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3「京洛動乱」1611

 

宮本武蔵は山賊を倒した。

そして、人を斬る以外の剣の道を探し始めた。

 

関ヶ原の決戦後、天下は徳川になびき、

家康は、将軍に任じられ、幕府を開く。

 

これに対して大坂・豊臣家当主・秀頼は

徳川との武力衝突を避けるため

家康と二条城で会見することにした。

 

だが家康の謀臣・本多正信は、

この機に秀頼を亡き者にせんと、

策をめぐらす。

 

正信は剣客・佐々木小次郎を京に放った。

 

「人斬りの道具じゃねえ、剣は

 絶対あんだよ、人を活かす剣が!

 第三話、京洛動乱

 剣の道、究めてやるぜ!」

 

ムービー“人を斬る剣”

 

牢人

「豊臣に仕官が決まってよかったな

 だが徳川と戦になると噂だぞ

 望むところよ

 気をつけろぃ

 ぼやっとすんなや」

佐々木小次郎

「クズを斬っても、刀が汚れるだけだなあ

 よかった・・・君がいた

 宮本武蔵なら斬りがいがある」

武蔵

「・・・小次郎」

佐々木小次郎

「説明しよう・・・

 今、二条城で家康と秀頼が会見してる

 僕が牢人を挑発して騒ぎを起こす それを・・・

 家康暗殺を企む豊臣の陰謀と難癖をつける

 そして秀頼を討つ・・・

 そういう企みだ」

武蔵

「何のつもりだ?」

佐々木小次郎

「宣言だよ 君を含め、秘密を知った者は・・・

 すべて消す!

 特に君とは関ヶ原の約束もあるのでね」

 

加藤清正

「秀頼様! 二条城を牢人衆が取り囲んでおります!」

豊臣秀頼

「なぜ牢人衆が、そのようなことを・・・」

家康

「秀頼様、残念じゃ・・・ わしの暗殺を企むとは・・・」

武蔵

「秀頼を助けにいかねえと、まずいよな・・・」

佐々木小次郎

「まずは秀頼を消す 君はその後だ

 牢人ども、存分に暴れろ! さもないと・・・殺すよ?」

家康

「あとは任せたぞ」

武蔵

「狸は逃げやがったな・・・」

佐々木小次郎

「武蔵、君と僕はいつも惹きつけあってる

 関ヶ原でも、今日の出会いも、運命を感じるよ」

武蔵

「関わっちまったからには助けてやらあ」

豊臣秀頼

「助けてくれるのですか、ありがたい」

武蔵

「とにかく逃げな 天下無双の宮本武蔵が守ってやる」

佐々木小次郎

「クズはクズらしく頑張ってよ 死ぬ気でね・・・」

武蔵

「俺が大将のふりをして、敵を引きつける!

 その隙に逃げな!」

豊臣秀頼

「武蔵殿、かたじけない・・・」

加藤清正

「武蔵・・・頼む、どうか秀頼様を守ってくれ

 今回助かっても、また家康は秀頼様に牙を剥く・・・」

武蔵

「俺様が豊臣秀頼だ! 何人でもかかってきな!」

幸村

「武蔵とやら! 真田幸村、貴殿に助太刀いたす!」

武蔵

「なぜ味方する 俺は強ええ 一人で十分だ!」

幸村

「一人が皆のため、皆が一人のため力を尽くす・・・

 それが義だ、と私の友が言っていたから・・・」

牢人

「と、豊臣秀頼がいたぞぉー!」

武蔵

「いいね、その調子で頼むぜ!」

牢人

「豊臣秀頼がいるぞ! 討ち取ったら大手柄じゃ!」

武蔵

「こんなモンだろ

 義・・・ね 何か分からねえが・・・ぐっと来たぜ

 幸村、よろしく頼んだ!」

 

稲姫

「秀頼様は意外に手練れです 締めてかかりなさい!」

本多正信

「しかし、殿の暗殺を企てるとは許せませぬなあ」

武蔵

「来やがったか 俺の演技もなかなかのモンだな」

加藤清正

「よくぞきてくれた!」

武蔵

「必死だな 何でそんなに秀頼にこだわるんだ?」

加藤清正

「亡き秀吉様への恩義 それが拙者のすべてだからだよ

 必死じゃよ 必死でなくては嘘じゃ!」

忠勝

「いたずらに追わずとも、待ち構えていればよい」

稲姫

「家康様の時代・・・あなたには邪魔させません」

佐々木小次郎

「ああ・・・武蔵、すごいよ すごい斬りっぷりだね

 僕も君も人斬りの才がある 素晴らしいよ・・・」

半蔵

「主の敵・・・滅す・・・」

忠勝

「その剣技、拙者が見定めよう」

本多正信

「無双を名乗る奴らなぞしょせん食い詰め牢人よ

 ん? 本能寺にて秀頼目撃との報告とな? ほう・・・」

武蔵

「ようやく逃げ切ったかい、大将!」

豊臣秀頼

「これで大坂に帰れる! 武蔵殿、感謝いたします

 武蔵殿、この恩義、決して忘れません」

武蔵

「大分見えてきた気がするぜ・・・人を活かす剣・・・」

佐々木小次郎

「やれやれ、せっかくお膳立てしたのに ダメだねえ

 ま、君と戦えれば僕は満足だけどね」

幸村

「あやつが裏で牢人たちを操っていたのか!」

佐々木小次郎

「武蔵と僕の勝負を邪魔する奴は許さないよ?」

武蔵

「くっ、小次郎め・・・ 確かにてめえは強ええ!

 だが、てめえの剣は人斬りの剣だ!」

佐々木小次郎

「・・・剣は人を斬るためのもの 他に目的はないよ?

 だから、僕はそれを極めるんだよ、武蔵

 無様だなあ 僕が萎えちゃったらどうする気?

 ようやく君と戦える 関ヶ原の約束、果たそうか」

武蔵

「てめえっ! 人の命を何だと思ってやがる・・・!」

佐々木小次郎

「やはり君との命の削り合いは面白いなあ

 また一年後殺し合おう? 愉しみだよ」

武蔵

「小次郎・・・! てめえ・・・違うんだよ!」

 

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