・敵武将
島左近:立志の才・2 鍛身の技・3 真眼・3
島津義弘:猛攻の才・3 意地・3 真眼・3
長宗我部元親:怒髪・3 会得・3 虎乱・3
赤座直保:意地・1 撃蹄・1 指南の才・2
小川祐忠:鍛身の才・1 霊験・1 神流・2
平塚為広:乱撃・1 霊験・1 意地・2
蒲生郷舎:居合・1 意地・1 開運の技・2
木下頼継:秘剣・1 神流・1 神流・2
朽木元綱:阿吽・1 破竹・1 俊足の才・2
戸田重政:神流・1 撃蹄・1 秘剣・2
長束正家:開運の技・1 地流・1 薬活・2
小早川秀秋:虎乱・1 地流・2 阿吽・3
明石全登:立志の才・1 猛攻の才・2 霊験・2
小西行長:開運の技・2 虎乱・2 指南の技・3
宇喜多秀家:真眼・1 薬活・2 撃蹄・3
長宗我部盛親:指南の技・1 騎戦の技・2 阿吽・2
脇坂安治:指南の技・1 練心の才・1 天流・2
大谷吉継:天流・2 真眼・2 飛天の才・3
長い年月が過ぎた。
孫市の安否は知れぬまま
ガラシャは実家に連れ戻され、
細川忠興の妻となっていた。
この間、織田信長は本能寺に散り、
跡を継いだ豊臣秀吉も世を去った。
時代は混迷し、
石田三成と徳川家康の対立が
関ヶ原の戦いに発展する。
三成ら西軍は、
家康の東軍についた忠興を引き入れるため
ガラシャの屋敷を包囲。
ガラシャが人質となることを拒むと、
実力行使に出る。
「ふと、孫といた頃の
自分の声がよみがえった
第五話、大坂屋敷脱出戦
ダチの約束じゃ!」
細川家家臣
「西軍が奥方様を人質にせんと、屋敷に!」
西軍兵士
「奥方様、我ら西軍勝利のため、おいでいただきたい
何者!」
雑賀孫市
「雑賀孫市、ただいま参上!
…ってか?
約束だ ダチの危機に、命張りに来たぜ」
ガラシャ
「孫…!」
雑賀孫市
「逃げてる途中で、門で分断されちまうとはね…
ダチを待たせ過ぎた罰かな? ま、好都合だ
ここで俺は敵を防ぐ…お前だけでも逃げるんだ!」
島左近
「様子を見にきたら、案の定、騒ぎになってますかい
やれやれ、殿のため、この失策、挽回しとくかね
以後の指揮は左近が執る! 逃走経路を抑えるんだ
さて、炎で退路を塞ぎますか
これで、敵の逃げ道が限られるってわけだ」
小笠原少斎
「奥方様、実は我ら、殿より、かような場合には…
奥方様の命、お縮めせよと言いつかっております
そんな我らなど捨てて、なにとぞお逃げくだされ!」
ガラシャ
「たわけ者! わらわは先刻承知じゃ!
我が夫が、わらわを殺すように命じておることも…
そのあと、そちたちに自害を命じておることもな
じゃが、諦めるな! わらわが、道を、開く…!
諦めるな、か…
ダチの顔を見るまで忘れておった…大事なことをな」
小笠原少斎
「奥方様…我らごときの者まで救ってくださるとは…
この進入路、少斎めが抑えます…早くお逃げを!」
ガラシャ
「敵の狙いはわらわ…突出すれば一斉に押し寄せよう
ここは孫たちと手を合わせつつ逃げたほうがよいな」
松井康之
「奥方様…ありがとうござりまする…!
某も奥方様のため、一働きさせてくだされ!」
島左近
「案外てこずるね…第一陣は包囲を狭めてくれ」
松井康之
「小早川殿、包囲軍は次々と壊滅しておるぞ」
小早川秀秋
「敵はそんなに強いのか…! ひ、退くのだ!」
松井康之
「奥方様、お逃げくだされ! なにとぞご無事で!」
雑賀孫市
「俺はいい! …長い間ダチを待たせた罰だ 行け!」
ガラシャ
「…孫には言っておかねばならぬことがあるようじゃ」
雑賀孫市
「何で逃げねえんだ! 俺のことはいいっつったろ?」
ガラシャ
「孫にどうしても一言、言っておきたくてな…
孫、申すぞ…
ダチのために命を張る、それがわらわの約束じゃ!
あと、待たせすぎの罰などあるか! たわけ者!
孫にも事情があろうゆえ、遅くなるじゃろうが…
絶対約束を守って、また会えると信じておったわ!」
雑賀孫市
「おいおい、二言になってるぜ?」
ガラシャ
「うるさい! さっさと逃げるのじゃ!」
雑賀孫市
「約束か…俺のダチはどいつもソレばっかだな…
だが、その約束で俺は今も生きてる 果報モンだ
その俺が約束守らなきゃ…嘘だぜ!
ずいぶん成長したんだな…大人になった
それじゃ、俺も少しはいいとこ見せないとな」
島左近
「ま、そっち行きますわな…東側の部隊、移動だ」
島津義弘
「鬼島津が他人の奥方を捕らえて人質にしようとはな」
島左近
「気持ちは分かるが、ぼやかないでくれ」
長宗我部元親
「政治は百鬼夜行だ、世知長けた将ならば…
わざと妻を死なせ、三成への反感をあおるかもな」
島左近
「そこまでする奴はいない…と思いたいんだがねえ?」
ガラシャ
「孫! どこに行っておったのじゃ?」
雑賀孫市
「たき火には早いと思ったんでね…ま、黙って見てな
頃合いだな…俺は仕上げにもうひと仕事してくるぜ」
島左近
「そこは狙い撃ちだ 鉄砲隊を伏せてたんでね」
ガラシャ
「これが…孫の言っておった仕上げ…か
ありがとう…孫」
河喜多石見
「某までお救いくださるとは…石見、感じ入りました
奥方様のため、石見も一肌脱ぎまする!」
長宗我部元親
「時代の流れに従っていれば楽に生きられたものを」
ガラシャ
「わらわは時代に流される特権はすでに放棄した!
父・光秀に倣い、生がため、時代に叛逆しておる!」
長宗我部元親
「それだぜ」
雑賀孫市
「おおーっと、そうはさせねえぜ!」
島左近
「おやおや、ここまで突破されるとはね
ま、歓迎の準備は整ってるんで…観念してください」
ガラシャ
「何とか逃げおおせたようじゃな」
雑賀孫市
「これで自由だ
どうしたっていい
何を選んだっていい
…だが、あんたは戻るんだよな
あの権力の渦の中に」
ガラシャ
「でも、孫の危機には、命を張って駆けつけるぞ」
雑賀孫市
「えれえよ」