは極秘裏に開発している軍事兵器の技術を応用したもので、
国家レベルでのスポンサーの陰謀があったのかもしれない 。
ちなみにバトペンの人気は相当なもので、そのトップ選手ともなれば小中学生のカリスマである。
コラムB:「人物列伝」
・ 我楽多工房
円仁(ジン):小学5年生・10歳
スライム→スライムナイトを操る熱血主人公。
口癖は「ジンジンきたぜ!」「ジンジンくるぜ!」など。
我楽多博士
チームの責任者であり、実はバトペンの開発者。
我楽多いろは:小学5年生
博士の孫。メカ好きで天然なヒロイン。
阿田慎吾(アダ):小学5年生・10歳
ジョナサンゴールドより移籍した、どろにんぎょうを操るテクニシャン。
鳴戸克実(ナルルー):小学5年生
いろはと仲良しな乙女系肥満児。
鶴田チャカ:10歳
キメラ→キメイラを操る活発系ヒロイン。
仁に敗れた後、チームXから移籍した元ブロンズナイト。
・ チームX
キングスナイト・黒羽京:小学6年生
キラージャックを操る、日本最強のヴァーチャル。バトラー。
ホーリーナイト・?
おそらく重要なキャラだったが出番なし。
クリスタルナイト・湖川まりも:13歳
おどるほうせきを操る謎のナンバースリー。
ゴールドナイト・妃頭剛
きりさきピエロを操る。
シルバーナイト・邸野次郎
カメレオンマンを操る。
スチールナイト・茸タケシ
設定だけで出番なし。
アイアンナイト・安売正油:小学5or6年生
ゴーレムを操る自信家。
ブロンズナイト・猿野勝
シルバーデビルを操る、チャカ脱退で繰り上がった新人パラディン。
個人的な感想。
えーとですね、一言で言うと「DQ版プラモ狂四郎」です。
例えが素晴らしく古いんですが、コミックボンボンでガンプラを戦わせる系のマンガ。
・・・この路線、今でも続いてるのかな?
ちょっと内容がズレるけど、近年なら「遊☆戯☆王」あたりを想像すると良いかなと。
「まったくもって タイトルどおりです。
DQまんが・・・・・・だけど これは仁のお話です」
と御茶先生が自らコメントしている通り、DQの作品として期待するとビミョーかも。
設定は大人が読むとツッコミ所満載なんですが、
そこは読者層に合わせた娯楽性重視なんでしょうね。
ギャグ王の読者の大半は小中学生でしたから。
御茶先生は「女子アナ誕生」「電車男」など、そういう方向性の作品を後に書いていますし。
現実には「あり得ない」話の「女子アナ誕生」に、
「最も美化された」という少女マンガ版「電車男」の作者っスよ?
とにかくファンサービスを大事にしている方だと、何故かこの場で弁護しとこうかなと。
いや、あまりに世で酷評されてるもので。
「女子アナ誕生」と御茶「電車男」。
ま、それは置いといて。
例によってDQマンガの常で連載打ち切りみたいですね。
仁がバトペンを通じて仲間達と巡り会う前半に比べ、
2巻中盤からの後半「3on3大会」が非常に大味。
特に終盤の駆け足感は打ち切られた以外の何物でもないかと。
せめて連載期間が倍あれば、「遊☆戯☆王」「ドラゴンドライブ」系のブームに乗れたのに。
であればじっくり作品に取り組めて、そこそこの秀作にはなったと思うのですが・・・。
結局のところ、「あと一歩」という評価の作品ですね。
オススメ度☆★★★★
入手し易さ☆★★★★
ストーリー☆☆★★★
男の子向け☆☆☆★★
女の子向け☆☆★★★
資料的価値☆★★★★
なおオススメ度に関しては小学生なら☆二つ、中学生なら☆一つ追加して良いと思います。
全4巻
かねこ統
出版:集英社 VJC(Vジャンプコミックス)
「勇者といっしょに魔王と戦ってきた」
うすのろスラきちと呼ばれる少年スライムが、故郷の仲間に発したこの一言から。
数百年の長きに渡る、魔龍(マロン)と勇者の戦いを綴る壮大な物語は幕を開ける・・・!
という書き方をすると、すんごいマジメな話みたいだ 。
基本的には、時にビミョーなネタも含むダジャレが中心のギャグマンガ。
それも続編の「スライム大作戦」でホイさくが連発している、
スラひこが言うところの「さむいギャグ」とレベル同じ。
ターゲットにしてる読者の年齢層も小中学生と同じなのに、
同じギャグが現代の小学生にはさむいのか・・・寒い時代になったものだ 。
当初は2ページ連載でスタートするも次第に人気が出てきて、
2→3→4→5→7→8という感じにページが増加。
それと同時にストーリー要素が詰め込まれていって、
最終的には「ギャグの多いバトルマンガ」で落ち着く。
そもそも主人公が魔王を倒した高レベルのスライムであるため、
特訓して強くなるという少年マンガお約束の展開はない。
よってポンポンとテンポよく話が進むので、
水準の高い作画も相まって現代でも十分に楽しめる作品になっている。
あの時代の常としてドラゴンボールを大きくリスペクトしており、
今では読者層が中途半端になってしまった感はあるが・・・。
オススメ度☆☆☆★★
入手し易さ☆☆★★★
ストーリー☆☆★★★
男の子向け☆☆☆☆★
女の子向け☆☆★★★
資料的価値☆☆★★★
なお「スライム大作戦」読者には、オススメ度と資料的価値に☆一つずつ加点。
「スラ大」は「スラ冒」読んでる方がダンチで面白いですよ。
ちなみにレアなんですがイベントでアニメ化もされていて、
Vジャンプフェスティバルでのみ3本ほど作品があります。
1995年「スライム冒険記」
1998年「スライム冒険記 ウルフ君がんばるの巻」
1999年「スライム冒険記〜海だ、イエー〜」
製作はいずれもProductionI.Gなので、
見たことはないですけど高水準の作品だったんじゃないかと思われます。
ちなみにコミック最終話に出てくる謎の美女「ルビーさん」は、
2作目「ウルフ君がんばる」のキャラらしいですね。
私が知り得るキャストは以下の通り。
スラきち:林原めぐみ
ウルフ:千葉繁
ライ蔵・カメ爺:小杉十郎太
タタック:結城比呂
ジジイ:西村知道
ルビー:永島由子
ギガンテス:押田浩幸
オーク:小野健一
道具屋のおやじ:鈴村健一
腐った死体:吉野裕行
ギャル:中島沙樹
ギャル:吉住梢
日本のサイトよりも中国語圏のサイトの方が取り扱ってるという、
摩訶不思議なインターネットの闇が・・・ 。
全1巻 A5判・新書判
監修:石ノ森章太郎 作画:滝沢ひろゆき(石森プロ)
出版:ENIX GC(ガンガンコミックス)
昭和58年1月、第1回ゲームホビープログラムコンテストの表彰式。
ゲームプログラムの投稿マニア、高校3年生の中村光一。
マンガの原作もしているフリーライター、堀井雄二。
エニックスのゲームプロデューサー、千田幸信。
この3人の出会いから、「ドラゴンクエスト」の伝説は始まった。
「ところで このゲームのタイトル どうするんだっけ?」
「じつはもう 考えてあるんだ」
「教えてください どんなタイトル?」
「ドラゴンクエスト…
竜王――すなわちドラゴンをさがし求める旅……そんな意味です」
それは、ファミコン最初のRPGを作るという冒険の始まり――。
・・・という感じのお話です。
どこまでわかりやすくできるか。
ファミコンとパソコンの相違点。
限られた容量との戦い。
プロ精神とアマチュア根性の衝突etc、etc・・・・・・。
こうした多くの課題を乗り越え、
ドラゴンクエストが完成するまでの道のりを劇的に描いた作品ですね。
物語として楽しめるように脚色は施されていますが、ほぼ実話。
「モノ作り」を志す人間には是非とも読んで欲しい一冊です。
特にドラクエ9に賛否両論の嵐が吹き荒れている今日、
「元々ドラクエは開拓精神に満ち溢れた作品だったんだ!」
ということを再確認してみるのも興味深い試みではないかなと。
単純にマンガとして見ても結構面白く仕上がってますよ、脚色多いから(笑) 。
オススメ度☆☆★★★
入手し易さ☆☆★★★
ストーリー☆☆★★★
男の子向け☆☆☆★★
女の子向け☆☆★★★
資料的価値☆☆☆★★