『テイルズ オブ ファンタジア』
クレス・アルベイン:草尾毅
ミント・アドネード:岩男潤子
クラース・F・レスター:井上和彦
アーチェ・クライン:かないみか
チェスター・バークライト:伊藤健太郎
藤林すず:川田妙子
アミィ・バークライト:根谷美智子
ミゲール・アルベイン:増谷康紀
マリア・アルベイン:西原久美子
イライザ・シュタイン:大本眞基子
ゴーリ(イライザの父):坂口哲夫
クレイトン:今村直樹
村の女:池田千草 松岡美佳
狩猟隊/盗賊団の男:高橋裕吾 田中大文
『テイルズ オブ デスティニー』
スタン・エルロン:関智一
ルーティ・カトレット:今井由香
リオン・マグナス:緑川光
フィリア・フィリス:井上喜久子
チェルシー・トーン:渡辺菜生子
リリス・エルロン:石橋千恵
ディムロス:置鮎龍太郎
マリアン・フュステル:藤巻恵理子
トマス・エルロン:麻生智久
ビストロシャンバール司会者:沼田祐介
商人:山下亜矢香
『テイルズ オブ エターニア』
リッド・ハーシェル:石田彰
ファラ・エルステッド:皆口裕子
キール・ツァイベル:保志総一朗
メルディ:南央美
レイシス・フォーマルハウト:磯部弘
フォッグ(シャドウ):江原正士
チャット(セルシウス):野田順子
クィッキー(ウンディーネ):住友優子
ロエン・ラーモア(ノーム):石川英郎
アイラ:米本千珠
プリムラ・ロッソ:長沢美樹
ヒューラ・ヴェルミリオン:小野坂昌也
アルジェント:中江真司
警備隊長:川津泰彦
ジャッコ:山本圭一郎
サンク・リサジュー:藤原勝也
ルナリア・バーンズ:新千恵子
キーファ・バッカード:鈴木貴宏
アルサー・リトルトン:三浦祥明
イフリート(ボブ):稲田徹
シルフ(味マスター1号):町井美紀
アーチェ:
うぅぅぅぅぅー。
チェスター:
おいおい……泣いてんのか?
明日は嵐だな。
アーチェ:
だぁ! うっさい、うっさい〜!
チェスターだってこの本読んだら
ぜーったい泣くもんね!
ミント:
あ! 「ユークリッドで泣き濡れて」!
アーチェ:
ミント、知ってんの?
ミント:
はい、もちろん! 恋愛小説の大家、
ボロボワ・シャムダールの最新刊でしょう?
彼女の「泣き濡れてシリーズ」は
全巻持っています。
今回はキャベツを選ぶ時のクセがきっかけで
食材屋と恋に落ちるんですよね。
それと、このヒロインは歴代の中で1番
運動神経がよく、背も高いんですよ。
アーチェ:
そ、そうなんだ……。
クラース:
なかなかのマニアだな。
ミント:
いえ、私は山で暮らしていたので、楽しみ
といえば行商人から買う恋愛小説くらいで。
クラース:
だからつまり、マニアだな。
アーチェ:
ってことはミントってば以外と耳年増?
実践もがんばいないとね〜。
ミント:
アーチェさん!
アーチェ:
うしゃしゃしゃしゃ!
アーチェ:
クラース! これなーにー?
チェスター:
さっき、森の中で拾ったんだけどよ。
クラース:
ふむ、これは雷の精霊の力を利用した
エレキギターという楽器だ。
私に貸してみなさい。
アーチェ:
すごいじゃん……なんかうっとり。
チェスター:
あんたにそんな特技があったとはな。
ミラルド:
あら、なつかしい!
クラース:
ミ、ミラルド!?
ミラルド:
クラース、またバンドでもやるの?
髪立てて、ばっちりお化粧もして。
チェスター:
クラースが!?
ミラルド:
そうよ。ライブでは空中ダイブなんかも
やったっけ。
アーチェ:
クラースが!?
クラース:
忘れた!
ミラルド:
またまた。クラースの縦ノリギタープレイ
って当時ちょっとした話題だったじゃない。
クラース:
記憶にない!
ミラルド:
なによ! 青春の思い出になるぞ! なんて
人を勝手にマネージャーにしたくせに……。
ぜんぶ忘れたっていうの?
クラース:
だぁ〜もぅ!
それ以上バラすなと言ってるんだ!
チェスター:
青春の……。
アーチェ:
思い出だって! くっさ〜。
うしゃしゃしゃしゃっ。
ミント:
やっと……会えますね。
クレス:
うん。なんたって百年ぶりだ。
チェスター:
……アーチェ……。
アーチェ:
いったぁ!
ったく、
どこに目ぇつけてんのよー!
チェスター:
ア、アーチェ?
アーチェ:
ありゃりゃ? チェスター!?
クレスに、ミントも!
ミント:
お久しぶりです、アーチェさん……。
アーチェ:
うわ、やばやば!
ふぅ、危なかった…。
クレス:
アーチェ、あの人に追われてるのかい?
アーチェ:
これがまた、しつこくてねー。
チェスター:
ど、どういう関係だよ!?
アーチェ:
えーっと……金融関係?
ミント:
アーチェさん……まさか……
借金されているのですか?
チェスター:
んだとぉ!?
アーチェ:
あ、あははははは!
だってさ〜、みんな来るの遅いんだもん!
退屈じゃん?
だからポーカーと競馬を
少々……ね!
チェスター:
借金取りに追われるくらいハマっといて
どこが少々だよ! バカ!
アーチェ:
だって……寂しかったんだもん。
バカ!
チェスター:
……。
ルーティ:
はぁー! ここんとこ戦闘が
続いたからなんか疲れちゃった!
フィリア:
疲れた体には甘いものが良いそうです。
ルーティ:
じゃ、さっきの屋台に行かない?
手作りプリンが売ってたわよ♪
あたし、プリンってわりと好き!
フィリア:
私も好きですわ。
ルーティ:
やっぱり! 美味しいよね!!
リオンもそう思うでしょ?
リオン:
……思わん! あんな甘ったるいモノ
子供の食い物だ。
ルーティ:
自分だって子供じゃないの。
リオン:
なんだと! 僕はプリンなんか
もう何年も口にしていない!!
匂いをかいただけで不機嫌になる!
だいたいプリンを食うヤツにロクな……。
ルーティ:
はいはいはいはい。わかったわよ。
フィリア:
では、プリン以外の何か甘いものを
探しましょうか。
マリアン:
あらリオン! おかえりなさい。
お約束のアレ
ちゃんと作ってありますからね。
フィリア:
アレ?
マリアン:
えぇ、リオンの大好物!
特大プリンの生クリームたっぷり添えです。
リオン:
マ、マリアン! 僕はプリンなんか……。
マリアン:
だいじょうぶ! 卵はリーネ製ですし
砂糖はジェノスで買ってきました。
リオンのこだわりを知ってますもの。
リオン:
……ありがとう。
ルーティ:
むっふっふっふ。リオ〜ン?
プリンはお嫌いなんじゃなかったの〜?
うわ〜! ティアラが〜!
ルーティ:
サーチガルド! サーチガルド!
リオン:
いつまで探してるつもりだ?
もうレンズもガルドも根こそぎ拾ったろ?
ルーティ:
うっさいわねぇ! もぅ落とし物したのよ!
フィリア:
まぁ! 何を落とされたのです?
私達も一緒に探しますわ。
ルーティ:
え……い、いいわよ。
リオン:
おまえが遠慮するなんて気持ち悪いぞ。
ルーティ:
なにアンタまでしゃがんでんのよ!
いいってば! ホントに!!
チェルシー:
はーい!
コレ、そこの草むらで見つけましたぁ!
リオン:
ずいぶん分厚いノートだな。
フィリア:
にっきちょう……と書いてありますね。
ルーティ:
うわああああああ! 見ないで!!
リオン:
おまえ、日記なんてつけていたのか?
似合わんな。
チェルシー:
日記帳っていうより
おこづかい帳なんじゃないですかぁ?
フィリア:
さすがルーティさん!
金銭管理の腕は確かですね。
ルーティ:
……。
……ふつう、もうちょっと興味示さない?
リオン:
爪竜連牙斬!
スタン:
空牙昇竜脚!
チェルシー! とどめを頼む!
チェルシー:
もう矢がありませーん!
フィリア:
ここは私が!
フィリアボム!
リオン:
なぜとどめを刺さない?
磨き込まれた矢が1本残ってるじゃないか!
チェルシー:
これは戦闘用の矢じゃないんですぅ。
スタン:
じゃあ、何の矢なんだい?
チェルシー:
これはぁ、矢尻にベルベーヌの汁を
かけて作ったおまじない用の矢ですよぉ。
フィリア:
どんなおまじないなんですか?
チェルシー:
えへ。内緒ですけど、この矢で好きな人を
射つと想いが通じるんですぅ。
……ウッドロウさまぁ♪
リオン:
死ぬぞ?
スタン:
髪がだいぶ伸びたなあ。
リーネにいる時はいつもリリスが
切ってくれてたからなぁ……。
ルーティ:
髪くらい、あたしが切ってあげるわよ。
スタン:
あ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って。
切り始める前に、2、3、注意点が……。
ルーティ:
へぇ。いっちょまえに注文ってこと?
何よ?
スタン:
前髪は眉より短くしないでくれる?
横はうまくシャギーを入れて風になびかせる
感じ。後ろは、
そうだな……これは……
切りながら指示していくよ。
ルーティ:
……フィリアー!
フィリア:
なんでしょう?
ルーティ:
選手交代!
スタン:
……って感じに頼むよ。
リオン:
ん? 散髪してるのか?
フィリア:
まだ切らせてもらえません。
リオンさん……あとお願いします!
スタン:
……とまあ、気をつけて欲しいところは
これくらいなんだけど、うまく切れそう?
リオン:
うるさい!!
おまえなど丸刈りで十分だ!
スタン:
うわあっ! なんで!?
ルーティ:
ったく、変なトコに細かいんだから!
フィリア:
私、リリスさんを尊敬しますわ……。
リッド:
……寒い……。
ファラ:
んじゃ、またやろっか?
ダジャレでポーン!
リッド:
げっ!
もう勘弁してくれよ。
ファラ:
イルカはいるか?
はい! 次リッド!
リッド:
え〜……。
ブタがぶった。
ほい、次キール。
キール:
えと、えーと……。
クマはミンツでとうみんつ(冬眠中)ー!
リッド:
だからさむいって……。
つぅか、ホント寒いぞ。なんだ?
ファラ:
セルシウスが怒ってるんじゃない?
リッド:
ちっ、
キールがつまんねぇダジャレ言うからだ!
どうすんだよ?
セルシウス:
……ぷぷぷ。面白い。
リッド:
おい……喜んでんのか!?
ファラ:
大晶霊の感覚ってわかんないね。
キール:
僕のダジャレは高度すぎて、セルシウス
クラスじゃないと理解できないんだよ。
セルシウス:
あはははははははは!
レイス:
チャット?
なにを見てるんだい?
リッド:
なんだ……自分の肖像画か。
キール:
こうやって見ると、
まさに男の子だな。
チャット:
いきなり失礼な人達ですね!
これは、ボクの母親の肖像画です!
キール:
あ……すまない。
でも……まったくよく似てる。
リッド:
あぁ、そっくりだ。
チャットの母さんは今もこんな感じなのか?
チャット:
まさか!
ちゃんと大人になってますよ。
これが今の肖像画です。
どうかしました?
リッド:
これ……本当に
そっちの成長した姿なのか?
チャット:
そうですけど?
レイス:
おい、チャットは葡萄酒のような子だぞ。
ねかせておけば、すばらしいモノに……。
育ててみるか。
リッド:
……。
レイスって時々怖いな。
キール:
あぁ、怖い。
フォッグ:
おう! アレは?
アイラ:
はい。
もう準備できております。
フォッグ:
アレはアレすんだぞ。
アイラ:
えぇ。ぬかりはありません。
フォッグ:
おぅ。
じゃ、いよいよアレだな。
アイラ:
はい! ミアキスを胸に!
フォッグ:
ぐわははははは!
リッド:
すげーなぁ! 何言ってんのか
ぜんっぜんわからねぇよ。
レイス:
たしかに、天然の暗号だ。
アイラ:
ふふ、みなさんも慣れればわかりますよ。
レイス:
いつからシルエシカに?
アイラ:
もう……4年になります。
リッド:
初めてフォッグを見たときは驚いたろ?
話も通じねぇし!
アイラ:
いえ……私、ボスとは以前にも一度
お会いしたことがありますので。
リッド:
え、シルエシカに入る前とか!?
どこで?
アイラ:
……それは……。
レイス:
リッド、行くぞ。
リッド:
なんだよ、レイス!
オレはアイラに質問して……。
レイス:
男と女にはいろいろあるのさ。
君にはまだわからないかな?
リッド:
……悪かったな、ガキでよ……。
ファラ:
メルディのパラソルについてる人形が
ずっと気になってたんだけど……。
リッド:
あぁ、このふにゃふにゃした人形な。
メルディが自分で作ったんだろ?
メルディ:
ううん、違うな。これが名前はコリン。
……アイメンのハミルトがくれたよ。
ファラ:
そっか。ハミルトが……。
メルディ:
きっとハミルト、メルディがこと、とても
好きだったんだろな……。
キール:
げほげほ! な、なに自分で言ってんだ!
これだから短絡的思考の人間は困る。
いいか? そうやって人の好意を愛情と
はきちがえてばかりいるとそのうち……。
メルディ:
メルディもな、ハミルトがこと
好きだったから、大事につけてたな。
これからも、ハミルト忘れないよう、
ずっとつけとくよぅ。
ファラ:
メルディはやさしいんだね。
リッド:
残酷でもあるけどな。
メルディ:
ん?
キール:
クィッキーはそもそも実験動物らしいな。
クィッキー:
(んだよぅ)
メルディ:
はいな。
ふつうポットラビッチヌスは
実験に使われるよ。
でもたまに……レッドソディかけて
食べる珍味愛好家もいるけどな。
レイス:
ほう……珍味?
クィッキー:
(ひぇーーーっ。そんな目でみないで!)
メルディ:
あ、あのな! レイス!
だけどクィッキーはきっとマズイよ!
爪も伸びっぱなしだし
耳の後ろが汚れてるしな。
クィッキー:
(あ、そんなことまでバラさないで!)
メルディ:
あと! よくオナラもするよー。
コレがとっても信じられないほど
臭いな!
クィッキー:
(むごい!)
キール:
……クィッキーが泣いてるぞ。
ファラ:
せいっ、はっ、飛燕連天脚!
リッド:
ファラのヤツ、まーた修行してるぜ。
フォッグ:
おぅ、ソレ邪魔じゃねぇのか?
ソレだよ。
そのあのばっさばっさしてる……。
チャット:
スカートですね?
フォッグ:
そう、ソレ!
俺さまが短くしてやるぞぅ。
ファラ:
ちょっと勝手なこと言わないで!
脚出すなんて、恥ずかしいよ。
リッド:
んじゃ、ズボンにすりゃいいんじゃねぇか?
オレのおさがりやろっか?
ファラ:
やだぁ! ズボンなんか履いちゃったら
恥じらいなくしそう……。
リッド:
あっ、ファラ!
左斜め後ろからキラービーが!
ファラ:
さぁ、来い!
散華猛襲脚ーーーー!!
チャット:
……恥じらいがあったらアレは出来ないと思
いますがね。
チャット:
リッドさんの腰のポシェットには
何が入ってるんですか?
リッド:
ん? いろいろ入ってるぜ。
ナイフだろ、ロープだろ、毛皮の切れ端に、
忘れちゃいけない干し肉っと。
レイス:
その赤いひもは? チョーカーか?
リッド:
……あぁ、母さんの形見だ。
父さんとの約束でさ、将来、
結婚を申し込む時に相手に渡せって……。
レイス:
へぇ、ロマンチックな約束だな。
で、なぜ持ち歩いているんだい?
リッド:
そ、そりゃ……。
チャット:
いつでもあげられるように、ですか?
リッド:
な、な、なにが!? 誰に?
レイス:
しかし、つねに一緒にいると逆に
なかなかきっかけがつかめないものだ。
チャット:
大変ですね。
レイス:
ふむ、がんばれよ。
リッド:
だから何をだよ!?
キール:
この剣を捨てたのはリッドか?
リッド:
あぁ、そうだけど?
キール:
まだ使える! ほら、仕舞っておけ!
リッド:
だってコレもう刃がぼろぼろで……。
キール:
研、げ、ば、つ、か、え、る!
リッド:
……はい。
キール:
それからこの野菜サラダを
ほとんど手つかずで捨てたのは……。
チャット:
はい、ボクです! 食べますよ! 今すぐ!
キール:
まったく……。
よく捨てるなんて行為が出来るもんだよ。
ぼくの物持ちの良さを少しは見習え!
今も愛用している「レオノア百科全書」は
7歳の時に買ってもらったものだし、
クレーメルケイジのサックもあちこち
修繕しながらもう4年ほど使っているし……。
メルディ:
メルディがあげたドエニスの花も捨てずに
押し花にしてくれてるしな♪
キール:
ぐっ!
リッド:
ほーぅ。
チャット:
わざわざ押し花にしたんですか?
クラース:
おーい!
とっときの極意書を持ってきてやったぞ。
キール:
なに?
……「真の主役になる方法」?
クラース:
そのとおり!
私ふくめて君達みんなカッコイイ!
恐ろしく鈍いヤツ! 寝起きの悪いヤツ!
食い意地の張ったヤツ!
そんな困ったヤツらに主人公を
まかせておくのは悔しいじゃないか!?
キール:
た、たしかにそうだな。
チェスター:
たまにはオレ達が主役になったっていいか…
…。
リオン:
ふん、その方法とやらを聞こうじゃないか。
クラース:
ではいくぞ。
方法その1。
主人公は歌って踊れる芸人であるべし!
キール:
げ、芸人?
クラース:
方法その2。
主人公は衣装に命をかけるべし!
チェスター:
なんか偏ってねぇか?
リオン:
おい! この本の著者は誰だ?
クラース:
えーっと……。
ジョニー=シデンと書いてあるな。
リオン:
やっぱり……。
アーチェ:
あたし達はどーして
ヒロインになれないんだろねー?
けっこうカワイイのにさー。
フィリア:
料理の腕とか……。
メルディ:
胸がちっさいとダメか?
アーチェ:
じゃーねぇ、じゃーねぇ……
言わしてもらいますけどねー!
トロすぎるのも問題アリだと思うしぃ、
喋り方が変なのもダメですよーだ!
リリス:
みなさん、しょげちゃって……
どうかしたんですか?
アーチェ:
え? いやー、ヒロインの条件を
考えてただけなんだけどね。
どーも話が妙な溝に
はまりこんじゃって……。
リリス:
ヒロインの条件?
あっはははは! そんなの簡単ですよ。
アーチェ:
げ。あんた知ってんの!?
リリス:
はい! 私を見てください。
ヒロインそのものじゃないですか。
フィリア:
すごい自信ですね……。
メルディ:
リリス、ヒロインか?
アーチェ:
そんな気がしてくるからこわい!
チェルシー:
すずさんが11歳。
チャットさんが12歳……ってことは〜
わたしが一番お姉さんですぅ。ふふふん♪
チャット:
お言葉を返すようですが……。
大人かどうかは、精神的な年齢によって
測られるべきだと、ボクは思いますよ。
チェルシー:
……チャ、チャットさんって
ひょっとして、すごぉく大人ですか?
チャット:
まぁ、それほどでもありませんが。
クィッキー:
(じゃーん、こんにちは!!)
チャット:
うわ、出た!
わあああああん! 来るな〜!!
チェルシー:
やっぱりまだまだ子供ですねぇ。ふふふん♪
すずさんも何か怖いモノあるんですか?
すず:
いえ、ありません。
強いて言えば……男女の愛憎でしょうか。
チェルシー:
ア、ア、ア、アイゾー!? って???
すず:
こんなことや……あんなことです。
チェルシー:
……す、すずさん、大人ですっ!
なんでそんなコト知ってるんですかぁ?
すず:
忍者ですから。
クィッキー:
(そりゃ、すごい!)
スタン:
うわー! 広い場所だなぁ!
クレス:
こういうところに家を建てたら
気持ちいいだろうね。
リッド:
オレはいつでも空が見られるように
屋根を透明ガラスにしてぇなぁ。
クレス:
僕は道場を併設したいな。
空気のいい場所での修行は格別だからね。
リッド:
げ! 家に修行する場所作るのか?
おまえ、変わってんのな。
スタン:
俺はまず台所をきっちり整えるよ。
美味しい料理を作れるようにしてやるんだ!
リッド:
料理か…確かに大事だな。
……使いやすいように作ってやりてぇな。
スタン:
へーえ? クレスとリッドも
誰かと住む予定なんだ?
クレス:
い、いや!
今すぐってわけじゃ……。
リッド:
お、お、おまえこそ! 誰と住むんだよ!?
スタン:
あ、俺?
俺はじっちゃんとリリス!
いや〜、リリスがこれまた料理上手でさ〜。
リッド:
……おまえ、すがすがしくていいな。
ファラ:
スタンさんっていいね。
なんかいつもやる気みなぎっててさ。
ルーティ:
ありゃ単なる熱血バカよ。
振り回されるこっちにとっちゃ迷惑なだけ。
少しはリッドの落ち着きを
見習ってほしいわ。
ファラ:
リッドは落ち着いてるんじゃなくて
単にモノグサで腰が重いんだよね。
あーぁ……やっぱり隣の芝生は
青く見えるものなのかなぁ?
ミントもそう?
ミント:
あ、私は……みなさん素敵だと思いますが、
やはり……クレスさんが……。
ルーティ:
ちょーっと待ったぁ!
あのダジャレ大魔神が一番ってわけ!?
ス、スタンだってわりといいヤツよ?
純朴だし、底抜けにやさしいし……。
ファラ:
あ! やさしいのはリッドだよ!
ふだんはぶっきらぼうだけどさ
肝心な時にはいつもちゃーんと見ててくれて
それに剣の腕は天才的で……。
ルーティ:
剣といえば、スタンなの!!
ミント:
みなさん……やっぱり、
自分の芝生が一番なんじゃありませんか。
フィリア:
男性陣がパーティーを
ひらいているようです。
ファラ:
へぇ! 面白そう!!
みんなで行ってみよ!
すず:
わたしは遠慮します。
ファラ:
なんでぇ?
すず:
……忍者のカンです。
ファラ:
? 変なの。
じゃ、フィリアさん行こう!
フィリア:
え、えぇ……。
フォッグ:
おぅ! なぜおまえはアレなんだ!?
クラース:
はあ? さっぱりわからんぞ。
ファラ:
あ、あぁ、えーっと気にしないでください。
フォッグには通訳がいないと……。
フォッグ:
だ・か・ら! 惚れた女と一緒にいながら
結婚しねぇっていうのはアレだぞ、アレ。
男のワガママよ。
クラース:
それは、私とミラルドの問題だ。
フォッグ:
おーぅ?
フィリア:
フォッグさん、人はさまざまな形態で
愛をまっとうしようとなさいます。
女性のほうでも結婚とは別の暮らし方を
望む方がいるかもしれません。
クラース:
その通り!
結婚だけがすべてだと思うなよ。
フォッグ:
お……ぅ。
ファラ:
わっ、めずらしい!
フォッグが黙っちゃったよ。
フォッグ:
たしかにそうかもな。
結婚して終わりってわけには……。
クラース:
お、おい! これはこれで気味悪いぞ。
さっきまでの威勢はどうした?
ファラ:
フォッグの奥さん、行方不明中なんだ……。
フィリア:
本当ですか!?
そうとは知らずに私、
差し出がましい意見を……。
クラース:
おまえさんのせいじゃないさ。
……飲むか?
フォッグ:
おぅ? ……。
おぅ! 飲み明かそうぜ。ぐわはははは!
フィリア:
あの……私達は……。
ファラ:
男同士で盛り上がってるみたいだから
次のテーブルいこっか。
フィリア:
はい……。
ファラ:
どしたの? お通夜みたいだよ?
リオン:
ふん! さっきまでジョニーにさんざん
持ち歌を披露されて疲れたんだ。
フィリア:
それで、ジョニーさんはどこに?
キール:
もう部屋に戻った。
夜更かしは喉に悪いそうだ。
リオン:
寝ていた我々を叩き起こしておいて
……まったく勝手なヤツだよ!
ファラ:
いいじゃない。やっと落ち着いて
ふたりで話せるわけでしょ?
リオン:
話の長いヤツとは喋りたくない。
キール:
なんだと? ぼくはおまえの理解力に
合わせて親切に説明してるだけだ!
リオン:
僕がバカだと言いたいのか!
キール:
お子様だと言ったんだ。
リオン:
うるさい! この場で斬られたいか!
キール:
わぁぁ!
ファラ:
ちょ、ちょーっと待って、待って!
待ちなさーい!!! なにケンカしてんの!
キール:
元はと言えばアイツがふっかけてきたんだ。
ファラ:
キール! 最後まで買い取るコトの出来ない
ケンカを買うんじゃないの!
リオン:
ふん! 学士だか何だか知らないが
アイツのへ理屈には飽き飽きする!
ファラ:
こら! 口ゲンカに剣を持ち出すなんて
卑怯でしょ!
ふたりともわかった?
リオン:
ふん。
キール:
あぁ。
フィリア:
ファラさん、すごい……。
あっという間にあのリオンさんを!
ファラ:
はぁ〜、疲れた。
男の子ってケンカばっかり!
このテーブルにいても疲れるだけだよ。
次いこ、次!
フィリア:
仰せのままに!
リッド:
ま、ま、食え、食え!
チェスター:
うめぇな、コレ。
リッド:
だろ? な? 最高だろ?
フィリア:
ここは友好的ですね。
ファラ:
やっと落ち着けるかな……?
リッド:
なぁ、弓でする狩りって
どんなモンなんだ?
チェスター:
弓はいいぜ。
狙いをすましてる時の静けさとか
風が耳元でうなる時の
ぞくぞくした感じとか……。
リッド:
うわ、いいなぁー!
オレも使ってみてぇ!!
チェスター:
狩り以外にもいろいろ重宝してるんだ。
たとえば……マイク代わりにするとか。
リッド:
マイク? おまえ、歌うのか?
チェスター:
あぁ。気持ちいいぜ。
狩りの帰り道とかに大声で……。
ファラ:
やな予感!
リッド:
オレもひとりだったら歌うぜ!
いいよなぁ、歌は。
ラララッラ〜♪
フィリア:
ひぃっ!
チェスター:
おっ、いい声だな。
ララララララ〜♪
ファラ:
ひょっとしてチェスターさんも音痴!?
フィリアさん、耳ふさいで!!
フィリア:
はい!!
すず:
どうでした?
ファラ:
もう疲れちゃった……。
フィリア:
忍者のカンはすごいですね。
すず:
えぇ。またの名を
女のカンと言うんです。
チャット:
すずさん
もう眠ってしまったのですか?
すず:
すぅすぅ……。
チャット:
……まったく。子供は困りますね。
夜はこれからだというのに。
……他の部屋はどうなってるんでしょう?
ファラ:
あ、チャットも来た!
チャット:
すずさんが寝てしまったんで……
おじゃまですか?
ミント:
まさか!
フィリア:
私も自分の部屋から
遊びに来てるんですよ。
ファラ:
そんなことより、さっきの話のつづき!
ね、ミントさん! 聞かせてよ。
ミント:
あ、あぁ、えっと……著名な恋愛小説家
ボロボワ・シャムダールの意見によると
特殊な状況下で生まれた恋は
長続きしないそうです。
ファラ:
特殊な状況って?
チャット:
冒険とかじゃないですか?
フィリア:
あ、あながちそうとも言い切れないのでは?
ミント:
平穏な日々に戻ると、何もかもが退屈になり
相手の長所すら見えなくなってしまうとか。
ファラ:
そ、そんなことないでしょ。……ねぇ?
ミント:
私もこの意見に対しては
反論を唱えたいですわ。
極限状況で育まれた愛に賞味期限はないと!
ファラ:
そーだ! そーだー!
フィリア:
そーだ! そーだー!
チャット:
???
なんかこの雰囲気、違います……。
メルディ:
チャット!!
お鼻が良いなー!
ちょうど出来たトコよー。
チャット:
何やってるんですか?
アーチェ:
パンパカパーン!
アーチェとメルディの
メルディ:
真夜中のお料理大会だな!
アーチェ:
あんた、ツイてるじゃん。
あたし達の手料理を食べられるなんて……。
メルディ:
チャット、喜んでるか?
チャット:
いやボク……あまりお腹空いてない……。
アーチェ:
なによー。アーチェ様の作ったものが
食べられないっての?
チャット:
いえ、あの……メルディさん!?
メルディ:
はいな♪ じゃまずは…
メルディ特製やみなべからどーぞー。
チャット:
……。
……うぎゃ、ぐぇ、
おぇー。
この味何ですか?
メルディ:
ケーキ入れてみたよ♪ ダメか?
チャット:
ダメー!!!
アーチェ:
じゃ次、あたしのも食べなさーい!
チーズバーガーだよ。好きでしょ?
チャット:
こ、このどろどろした物体は?
アーチェ:
こんぶ。
栄養あるらしいから挟んでみた!
さ、食べて食べて。
チャット:
……うげ……アーチェさん的には
コレが美味しかったんですか?
アーチェ:
ううん、まだ食べてないよ。
毒味は怖いじゃん。
チャット:
ボクだって怖いですよ!
失礼します!!
ルーティ:
えーっと……
これは特売で3割引き、と。
チャット:
ルーティさん?
ルーティ:
あの時、手元には600ガルドあったから。
チャット:
ルーティさん……
暗がりでいったい何を?
ルーティ:
うっさい!
チャット:
ひっ!
ルーティ:
600引く……えーっとなんだっけ?
あーもう!
あんたが口挟むから
わかんなくなっちゃった!
チャット:
す、すみません。でも何してるんですか?
ルーティ:
お金の計算に決まってるでしょーが!
収入以上の支出をしてたら、身の破滅よ。
チャット:
は、はぁ……ご立派ですね。
ルーティ:
そう思う?
んじゃ、あんたも手伝いなさい。
願いましては
5ガルドなーり8ガルドなーり。
チャット:
あ、あの、ボク、暗算苦手で……。
ルーティ:
逃がさないわよぉ。
ホラさっさと計算する!
あたしが徹底的に鍛えてあげるわ!
チャット:
ひぃぃぃぃぃ!
死ぬかと思った……。
もうダメだ……おやすみなさい。
ぎゃああああ!
すず:
どうしました?
チャット:
ボ、ボクのベッドになんか
べとべとした緑色の物体が!!
すず:
大がまです。
チャット:
お・お・が・まーーーっ!?
すず:
わたしの古い知り合いです。
ベッドが空いていたので休ませました。
チャット:
こ、困る! ボクのそばに近寄らせないで。
動物は苦手なんだってば!!
すず:
そうなんですか?
チャット:
決まってるだろー!
すず:
では後ろにいるソレは?
チャット:
え?
クィッキー:
クィッキー!!
チャット:
いやー! ボクを寝かせて〜!!
アーチェ:
はぁい! みなさんお待たせいたしました!
テイルズ杯争奪ウィス決定戦でえっす!
各組の様子はこのアーチェさんがしっかり
中継しちゃうからお聞き逃しなく〜♪
えーと、まずはクレス・ルーティ組からね。
クレス:
えーと、えーっと……どうしようかな?
ルーティ:
まだぁ?
クレス:
え? あの、もうちょっと……。
ルーティ:
ったく、何をそんなに悩んでんの?
ほら、これでいいじゃない。はい出して!
クレス:
あ、それは……。
アーチェ:
おっとぉ! ルーティが
いきなりダブルのカードを出しましたぁ!
クレス:
ルーティさん……もったいないよ。
ダブルカード出しちゃうなんて。
ルーティ:
何よ? ダブルカードって?
クレス:
……ダブルカードは同じ属性のカードを
もう一枚出したい時に使うんだ。
むやみと出すのはもったいない……。
ルーティ:
まあまあ、いいじゃない。
たかが遊びでしょ?
アーチェ:
そーそー、遊びだよ!
優勝商品には
レンズ100枚用意してあるけどね!
ルーティ:
ぬぁんですってぇ!?
ちょっとクレス! 本気でいくわよ!
クレス:
僕はずっと本気だったけど……。
アーチェ:
クレスはミントのありがたさを
実感している模様でぇっす!
あっちゃあ……この組み合わせですか!
なんかめんどくさそー。
キール:
だから違う!
ぼくの理論からいけば
ここは属性を変えるべきなんだ!
クラース:
おいおい、無茶言うなよ?
ここで攻撃しなくてどうする!?
キール:
そういうのを浅知恵の勇み足って言うんだ。
クラース:
ほぅ? では、おまえさんみたいなのは
さしずめサル知恵の尻込みか?
ははははは!
キール:
う、うるさい、うるさーい!
属性変えのカードを出すからな!
クラース:
おいおい、自棄になるなよ。
それでも学者か?
キール:
なんだってぇ〜!?
アーチェ:
あ〜、もみ合いになっております!
が!
やっぱりチカラじゃクラースの楽勝だねぇ。
キール:
腕力にモノを言わせるなんて! そっちこそ
学問に身を置く者の風上にもおけないぞ!
クラース:
目には目を、歯には歯を、
暴力には暴力を、だろう?
キール:
くっそぅ!
アーチェ:
おおっと乱闘です。乱闘〜♪
っていうか、タイムリミット。
クラース、キール組は一回やすみぃ。
クラース:
へ?
キール:
そんなぁ!
ファラ:
どれ出そっか?
リオン:
ふん、勝手にしろ。
ファラ:
あらら、ご機嫌ななめ?
リオン:
人を子供扱いするな!
ファラ:
ごめん、ごめん。
で、どうしよっか?
リオン:
だから! おまえが決めろ。
ファラ:
やだ! せっかくふたりで組んでるんだし
相談しようよ。
リオン:
ふん、単なる遊びだろ。くだらんな。
ファラ:
遊びでも勝てたら嬉しいじゃない?
ね? がんばろうよ。
リオン:
……ふ、ふん……。
プリズムのカードでも出せばいいだろ。
ファラ:
わかった。じゃ、コレ出しまーす。
イケる、イケる! ね?
リオン:
あ、あぁ……。
アーチェ:
あらら? 意外とうまくいってんじゃん。
……ちぇっ、つまんないのぉ。
大体リオンって、
マリアンとかファラとか
母性本能まるだしのタイプに弱すぎだね!
一方こちらは……っと
うしゃしゃしゃ!
でっかいのとちっこいのが並んでますね。
フォッグ:
おーぅ? さっぱりわからねぇなぁ!
なんでこのカードはダメなんだ?
すず:
ですから……こちらが水属性。
あそこに出ているのは火属性。
属性の違うカードは出せないんです。
フォッグ:
おぅ! 水と火か!!
そりゃたしかにアレだ!
すず:
はい! ちがいますよね?
フォッグ:
おぅ!
……で、どっちのカードが火だ?
すず:
…………。
アーチェ:
あはははは!
すずちゃん、大ピーンチ!
まさに忍ぶ者と書いて忍者!
忍耐力を試されてまぁっす!!
フォッグ:
おぅ、ま、いっか。
俺さまがテキトーに出しとくぜぃ!
アーチェ:
でっかいのがおもむろに出した
カードは……おおおおおっ!?
ダブルのカードです!
惜しげなく出したのには何か作戦が
あるのでしょうか? あるはずなーい!
すず:
あ、じゃあコレを。
フォッグ:
おぅよ!
アーチェ:
すかさず攻撃カード! いい感じぃ。
……攻撃がまわってぇ……あ!
クラース・キール組、大打撃!!
すず:
またわたし達の番が来ましたよ。
フォッグ:
お、そうか? ほいよ。
アーチェ:
チェンジです! チェンジで
流れを変えました!!
すず:
……あ。
フォッグ:
おぅ、ピンチか?
すず:
いえ……ウィスです!!
アーチェ:
フォッグ・すず組、王手でぇっす!!
さてさて、気になる勝敗の結果は?
なんと、フォッグ・すず組の圧勝でした!
え? ビリはどこだって?
んなの、決まってんじゃん!
キール:
おまえのせいだぞ!
クラース:
はいはい。
キール:
ぼくの理論通りならぜったい勝ってた。
クラース:
そうだな。
キール:
おまえ、ぼくをバカにしてるだろ!?
クラース:
いーや。
アーチェ:
……うしゃしゃしゃ。
そいじゃ、まったねぇ!
男:
ちょっといいっすかぁ?
スタン:
はいはい?
男:
あ〜あ〜、
ずいぶんお肌荒れちゃってますねぇ。
スタン:
そ、そうか?
男:
若いから、男だからって安心してちゃダメで
すよ〜。
このままいくと10年後には……。
リッド:
何つかまってんだよ!
スタン:
あぁ、リッド! どうしよ!?
俺の肌、10年後にはボロボロだって!
リッド:
真に受けるなよ!
これはキャッチセールスといってだな……。
男:
さぁ!
あなたもダンディな男に変身しませんか?
今ならこのベアの干し肉3ヶ月分がもれなく
リッド:
肉がついてくんのか?
あっそ。へぇ! 3ヶ月分……。
クレス:
おい、だいじょうぶかい?
スタン:
これ買っておこうぜ、「ダンディセット」!
身だしなみは大事だろ?
リッド:
今なら肉がついてくんだってよ! 肉が!
クレス:
落ち着けって、2人とも。
いいかい? 冒険中、こんな道具を
使っている余裕はないだろう?
スタン:
そ、そりゃまぁ……たしかに。
クレス:
それに、これを買うお金があったら
上等な肉が山ほど買えるよ?
リッド:
そっか……あぶねぇあぶねぇ。
つい勢いで……。
クレス:
というわけなんで、悪いけど僕達は……。
男:
だんなぁ〜!!!
俺にはもうじき2歳になる娘が……。
これを売らないことにはアイツの
おまんまが買えねぇんだよぅ!
クレス:
娘さんが……いるの?
リオン:
ふん、くだらんな!
そんな泣き落としにダマされてこの……。
スタン:
「ダンディセット」!
リオン:
を買ってしまうとは……
情けないぞ!
クレス:
すみません……。
スタン:
すみません……。
リッド:
すみません……。
チェルシー:
ってことで、リオンさんが代表して
商品を突き返しにいってるそうです。
ファラ:
へぇ……大変だね。
チェルシー:
まったくですよねぇ!
ま、都会はこのように怖い場所なんです。
わたし達女の子にとってはさらに危険が
……あれ? フィリアさんは?
ファラ:
ん? さっきまでいたのにな。
チェルシー:
あっ、あそこ! 大変ですぅ!
男:
学生さん?
フィリア:
いえ、あの、私、神殿のほうに……。
男:
あ、じゃあ社会人かな?
チェルシー:
ちょっと待つですぅー!!
男:
ねぇねぇ彼女ってばぁ!
フィリア:
いえ、ですから私は……。
ファラ:
散華猛襲脚ーーーっ!
男:
まいりましたー!
チェルシー:
ファラさん、強いですぅ。
ファラ:
ん、イケる、イケる!
フィリアさん、怪我はない?
フィリア:
はい。
……どちらかというと、
あちらの怪我が心配です……。
ファラ:
あは、あはははは! またまたぁ!
フィリアさんったら冗談ばっかり!
男:
ねぇねぇ彼女、学生さん? かわいいね。
ちょっと時間ないかなぁ〜?
メルディ:
時間か?
チェルシー:
は! いけない!! メルディさんと
ルーティさんが都会の毒牙にぃ!
ルーティ:
時は金なりってことわざ知ってる?
男:
は?
ルーティ:
あたし達の足を止めさせたいなら、
それなりの金額を用意してもらわないと。
男:
金、ですか……?
ルーティ:
そう、金よ! どうなの?
男:
えっとあいにく……っていうか
俺が欲しいくらいで……。
ルーティ:
ダメ! 話になんない!
メルディ、行くよ!
メルディ:
は、はいな!
チェルシー:
ルーティさん、強いですぅ。
アーチェ:
おっと、ごめんね。
じゃじゃーん! アーチェさん登場!
男:
……あ、ども。
アーチェ:
なによ? あたしに用はないわけ?
男:
い、いや、用ってほどの用は……。
アーチェ:
むぅ〜。せっかく来てやったのにぃ!
男:
あ、じゃあ……ねぇねぇ彼女、学生さん?
アーチェ:
ちがうよー。
男:
あ、なら、社会人だ。かわいいねぇ。
ちょっと時間あるかな?
アーチェ:
時間? あるあるあるー!
だからもっと言って!
男:
は?
アーチェ:
かわいいってもっともっと言って!
ぐふふふー。
男:
今日は……日が悪ぃや。
アーチェ:
あ! なんでいっちゃうのー?
チェルシー:
アーチェさん
あらゆる意味で強いですぅ……。
リオンさん、聞いてくださいよ!
女の子達はみんな強くって……。
ん? 何か隠してませんか?
リオン:
べ、べつに。
チェルシー:
……怪しいですぅ!
リオン:
わっ! 貴様、何をする!
チェルシー:
なんだコレ?
「10日間であなたも見違えるほどイイ男」
「男の魅力を最大限に引き出す
ダンディセット」……ん?
リオンさんコレ返してきたんじゃ……?
リオン:
たしかに返したぞ! しかしだな
身だしなみは男の礼儀として……。
チェルシー:
また、買わされちゃったんですね?
……案外リオンさんってカワイイですぅ。
リオン:
うるさい!
リッド:
はぁ〜、食った、食った!
チャット:
美味しかったですね。
レイス:
それなりに値段の張るものばかりだからな。
ルーティ:
ちょっと失礼。
女:
会計お願いしますね。
レイス:
ふむ、どれどれ……?
う。
リッド:
どしたんだよ?
……うわ、高ぇ!
チャット:
4人で割るといくらですか?
えぇと、えぇと……。
レイス:
ひとりにつき4123.3333……
ガルドだ。
チャット:
暗算早いですね!
リッド:
根っからの商人だからな。
んじゃ、みんな4120ガルドずつな。
レイス:
違うぞ、リッド。
4123.3333……ガルドだ。
リッド:
いいんだよ、端数は切り捨てで。
チャット:
リッドさん、男らしいですね!
レイス:
違うぞ、チャット。
私は何もケチで言ってるんじゃない。
1ガルドに笑う者は1ガルドに泣くという
古い商人のことわざがあってだな……。
リッド:
……へいへい、わかったよ。
んじゃ、4123ガルドずつな。
どした? ふたりとも……。
チャット:
すみません。今ちょうど手持ちが……。
レイス:
まいった、まいった。
私も全然足らんぞ。
リッド:
おい、マジかよ!?
仕方ねぇなぁ……先に外出ててくれ。
チャット:
申し訳ないです。
レイス:
恩にきるよ。
リッド:
あ、ルーティ! ちょうど良かった。
みんなの支払いが……。
ルーティ:
あー! ちょっとどいてどいてぇ!
アーチェが酔っぱらっちゃって大変なのぉ!
アーチェ:
う〜ん、う〜ん……。
リッド:
いやいや、それはそれで、あのお金……。
ルーティ:
アンタ、酔ってる友達を放っておける?
あたしには出来ない! 出来ないわ!!
お金より何より、まずは人命救助!
そう思わない!?
リッド:
え? あ、あぁ。まぁ……。
ルーティ:
だったらどいてちょーだい!!
はーはいはい、道あけてねぇ。
リッド:
え? ちょっと?
ルーティ:
あっ、ごめんごめん、忘れてた!
リッド:
ルーティ……。
ルーティ:
はいコレ!
アーチェの分の伝票。ついでに払っといて。
リッド:
なっ! おい! 聞いてねぇぞー!!
……ダマされたか、オレ?
フォッグ:
おぅ、肩落ちてんぞ。どした?
リッド:
ど〜したもこ〜したも……。
オレ、金が……。
フォッグ:
おぅ? 金がないのか?
ぐわはははは! 任せとけぃ!
ちょうど俺さま達も会計するトコよ。
みんないっぺんに面倒みてやるぜ!
リッド:
ホントか? さすがリーダー!!
フォッグ:
おぅ!
…………おぅ?
メルディ:
お金ないのか?
フォッグ:
おぅ? そ、そんなハズは……。
フィリア:
あ! フォッグさん、
さきほど、
私といっしょに通りすがりの老人に施しを…
…。
リッド:
施しって……?
メルディ:
フォッグもフィリアも有り金ぜーんぶ
あげちゃったな♪
リッド:
そんなあ!
じゃあ、これ……この全員分、
オレとメルディで払うのか!?
メルディ:
ウワエムムイティスブンエク!
(私、喋れません)
リッドが言葉ぜーんぜん! わからんな。
リッド:
あ、ずりぃ!
みんな、ひでぇよ……。
女:
ほら、泣いてないで皿洗う!
タダ食いは許さないよ!
リッド:
なんでこうなるんだーーーー!