上杉家臣
「諦めぬぞ!
我らには謙信公あり!
北条の大軍何するものぞ!
謙信公がこの危機を覆してくれる!」
綾御前
「もはや落城は避けられぬ様子」
上杉謙信
「勝敗は問題にあらず
天に代わり、邪を討ち祓わん」
北条氏康
「…それで逃げ帰ってきただと?
呆れたド阿呆がいたものだ」
北条家臣
「ははあっ!」
北条氏康
「ああ、貴様もそうだが
上杉…謙信か」
甲斐の武田信玄、
越後の上杉謙信、
相模の北条氏康。
関東の覇権を競った三者の争いを
後世、人は、
中国の三国志になぞらえ
「関東三国志」と呼んだ。
三雄の一人、
越後の龍・上杉謙信は、
神の軍略を誇り、
闘争をこよなく愛し、
邪を祓い正しきを成す、
義の人と呼ばれた。
その義を慕い、
北条氏康に所領を奪われた諸豪族が
救いを請いに現れる。
謙信は、
関東の騒乱の只中へ軍を進めた。
「オンベイシラマンダヤソワカ。正しきを示さん。
第一話 関東出兵
これぞ謙信が闘争なり」