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1「金ヶ崎撤退戦」(1570)

 

オープニング“弓を引く意味”

 

忠勝

「稲、なぜ戦う?」

稲姫

「愚問です父上。

 無論、泰平の世のため」

忠勝

「戦っていては泰平は来ぬぞ?

 戦いの果てが見定められぬ者。

 戦いの果てに何も持たぬ者。

 いずれも、いくさ場に立つ資格はない」

稲姫

「ですから、私は戦います。

 戦いの中で、その何かを、見つけるために」

 

徳川家康

「血気にはやるな! 退却を第一に考えよ!」

秀吉

「敵に囲まれてまったわ・・・・・・こりゃあ突破せんと!」

徳川家康

「秀吉殿を助け、朝倉軍を挟み込め!」

忠勝

「稲、羽柴軍は任せた。我らは朝倉へ当たる!」

秀吉

「家康殿に合流するんじゃあ! 南へ向かうで!」

忠勝

「朝倉を押し返す! 皆の者、続け!」

孫市

「美しい姫、この戦、あなたのために勝利するぜ」

稲姫

「はぁ・・・・・・御武運を・・・・・・」

 

稲姫

「好き勝手にはさせない!

 朝倉は退いたみたい・・・・・・今のうちに!」

浅井長政

「遅れたか・・・・・・だが、まだ間に合う! 全軍突撃!」

稲姫

「父上、退路に敵が!」

忠勝

「戦場にて道を拓くは、ただ武のみ! 参るぞ!」

稲姫

「はい!」

慶次

「ぃよう! やってるねー! 俺も混ぜてくれよ!」

稲姫

「姫様、お退きください。戦場というのは・・・・・・

 あなたのような高貴な方の来る所ではありません」

お市

「む・・・・・・自分だって姫のくせに・・・・・・」

慶次

「ほう・・・・・・こりゃまたいい面構えだねえ」

稲姫

「慶次様! 戦の只中でそのような世辞を・・・・・・」

慶次

「・・・・・・いや、そういう意味で言ったんじゃないんだが」

徳川家康

「敵が退いたぞ! この機を逃すな!」

秀吉

「急ぎ京へと戻るんじゃ! 駆けろー!」

 

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