関ヶ原の戦いは、
徳川家康率いる東軍が
制した
加藤清正は、
豊臣と徳川の和解を目指し、
二条城にて
両者の会見を実現させた
黒田官兵衛
「無駄な足掻きだ」
加藤清正
「何を」
黒田官兵衛
「天下を動かすのは何か
信頼か? 忠義か?
否、力だ
力のもとに人が集まり、天下を築く
そしてその力は今、徳川家康にある
豊臣はもはや天下を乱す火種に過ぎぬ
火種は未然に潰されるのが必然の道だ
…否
潰れるのが必然の道というべきか」
加藤清正
「黙れ
お前に人の心はないのか」
黒田官兵衛
「人の心とは何だ?
人間同士の下らぬ情こそが
家を、国を、泰平を潰す
卿と石田三成こそがいい例だろう
卿らが袂を分かたなければ、豊臣は壊れ得なかった」
加藤清正
「それがどうした
あれは俺の家だ
体張って建て直してやるよ」
清正ら東軍は
石垣原の戦いに勝利した。
同じ頃、関ヶ原で徳川家康率いる
東軍本隊と戦っていた
三成西軍が敗北。
三成も死んだ。
その後、家康は征夷大将軍に就任。
徳川幕府下での
豊臣家の存続を目指し
清正は和平会談などの試みを行った。
だが、話は平行線のまま終了する。
徳川家康は
乱世を完全に終わらせるため
豊臣を滅ぼさんと、
大坂城に
軍を進めようとしていたのだ。
清正は豊臣の家を守るため
決死の覚悟で大坂城に入った。
「俺たちの家、壊させやしない! 守ってやる、何があっても!
第五話 大坂の陣
直してやるさ、何度でもな!」
福島正則
「しゃあ! 清正あ!
見えてきたぜえ、俺らの家!」
加藤清正
「前」
福島正則
「え?」
くのいち・甲斐姫
「あぶなっ!」
加藤清正
「…馬鹿、何度言わせんだよ」
甲斐姫
「もう! 何やってんのっ!」
くのいち
「ちゃんと前見てなよ!」
甲斐姫
「これだから馬鹿はヤだわ」
福島正則
「んなっ! ンだとお!」
島左近
「大坂城の改修ですか」
加藤清正
「ああ」
島左近
「建て直しには、時間がかかるかもしれませんな
あの城は、戦禍で多くを失った」
加藤清正
「何度でも、また築き直せばいい
また壊れても、間違っても
何度でも
あそこが、俺たちの家なんだから」
福島正則
「そんなだからてめーらモテねーんだよ!」
甲斐姫
「んなっ! ひどっ!」
くのいち
「一緒にしないでよ!」
島左近
「また、一段と賑やかな家になりそうですな」
甲斐姫
「つか、モテないのはあんたでしょーが!」
くのいち
「そーだそーだ不細工」
福島正則
「るせーっ!」
くのいち・甲斐姫
「あぶなっ!」
福島正則
「ちょ、待てよ清正あ!」
加藤清正
「また馬鹿ばっかりの家になりそうだ」