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「第8章・平安楽土」 15 12:10
武田勝頼を撃退した信長は近江の安土に城を築く。
その豪勢な城は、
あたかも信長の威勢を誇示するかのようである。
そして信長は勢いに乗じ、
上杉軍、毛利軍、
大坂一揆軍と同時に戦う命令を与えるのである。
078.評定前 2:01
ガヤ
「これが天下のお城かよ
剛毅なことよの」
帰蝶
『嘘!
嘘だといって光秀
なぜ あなたは信長さまを?
なぜ それを私に?』
信長
「どうしたサル!
尻が落ち着かないか?」
秀吉
「へえ そりゃあもう」
信長
「自分の家だと思って楽にしろ
武田を破った今
当面の敵は上杉・毛利・大坂一揆に絞られた
が、ヤツらは結託しており
一方を攻めれば一方に襲われる
そこで
まとめて攻略する
勝家! 利家!」
勝家・利家
「ははっ!」
信長
「貴様らは越前・加賀・越中で上杉に当たれ!」
勝家・利家
「御意!」
信長
「サル! 小六!
貴様らは中国に出陣し 毛利に当たれ」
秀吉・小六
「お任せあれ!」
信長
「長秀! 村重!
貴様らは大坂の一揆衆に当たれ」
長秀・村重
「御意!」
信長
「甲斐・信濃・駿河は家康に任せる
光秀は丹波を平定し 天下に面目を施した
引き続き丹後攻略にあたらせる」
帰蝶
「殿・・・・・・
私を丹後へ行かせてください」
吉乃
「なんで?」
帰蝶
「救援のために」
信長
「ヤツはよくやっている
その必要はない
お前はアマリア 蘭丸とともに
オレの指揮下の遊軍となれ」
帰蝶
「分かりました」
079.松永・軍議前 1:07
信長
「あの分からず屋に降参しろと 伝えたいが」
蘭丸
「恐れながら
松永久秀が 心変わりするとも思えませぬ!」
久秀
「しっかし剛毅なもんや
自ら乗り込んでくるとは
信長流ちゅうやつか?」
信長
「平蜘蛛の茶釜を手に降参しろ
上杉も毛利もあてにできぬぞ」
久秀
「わしは梟雄の意地
最期まで通させてもらいますわ」
信長
「久秀」
久秀
「さ とっとと帰りなはれ
まだこっちが負けると決まったわけやないで
信長はん
人ちゅうもんは ちっぽけな矜持に囚われているもんや
そうやすやすと信用せんほうがええ
アンタの悪いクセや」
080.松永・戦後 0:34
久秀
「信長はん
わしアンタ好きやったで
アンタの天下
地獄から見届けさせてもらうわ」
信長
「こよなく愛した茶器とともに
意地つらぬいたか
大悪党だが 天晴れなヤツだ」
081.明石・軍議前 1:38
信長
「サルが援軍を請うとはな」
蘭丸
「恐れながら
羽柴殿は戦おうとせず
それゆえ戦いが膠着していると」
信長
「怖じ気づいたか?
それとも賢くなったのか?」
蘭丸
「笑い事ではござりませぬ!
羽柴殿は
黒田官兵衛と申す策士を得ました
毛利と結び 謀叛するとの風聞しきり!」
信長
「蘭 想像力豊かだな
せいぜい楽しめ!」
小六
「このままじゃ
枕を並べて討ち死にだぞ まったく
報われねえ忠義を捧げるお前が哀れよ
明智の殿は 出世重ねてる
徳川の旦那には すぐ救援した
なのに こっちにゃなかなか援軍してくんねえ」
秀吉
「よせよせ
へんな同情はいらないぜ」
黒田官兵衛
「公方さまからの御教書届いているはず
殿には野心はありませぬのか?」
秀吉
「野心かあ」
小六
「野心といや
さっき部下からヤな話聞いた
明智の殿が公方・毛利と
しきりに接触してるらしい」
秀吉
「小六
蜂須賀党を丹波に走らせろ」
小六
「内偵か」
織田軍兵士
「上様 ご着陣あそばされました!」
082.明石・戦後 0:28
秀吉
「ええ!?
お市さまを嫁がせる?」
信長
「独り身では不憫だ
光秀あたりにどうかと思ってな」
秀吉
「なぜ信長さまは そのような酷なことを!」
信長
「嫉妬か?
貴様には ねねがいるだろう」
秀吉
「光秀は
光秀に
お市さまを幸せにできるはずありません!」
083.木津川口・軍議前 0:53
織田軍兵士
「来たか!」
長秀
「あれは!」
吉乃
「すごい・・・・・・」
信長
「よし!
上陸した毛利の兵どもを蹴散らすぞ!」
084.木津川口・戦後 0:26
吉乃
「いつの間にあんなスゴイの用意してたの?
スミにおけないわ」
信長
「上出来だな」
アマリア
『あんな船はヨーロッパにもない
まったく革新的だ
ノブナガさまは
西洋のモノを どんどん自分のものとしていく』
085.九頭竜川・評定 0:44
ナレーション
「上杉謙信は能登を席巻
堅城・七尾城を攻略した
織田軍部将・柴田勝家は
上杉軍を阻むべく加賀へ侵入
両軍は手取川で激突した」
上杉謙信
「押しつぶせ」
勝家
「バカな・・・・・・
強すぎる」
ナレーション
「柴田軍を大敗させた謙信は 越前に侵入
信長を誘い出し
乾坤一擲の決戦を挑まんとしたのである」
086.九頭竜川・軍議前 1:19
上杉景勝
「お屋形様
柴田勝家は 信長本隊と合流した模様
やはり追い討ちすべきだったのでは?」
謙信
「人の落ち目を攻めるは本意ならざること」
直江兼続
「嬉しそうですな」
謙信
「武田を破りし信長が軍略
いかほどのものか?
楽しみなことよ」
信長
「謙信め
さすがに強い
オレたちも まだまだというわけか・・・・・・
だが
弱いからこそ 強くなろうと前へ進める
手立てを講じようと考える
読めたか?」
吉乃
「明朝は 深い霧になる」
信長
「仕掛けてくるな
上杉謙信」
087.川中島を思い出す 0:27
謙信
「川中島を思い出す・・・・・・」
088.九頭竜川・戦後 0:41
謙信
「四十九年 一睡夢
一期栄華 一盃酒」
景勝
「お屋形さま!」
謙信
「織田信長よ
見事であった・・・・・・」
信長
「勝家、利家!
オレは戻る
あとは任せたぞ」
勝家
「はっ!
お任せあれ」
089.石山・軍議前 0:33
帰蝶
「無益よ
これ以上の戦いは無益
和議を結ぶべき時だわ」
吉乃
「これは一揆衆との戦じゃない
彼らを操る毛利・将軍家との戦いなの」
帰蝶
「分かってる
でも 性急すぎる
まわりを見ないと」
信長
「帰蝶・・・・・・
気になることでもあるのか?
おかしいぞ 帰蝶・・・・・・」
090.石山・堀の仕掛け 0:11
091.石山・戦後 0:23
信長
「帰蝶・・・・・・
どうした
なぜ姿を見せない?」
092.石山・戦後(弐) 0:45
帰蝶
『綺麗
この盂蘭盆会の光景
一生の宝にするわ
今 光秀を止めなければ
信長さまは死んでしまう
初めて逢った時の笑顔が胸に灼きついてる
皆は
私が初恋の人のもとへ奔ったと 笑うかもしれない
でも構わない
二人を戦わせたくない』
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