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「第9章・一統前夜」

 

信長は北陸、丹後、

中国地方の指揮を引き続き軍団に一任し、

残された地方の統一に全力を尽くす。

周辺では荒木村重が謀叛するなど統一間近でありながらも不穏な状況が続いている。

そして帰蝶までもが行方不明に・・・・・・。

 

093.評定前 1:17

 

ガヤ

「えっらいモンや

 もう織田さまの天下やな

 せやけど 最近 織田が滅ぶっちゅう噂もあんねやで?

 アホ これ見たりいな

 滅ぶわけないがな

 そんなん公方さまが流した与太やって」

吉乃

『帰蝶さまがいなくなって

 信長さまを独占できると思ったのに・・・・・・』

蘭丸

「誠に捨て置いてよろしいのですか?

 明智殿はしきりに将軍家・毛利と接触しています」

信長

「案ずるな

 光秀一流の敵あぶり出しの策だろ

 オレはヤツを 信じている」

蘭丸

「明智殿の元に 帰蝶さまがいるとの噂も・・・・・・」

信長

「女ひとりに こうも心かき乱されるとは・・・・・・」

織田軍兵士

「申し上げます!

 荒木村重殿、謀叛!」

信長

「村重が?」

 

094.評定前(弐) 1:52

 

帰蝶

「なぜ私がここに来たか

 分かるはず」

光秀

「どうなされた?

 そのような顔をして

 恐いのですか?

 この私が」

帰蝶

「あなたは

 なぜ信長さまを裏切ろうとするの・・・・・・

 お願い やめて!」

光秀

「やめる?

 下克上など戦国の世では当たり前のこと

 あなたの父も

 あくなき欲望の果てに主を倒し

 美濃を奪ったじゃありませんか?

 いや

 あなたの父だけではない

 毛利しかり 北条しかり・・・・・・

 野望をあきらめたら

 この私に何が残るというのです?」

帰蝶

「私が ずっとあなたと一緒にいる」

光秀

「自惚れないでください

 時は移ろいやすいもの

 女の色香もこの花と同じ

 いつしか褪せてゆきます

 だが・・・・・・

 いい香りだ」

『この一瞬を真と信じられたら・・・・・・』

利三

「殿・・・・・・

 丹後への出陣準備 整いましてござる」

光秀

「そうか 分かった」

 

095.摂津・軍議前 1:10

 

官兵衛

「オレとお前の仲だ

 オレから信長さまに釈明する

 矛をおさめろ!

 一色藤長・・・・・・

 何ゆえかようなところに?

 公方さまと大人しくしておればよいものを」

藤長

「大人しく?

 お戯れを

 我らは毛利を後ろ盾に 再び上洛する

 織田に恨み抱く諸将の決起も間近だ

 まもなく織田は滅ぶ」

官兵衛

「村重 おぬし ずうっと裏切っておったのか?」

村重

「さあて

 どうだろうな」

蘭丸

「もう十日・・・・・・

 官兵衛殿のお命 もはや絶望的かと

 上様!

 有岡攻めの下知を」

信長

「村重め・・・・・・

 何を考えている」

 

096.摂津・戦後 0:27

 

信長

「まさかな・・・・・・」

官兵衛

「間違いござらん

 村重は ずうっと毛利と内通しておったんじゃ」

蘭丸

「毛利め!

 上様!

 蘭は毛利と戦いとうございます!

 卑怯な毛利に正義の鉄槌を!」

官兵衛

「たぶらかされておるは

 村重だけではないかもしれぬのう・・・・・・」

蘭丸

「なに?」

 

097.摂津・戦後(弐) 0:37

 

信長

『あんたが護衛か・・・・・・

 あとは頼むぞ』

光秀

『美濃に帰った私たちは

 身分をこえて 慕い合うようになった

 しかし・・・・・・!

 帰蝶さまは 信長に嫁ぐことになり

 反対した私は 美濃を逐われた・・・・・・』

『お可哀そうです うつけの元へなど・・・・・・』

道三

『身分をわきまえい! 立ち去れ!!』

光秀

『だが・・・・・・

 長き旅も

 もう終わる』

 

098.伊賀・軍議前 0:37

 

伊賀忍

「信長の首をとれ!」

信長

「こちらの動き読まれていたな・・・・・・」

蘭丸

「上様

 内通している者がいるのでは?

 羽柴殿

 いや徳川殿

 明智殿も怪しい・・・・・・」

信長

「よせ

 余計な詮索など時間の無駄だ

 勝って勝って勝ちまくる

 それでいい」

 

099.伊賀・戦後 0:25

 

百地三太夫

「完膚なきまで叩かれました

 織田誅滅の大計への参陣

 叶わなくなりました」

藤長

「仕方あるまい・・・・・・

 ならば その折りは伊賀を固めよ!」

 

100.伊賀・戦後(弐) 1:05

 

光秀

「これより丹後に出陣いたすところで・・・・・・」

義昭

「光秀! わしゃ毛利と話をつけたぞ

 そちが決断すりぁ 信長は滅ぶ」

光秀

「織田は強い 滅法強い

 不屈の闘志を持つ信長さまに率いられ

 優秀な部将が最強軍団を展開させ

 その連携も完璧

 やがて 武田・上杉を滅ぼし

 毛利に目を向けましょう」

義昭

「何がいいたいんじゃ!

 わしを脅すつもりか」

光秀

「織田が毛利に攻め掛かった その時

 一瞬の空白が生まれます」

義昭

「空白?」

光秀

「鈍いお方だ

 軍の移動で 信長さまの守りが手薄になる

 ということです

 さあ もうよろしいでしょう

 私は織田の人間

 丹後攻略を果たさねば

 どんな叱責を受けるかわかりません」

 

101.甲斐・軍議前 1:28

 

家康

「これは 信長殿

 遠路はるばるご参陣

 有難き仕合わせにござりまする」

信長

「うむ」

家康

「穴山梅雪殿が降参してから

 投降してくる武田の将は あとを断ちませぬ

 武田の命運 もはや尽きようところ」

信長

「だが 武田には策士が多い

 真田の動き 特に気になる」

家康

「これはらしくない慎重さ

 いかがなされました?

 ならば・・・・・・

 朝廷からの 太政大臣・関白・征夷大将軍への推任の儀

 祝着至極に存じまする」

信長

「やめてくれ

 その話を聞くと 公方さまの顔がちらついてな」

家康

「また派手に動き出しているようですぞ

 それがしの所にも御教書 届きました」

信長

「何を考えているのやら・・・・・・

 まあいい

 公方さまのことは光秀に任せてある

 まずは武田だ!」

勝頼

「そは真か!」

昌幸

「はい

 穴山殿は必ず寝返るかと」

勝頼

「穴山め

 徳川に奔り不埒なヤツじゃと思うていたが

 それが策とはな」

昌幸

「織田・徳川を 懐深くに招き入れ

 一気に殲滅いたしましょうぞ」

 

102.甲斐・戦後 0:55

 

勝頼

「父上・・・・・・

 この勝頼 力拙く

 甲斐源氏武田家を 滅ぼしてしまいました

 泉下で お詫びいたしまする」

信長

「貴様のおかげで 大敵を打ち砕けた

 感謝する」

家康

「家臣に裏切られては 勝てる道理ございませぬ

 禍は外からではなく

 内から来るものですな」

信長

「家康

 今度 上方へ来い

 堺でも見物していったらいい」

家康

「はい」

 

103.甲斐・戦後(弐) 1:26

 

光秀

『浅はかな

 なにゆえ狙撃なぞ?

 兵削ぎ 勢威おとしめ・・・・・・

 浅井を引きずり込む

 それだけでよかったのです』

義昭

『じゃが そちは挟み撃ちにしろと・・・・・・』

光秀

『生かさず殺さず・・・・・・

 他の大名と相い喰んでもらわねば』

吉乃

『絶対 誰かが敵に通じているわ!』

村重

『当家に裏切り者などいようはずない

 のう 光秀殿』

光秀

『さあて・・・・・・

 私には分かりませんな』

藤孝

『いかなる手で織田に勝とうと?』

義昭

『大丈夫

 この策は万全なんよ

 そちはわしを罠に嵌めたのか?』

光秀

『あらぬ疑いをかわすためです

 まあ・・・・・・

 時を待ちなされ』

 

104.夢幻編プレED 0:41

 

ナレーション

「後方を安定させた信長は

 乱世平定の 最後の一手を打つべく

 西国出陣を決意した

 毛利撃破ののち 九州に進撃

 一気に乱世を平定せん との腹づもりだった

 信長は 明智光秀に出陣を命じると

 自らは少数の部隊を率い

 京の都・本能寺に宿泊した

 運命の時が刻々と迫っていた・・・・・・」

 

105.夢幻編プレED(弐) 0:31

 

ナレーション

「帰蝶が身を寄せてから一年

 光秀は目立った動きを見せなかった

 まるで野望を捨てたかのように

 事態は急を告げていた

 信長は乱世平定の 最後の一手を打つべく

 西国出陣を決意

 光秀にも出陣命令が下る

 その居城・亀山を足利義昭が訪れた」

 

106.夢幻編プレED(参) 0:20

 

ナレーション

「信長は甲斐のこと一切を 盟友・家康に任せた

 徳川軍の攻撃と 配下の離反によって

 名門武田家は滅亡した・・・・・・」

 

107.夢幻編エンディング 1:55

 

蘭丸

「上様!

 謀叛にございます!」

信長

「いかなる者の企てだ」

蘭丸

「明智が者と見えまする!」

信長

「光秀・・・・・・

 信長の夢 目に焼き付けよ!

 蘭!」

蘭丸

「このまま抜け道から脱し

 裏切り者に正義の鉄槌を!

 こんなのが

 上様の夢の終わりであって・・・・・・

 たまるか!」

信長

「滅びの夢は

 現実だったというわけか・・・・・・」

光秀

「あと一歩でしたな

 されど・・・・・・

 その一歩が遠い

 この寺のつくり 知り抜いておりますゆえ

 夢は現実

 現実は蝶の夢の如し

 されど滅びれば

 夢も現実もございませぬ」

信長

「オレは 長く一瞬の夢を

 見ていたのかもしれぬな」

光秀

「あなたの夢は 私が受け継ぎますよ

 そう・・・・・・

 帰蝶さまも」

 

108.夢幻編エンディング(弐) 3:41

 

義昭

「信長は毛利攻めに向かうんじゃぞ

 おなごにうつつをぬかしている場合か!

 この腰抜けめ!

 信長の女房など

 殺めてしまえ!」

光秀

「公方さま 御心配には及びませぬ

 この光秀

 女に心奪われるほど純粋ではありません」

義昭

「嘘をつけ!

 なら わしの目の前で殺ってみろ

 できるものか

 お前のような口先だけの腰抜けに!

 悪かった

 少し言い過ぎたかもしれん

 が 光秀 どうするのじゃ?」

光秀

「我が心すでに決しております

 帰蝶は私が処断します

 公方さまは・・・・・・

 安心して 事が起こるのを待っていてくだされ」

帰蝶

「光秀!

 やはりあなたは!」

光秀

「この一事の涯てに

 美しき静謐なる世が待っている

 私と

 そしてあなたの・・・・・・!

 が 事を成すまで あなたを自由にはできない

 まだ 信長の女だからな」

帰蝶

「いいえ!!

 私は

 どんなことがあっても

 信長さまの元へ帰る!!」

光秀

「そうだ その貌だ・・・・・・

 私が好きなのは

 あなたは全身全霊を燃やす時

 その貌をする・・・・・・」

帰蝶

「あなたは 蜂須賀殿の配下の!」

蜂須賀党

「警戒厳重にて ようやく潜り込めました

 仲間は 皆・・・・・・

 追っ手は 拙者が

 さあ早く 京へ!」

光秀

「敵は

 本能寺にあり!」

信長

「滅びの夢は

 現実だったというわけか・・・・・・」

光秀

「あと一歩でしたな

 されど・・・・・・

 その一歩が遠い

 この寺のつくり 知り抜いておりますゆえ

 夢は現実

 現実は蝶の夢の如し

 されど滅びれば

 夢も現実もございませぬ」

帰蝶

「信長さま!

 信長さま!」

信長

「オレは 長く一瞬の夢を

 見ていたのかもしれぬな」

光秀

「あなたの夢は 私が受け継ぎますよ

 そう・・・・・・

 帰蝶さまも」

 

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