北条氏康
「その胡散臭い面を拝むのも最後か
辞世の句は用意してあるか?」
北条家当主
北条氏康
相模の
獅子
武田信玄
「心遣い痛み入る
おことの句を参考にするよ」
武田家当主
武田信玄
甲斐の虎
北条氏康
「そろそろ、やるか」
武田信玄
「ああ、いいよ」
上杉謙信
「その闘争
謙信も馳走になろう」
上杉家当主
上杉謙信
越後の龍
河越夜戦の勝利により、
「うつけ」の名を返上した氏康は、
関東の覇権争いに
名乗りを上げる。
この頃、関東では、
甲斐の武田信玄、
越後の上杉謙信、
駿河の今川義元が
勢力拡大に鎬を削っていた。
氏康にすがる家臣と民のため
出来損ないのせがれどものために、
北条家躍進の隙を狙う氏康。
獅子の視線は、
三河侵攻のため兵が出払った駿河、
今川の城に定められた。
「今川ぐれえ敵じゃねえが、邪魔が入りそうだがなあ。
第ニ話 駿相の戦い
ド阿呆が、吠え面かきやがれ!」