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1「三方ヶ原乱入」1572

 

ムービー“オープニング 混沌降臨”

 

小太郎

「我は風魔

 荒ぶる魔 そして、混沌をもたらす風」

 

北条に仕え、関東の闇を支配した忍者がいた。

 

風魔忍軍。その頭領を風魔小太郎という。

 

戦国の闇に閉ざされ、すべては謎である。

 

元亀3年(1572)。

 

北条の盟友・武田信玄が上洛を開始。

上洛路の大名・徳川家康を虚誘掩殺計で誘引。

三方ヶ原の地に、徳川勢を殲滅せんとした。

 

対して徳川勢も死兵と化して、反撃する。

 

三方ヶ原の戦場にあった風魔は、

武田と北条の同盟のよしみに従い、

まずは徳川を討つことにした。

 

「・・・とはいえ

 信玄に王道を布かれてもつまらぬな

 第一話、三方ヶ原乱入

 やがて混沌が支配する・・・」

 

小太郎

「北条は武田と下らぬ同盟をしていたな

 まずは徳川より始めよう・・・」

家康

「わしはここじゃ! 家康は逃げも隠れもせぬ!

 家康これにあり! 我が首獲って手柄とせよ!

 武田の木っ端武者ども! 家康はここだ!」

小太郎

「影武者か・・・必死だな・・・ だが、下らぬ・・・」

忠勝

「殿軍は拙者に任されよ!

 本多平八郎忠勝、今より死地に入る!」

松井忠近

「殿・・・生きのびられよ・・・ そして戦無き世を・・・!」

小太郎

「これはただの影ではない 幻術だな

 面白い・・・となれば、いずこかに術者がいるはず」

佐久間信盛

「この戦、勝ち目はない!

 我らも退くぞ!」

小太郎

「混沌から逃れる術などない・・・

 家康はいい犬になる・・・ よく忍耐するいい犬になる

 貴様か・・・下らぬ幻術、うぬごと壊してやろう・・・

 三流の忍びが粋がるな

 下らぬ英雄は世を小さくまとめようとする

 そして下らぬ英雄が多すぎる・・・ 下らぬ・・・下らぬ・・・

 幻術は解けた だが、まだ一人残っておるか・・・

 あれが本物か・・・もしくは・・・クク

 地が入り組んでおるな・・・ 我には関係ないが」

家康

「徳川家康、北条の乱波ごときに屈しはせぬ!」

小太郎

「狸を演じねばならぬとは、主の犬もつらいな・・・」

家康

「な、何のことだ!?」

小太郎

「クハハハ・・・! 犬畜生のにおいは消せぬよ、半蔵・・・」

家康

「この家康を下すとは・・・見事なり、乱波!」

小太郎

「くどいな、もう興が失せた・・・喰らうといい・・・」

半蔵

「・・・ぐわあっ!」

小太郎

「狸の皮の下から犬か・・・徳川には畜生しかおらぬわ・・・」

家康

「今のうちに浜松城へ入るぞ! 急げ!」

小太郎

「家康よ、逃しはせぬ・・・」

武田勝頼

「北条の犬もなかなかやるではないか

 武田騎馬軍団突撃! 家康を追え!」

小太郎

「興を削ぐ小僧だ・・・ 仕置きが必要だな・・・

 忠勝は相手にせず、家康を先に討つほうが愉快だ・・・」

忠勝

「何人であろうと、この場にいるものは・・・斬る!」

小太郎

「たたえてやる・・・ うぬのその忠犬ぶりをな」

忠勝

「ここで死ぬわけにはいかぬ・・・」

家康

「北条の乱波が何の用だ」

小太郎

「徳川という犬を、風魔で飼うてやろうと思うてな

 日の本に人はいないな」

家康

「乱波なぞに・・・ ええい、この命貴様の好きにせよ!」

小太郎

「殺さぬよ・・・ 家康、うぬは今日より風魔の犬だ・・・

 逃げられたか・・・ まあよい・・・」

家康

「門も閉じず、一体どうするつもりだ」

小太郎

「遊ぶのよ・・・武田とな」

信玄

「浜松城全門を開放? 空城計のつもりか

 ・・・わしには通じぬよ 全軍、浜松城を攻めよ!」

小太郎

「我がうぬをやるのと、うぬが家康をやるのと

 どちらが早いかな? フフフ・・・」

左近

「和州牢人、島左近

 信玄公の軍略を学ばんがため 推参つかまつった!

 空城の計、いかに信玄公は破られるか・・・

 世が混迷を極めれば忍びの価値が上がる・・・

 風魔裏切りの理由はそんなとこかい?」

小太郎

「理由が欲しければ、好きな理由を信じればよい」

家康

「なぜ、わしがこのような目に・・・

 小太郎様、なぜ武田との盟約を破ったのです」

小太郎

「意味も理由もない ただ混沌を望むのみよ・・・」

信玄

「風魔よ、なぜ裏切る なぜ乱を望む」

小太郎

「うぬの王道を嫌うゆえ 我が混沌を好むゆえ」

信玄

「乱波め・・・その真意、わしを試さんとするか」

小太郎

「もう王道を敷く夢も見飽きたろう・・・?」

信玄

「じゃから現実にしようと思ってな

 まだまだ・・・死してなお、王道の夢、果てず・・・!」

小太郎

「天下の武田信玄とやらもこの程度か

 とんだ茶番であったな」

 

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