ナレーション
「永禄三年五月
駿河の大名・今川義元は天下に号令せんと大軍を発した
上洛の途上にある織田家の兵力はその二割にも満たず
滅亡は必至であった」
織田家臣A
「織田も終わりか」
織田家臣B
「我らが殿はのん気に舞なぞ舞うておられるわ」
羽柴秀吉
「信長様は、わしらとは違うモンを見とられるんよ
ほれ! もう先を駆けておいでじゃ」
織田家の家督を継いだ信長は、
非凡な軍才を開花させて
尾張一国を平定。
ここに戦国大名、
織田信長が誕生した。
しかし、
乱世に覇を唱えんとする信長に、
最初の試練にして
絶望的な危機が訪れる。
駿河の名門・今川義元が、
その圧倒的な武力をもって
天下に号令せんと
上洛の軍を起こしたのである。
今川家に従属する三河の徳川家康も
義元の要請を受けて上洛軍に合流。
未曾有の大軍が
尾張に迫りつつあった。
「もがき、抗い、先駆けよ
第一話 桶狭間の戦い
留まることを、許さぬ」
徳川家康
「今川の支配を逃れ
ようやく三河の地を取り戻すこと叶い申した」
織田信長
「それがうぬの望みか
そうして地を掻き抱き
踏みにじられるままに耐えゆくか
ならば、うぬを踏み越えるのみ
桶狭間は始まりに過ぎぬ
信長は天下を武にてねじ伏せ
日本をひとつの地平となす
地とにらみあうのをやめ
さらなる先を見る覚悟あらば
信長を追って来い」
徳川家康
「その先にあるは…」