島津、長宗我部を撃破し、
毛利と立花は危機を脱した。
一方信長は、
関東の北条、奥州の伊達を下し
東日本すべてを、
その傘下に収めていた。
元就が見たところ、敵の大勢力は、
信長一個の力で
束ねられているに過ぎず、
信長さえ討てば
敵の脅威は無力化する。
しかし、
信長が天下の大半を抑えている今、
信長が消えれば、
戦乱の世に立ち返ることも
容易に想像できる。
元就は、
心中に迷いを抱きながら、
信長との最終決戦に
臨もうとしていた。
「信長公を討つ他ないのか? 果たしてそれでいいのか?
第五話 山崎決戦
この戦、歴史に残るだろうね」
毛利元就
「信長公は倒れた
だが、これで終わらないこともわかってる
信長公の後継者たらんとする者が
その証として、私の首を欲し
戦いは際限なく続くだろう」
織田信長
「ならば天下に武を布け
すべてを淘汰せよ」
毛利元就
「私が描いていた「百万一心」など
絵空事、夢に過ぎなかったのか…?」
立花宗茂
「夢かもしれません
ですが…」
毛利元就
「何だい、またお説教かい?」
立花宗茂
「いえ、あなた自身がおっしゃったことだ
可能性の芽は摘むものではなく、伸ばすものだと」
立花ァ千代
「夢に描かねば、叶うこともない」
毛利元就
「そうだね
いつもどおり、やるしかないってことだ
ありがとう」