トップに戻る
第三章
明智光秀に一人の人間として扱われず
心に深い傷を負ったいつきであったが、
それでも戦うことを
やめようとはしなかった。
次に向かった先は、勝ちを得るためだけに
多くの農村を焼き払ったという
非情な策略家・毛利元就の居城、
高松城であった。
いつき
「おらは負けられねえ
まだまだ悪いおさむらいは、いっぱいいるだ!」
折れた心
いつき
「戦で勝つために、平気で村さ焼くおさむらいだ」
元就
「下衆共が我に挑むか・・・身の程知らずめ
皆の者、一兵たりとて船に乗せるでない!」
いつき
「ひでえおさむらい! なして村を焼くだ!」
元就
「知れたこと、火計には燃えぐさが必要」
毛利軍武将
「我らは元就様に動かされる盤上の石・・・ハハハ
守る! 計を成すまで例え捨て駒になろうとも!」
一揆衆
「乗船できたぞ! 一番乗りぃ!」
元就
「農民もかように騒ぐ気力があるのか・・・
では、さらなる兵糧を徴収するとしよう」
一揆衆
「やったぜ! 船に乗ればこっちのモンよ!」
元就
「下衆が我に刃向かうとは不届千万」
一揆衆
「敵だー、敵が来たぞー! 早く船に乗れ!
は、早い! 毛利軍がここまで・・・!
もう・・・だめだあー!」
毛利軍武将
「すでに我が君主の手の内よ・・・くくく」
一揆衆
「ひるむな、乗り込め! 乗り込むんだ!
毛利軍と遭遇! まさか作戦が読まれてる?!
まだ半分・・・これじゃ高松城は攻められないぞ!」
毛利軍武将
「元就様・・・お役に立てず・・・お許し下さい・・・
拙者の死も・・・策の内か・・・ハハハ!」
一揆部隊長
「墓はあとで立ててやるべ!」
いつき
「おら、みんなを信じてるだよ」
一揆衆
「力の限り、やってみるだ!
我が隊乗り込み完了! 後続隊、急げ!
こっちに敵だ! さすがは毛利元就・・・クソッ!
あと少し! あと少しで出航できるぞー!」
元就
「貴様ごときが我が歩んだ道を覆せはせぬ」
一揆部隊長
「お侍って意外に弱ええぞ!」
元就
「なんたる無様な・・・使えぬ者どもめ・・・
もうよい、我が出る!」
実機ムービー“詭計智将・毛利元就着手”
元就
「貴様の蹂躙、許すまい
我が名は毛利元就、日輪の申し子なり!」
いつき
「みんな、辛くねえべか?」
一揆衆
「だーいじょうーぶー!」
毛利軍武将
「このままでは埒が開かん!」
元就
「情け無し・・・采配を振るうもままならぬ
敵を前にその体たらくを晒すか・・・恥を知れ」
いつき
「苦しむ農民のことも少しは考えてけろ!」
元就
「我が思考するは戦の勝利のみ
下衆共の末路を考える余地などないわ」
いつき
「おめえさんには血も涙もねえだか?」
元就
「そのようなもの、戦には不要なり」
いつき
「こんなことしてると おてんとさんも怒るべ!」
元就
「下衆が・・・! 軽々しく日輪を語るか!」
いつき
「おてんとさんは、たくさんの実りをくれるだ
田んぼを焼いたりはしねえだよ!」
毛利軍兵士
「うわあー、かくれろー!」
元就
「農民など手駒にもならぬわ
我に勝利しようなどという幻を見たか
所詮は我も・・・駒の一つ・・・フフ、フ・・・」
トップに戻る