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4「関ヶ原突破戦」1600
杭瀬川の戦いは、島津義弘ら西軍が勝利した。
だが、関ヶ原の本戦では、裏切りが続出。
西軍は壊乱して、戦場は地獄と化す。
それでも・・・義弘は動じることはなかった。
勝ち戦は愉しい。
負け戦はもっと愉しい。
負け戦を勝ち戦にするのは最高に愉しい。
勝敗定まった戦場のただ中で
義弘の威勢は衰えることを知らずにいた・・・。
「戦の勝ち負けは
終わるまでわからぬものさ
第四話、関ヶ原突破戦
ま、ばくちだよ」
ムービー“鬼島津”
島津豊久
「西軍は総崩れ 戦場はまさに地獄です」
義弘
「地獄か
地獄は鬼のものだな?
チェストー!」
島津豊久
「チェストー!」
義弘
「我らは鬼島津!
我らこそが鬼!
地獄と化した戦場は我らのものぞ!
敵にも地獄を見せてやろう!
敵の中央を突破する」
義弘
「完全な負け戦を覆すと思うと、武者震いがするわ
さて、豊久はもとより、三成、左近、ァ千代・・・
この戦場に残る将、一人たりともわしが死なせぬ
さあ、東軍の兵ども、島津が地獄を見せてやろう」
稲姫
「天下分け目の関ヶ原の合戦もすでに終盤
小早川殿らの裏切りにより西軍は総崩れです
さあ、あとは、残る三成らを討つのみです」
義弘
「南西の三成のまわりには、田中、藤堂、小早川か・・・
彼ら三将に島津の戦、教えてやろう」
三成
「なぜ今まで動かなかった」
義弘
「負け戦の焦りつく感覚が好きでな」
三成
「なぜ今になって動き出す」
義弘
「負け戦を覆す感覚がそれ以上に好きでな
東方、南宮山の左近には、吉川、毛利、池田・・・
たっぷりと戦の醍醐味、味わわせてやるか・・・」
家康
「情けなきは田中、藤堂、小早川の三将よ・・・
半蔵、三成の首、お主に任せた」
半蔵
「御意・・・」
左近
「あんたが助けてくれるとはね」
義弘
「歴戦の猛者を、ここで殺すのが惜しかったのでな」
左近
「ここで・・・ねえ ま、いいでしょ」
家康
「忠勝、左近に引導を渡せ」
忠勝
「御意!」
義弘
「ァ千代め・・・この地獄の戦場でまだ生きておるか
さすがよな・・・
北西のァ千代のまわりには、井伊、黒田、細川・・・
鬼島津が奴らに地獄を堪能させてやるぞ」
ァ千代
「戦場が地獄と化し、鬼島津が活き活きとしだしたか」
義弘
「お主もな 立花のお嬢
地獄のような戦場を最後までともにしようぞ」
家康
「稲! 前線への後詰に参れ!」
稲姫
「お任せください!」
半蔵
「主の天下を乱す者を・・・誅す」
義弘
「中央に密集するのじゃ」
三成
「言われずとも分かっている」
義弘
「徳川の守護神殿が鬼退治に来られたか」
忠勝
「戦場で拙者と対峙すること、すなわち死を意味する
鬼め、それを知りながら恐れず、笑っておるわ」
義弘
「中央に密集するのじゃ」
左近
「何か策あってのことらしいね ま、いいでしょ」
稲姫
「勝敗は決しました なぜ無用に抗うのです?」
義弘
「わしに言わせれば、勝敗は決しておらぬゆえよ
立花のお嬢・・・」
ァ千代
「中央に密集・・・か、島津の戦屋?」
義弘
「言わずもがな、か お主こそ、わしの知己よの」
徳川秀忠
「父上! お待たせしました!」
家康
「おお、秀忠 参ったか」
義弘
「残兵一丸となって徳川を討つ!」
左近
「鶴翼に囲む敵を、こっちは魚鱗にて突き崩す策・・・か
いちいち命懸けなのが勘弁だが、気に入ったぜ?」
義弘
「お主こそ戦国一の快人物 惚れたぞ、ァ千代!」
ァ千代
「私は、鬼島津が戦場をともにしたいという武者だ
これくらいの活躍、当然のことだ」
義弘
「これにて負け戦・・・ほぼ勝ち戦になりて候 あとは・・・」
家康
「徳川の天下、ほぼ決していたものを・・・!」
義弘
「それは残念だったな
このばくちは、わしの勝ち まずは満足
さて、次の目は何と出るかな・・・?」
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