ナレーション
「天文十四年
上杉家連合軍は
八万の大軍をもって北条領河越城を包囲
北条家当主・氏康が救援に向かったが
劣勢の北条側からは幾度も停戦を請う使者が立てられた」
上杉家臣
「相模のうつけからか!」
北条家臣
「将兵の命さえお許しくだされば
河越城はお譲りいたす
なにとぞ、囲みを解いてくだされ」
上杉家臣
「氏康に伝えよ
北条早雲は
あの世で孫の不甲斐なさを嘆いていようとな」
北条氏康
「それで泣きながら戻ってきた、と?
上出来だ
北条に戦意なし
そう見て阿呆どもは
今ごろ国に残した女の夢でも見てやがる
鎧兜は脱げ
夜襲をかける」
北条氏康は、
相模北条家の三代当主である。
初代は早雲。
当時、関東では関東管領の
山内、扇谷の両上杉家と
古河公方が
権力抗争に明け暮れていた。
北条早雲は、
その隙をついて相模を平定し、
一躍、大名にのし上がった。
ニ代当主・氏綱は
さらに版図を広げた。
そして、三代の氏康へ。
しかし氏康は
「相模のうつけ」と知られていた。
これを好機と、
関東管領の山内、扇谷上杉氏と
古河公方の足利晴氏は
連合して反撃を開始。
河越城を取り返すべく
大軍で包囲した。
「相模のうつけだあ? 言わせておきゃあいい。
第一話 河越夜戦
ド阿呆が、吠え面かきやがれ!」
〜挿入ムービー〜
北条氏康
「吼えやがれ」
上杉家臣
「て、敵襲だあ!」