お市
「待って」
浅井長政
「し、失礼つかまつった」
お市
「いえ…」
浅井長政
「きれいな花ですね
この地も、いつか花で満開になればいい
きっと…とても美しい地になるだろう」
お市
「大丈夫ですか!?」
浅井長政
「なんのこれしき…」
お市
「私は、市と申します」
浅井長政
「それがしは、浅井長政と申す」
浅井長政は
近江・浅井家の当主である。
浅井家と織田家は
斎藤家という
共通の敵を持つことから
友好関係にあった。
ゆえに長政は、
織田信長という人物を
よく知っていた。
その力、知謀、すべてが
彼の憧れだった。
その長政は、
驚くべき報に触れる。
駿河の今川義元が
上洛の軍を発したという。
進路にある織田家との戦は
避けられない。
長政は敬愛する信長を救うべく、
槍を取った。
「何故人は傷つけ合う…いつかこの手で、争いのない世を作ろう!
第一話 桶狭間の戦い
明日を信じて、戦い抜く!」