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2「手取川の戦い」1577

川中島の戦いに、上杉軍は勝利した。
だが、両雄の雌雄を決するには至らず、
謙信と武田信玄は再戦を約して別れた。

一方、中央では織田信長が
謙信と信玄が火花を散らしている隙を衝いて
天下布武の旗の下、勢力を拡大していた。

謙信は、義の名の下、信長討伐を決意。
侵攻する織田軍を手取川に急襲した。

一方、織田軍は、折からの大雨により
本陣の進軍が遅れ、信長が不在。

先鋒の将・柴田勝家と羽柴秀吉は
不和により統制を欠きつつあった・・・。

「武を布き、恐怖で乱世を支配する魔王
 義の力を思い知るがよい
 第二話、手取川の戦い
 義の勝利を!」

 

兼続

「織田信長は 大雨のために到着が遅れている模様

 現在 柴田勝家が指揮を執っているようです」

謙信

「信長なき織田軍など 烏合の衆

 つまらぬ戦になりそうだ・・・」

勝家

「数では我らが有利! 押し潰せ!」

光秀

「軍神と呼ばれる謙信に力攻めとは・・・」

勝家

「賢しら顔でうるさいわ、光秀!」

謙信

「己の力も測れぬか・・・

 この雨・・・天を味方につけるか・・・」

勝家

「動いたか! よーし、わしの力、見せてくれん!」

謙信

「総大将自ら策もなく動くとは愚かな・・・

 猪武者は捨て置け」

兼続

「織田は将同士を競わせ、義でなく恐怖で律してきた

 結果、敵軍中は不和・・・義無き敵、恐るるに足らず!」

謙信

「水門を開け・・・ 織田を濁流に押し流す」

勝家

「進め、進め! 上杉は我らを恐れておるぞ!

 こんな時に川が氾濫するとは・・・」

謙信

「我が策とすら見抜けぬとは・・・愚かな」

秀吉

「勝家め、無能じゃのう わしゃ知らんで」

勝家

「サルめ! 逃げるつもりか」

秀吉

「じゃ、おあとはよろしく」

兼続

「手取川の水計・・・天の時と地の利を使った見事な策!」

秀吉

「ありゃりゃ、もう勝家が負けとるわ」

謙信

「利のため仲間を捨てし者が、利のために戻るか」

秀吉

「何とでも言え!

 皆の者、信長様到着前に上杉本陣を落とすんじゃ!」

上杉景勝

「本陣を守る 秀吉を撃退せよ・・・」

秀吉

「時間は稼ぎました、信長様・・・」

信長

「謙信、待たせたな・・・」

謙信

「来たか・・・信長よ

 闘争もたけなわ・・・

 全軍、織田本陣を狙え!」

濃姫

「私たちが逝かせてあげる 毘沙門天の下にね」

お市

「謙信公、見事な策 されど詮無きこと・・・」

謙信

「本陣に敵が入ったか!」

蘭丸

「森蘭丸、修羅となりこの地を守る!」

兼続

「信長よ、義なき貴様に天下は与えぬ・・・与えられぬ!」

信長

「無価値・・・!」

謙信

「信長・・・おかげで少しは闘争を愉しめた・・・

 だが、宿敵との戦とは比ぶべくもないな」

 

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