・敵武将
今川義元:千金・3 俊足の技・3 真眼・3
徳川家康:千金・2 神流・3 立志の才・3
本多忠勝:英傑の技・2 天流・3 再臨・3
庵原之政:練心の才・1 居合・1 乱撃・2
蒲原氏徳:練心の技・1 天流・1 鍛身の技・2
松井宗信:騎戦の才・1 練心の才・2 開運の才・2
由比正信:練心の才・1 目利・1 鍛身の才・2
久野元宗:開運の才・1 神流・1 精鋭・2
三浦義就:乱撃・1 薬活・1 開運の才・2
浅井政敏:騎戦の才・1 霊験・1 鍛身の技・2
近藤景春:俊足の技・1 精鋭・1 目利・2
酒井忠次:堅守の技・2 立志の才・2 霊験・3
鵜殿長照:天流・1 目利・1 天流・2
井伊直盛:俊足の才・1 鍛身の才・2 練心の技・2
朝比奈泰朝:堅守の技・1 天流・1 練心の技・2
朝比奈信置:練心の才・1 開運の才・1 騎戦の技・2
岡部元信:再臨・1 飛天の才・2 騎戦の技・2
飯尾乗連:開運の技・1 会得・1 撃蹄・2
瀬名氏俊:飛天の才・1 天流・1 鍛身の才・2
服部半蔵:怒髪・3 会得・3 虎乱・3
前田利家
「叔父貴、今川が動いた! その数、四万じゃ!」
柴田勝家
「大殿の下知がくだった
我らも出るぞ」
前田利家
「納得いかねえ…
納得いかねえぜ、叔父貴!
十倍もの敵にどう戦う!? 策は?
信長様から何も聞かされてねえのか?
ただ負けるだけの戦っていうなら…」
柴田勝家
「賢しら顔で語るな!
利家…
わぬしは何者ぞ」
前田利家
「俺は…
武士だ」
柴田勝家
「なれば納得など無用
わしらの魂は…
すでに戦場ぞ」
前田利家
「分かったぜ、叔父貴
鬼柴田が軍の魂、見せてやろうじゃねえか!」
永禄三年(1560)、
海道一の弓取り・今川義元は
大軍を率いて駿府を出立。京を目指した。
途上、今川軍は織田領に侵入。
義元は、その制圧を命じた。
織田軍が踏み潰されるだろうことは
誰の目にも明らかだった。
織田の兵は、今川の十分の一にも
満たなかったからである。
悲壮な覚悟で出陣する織田将兵たち。
その中には家老・柴田勝家と、
その勝家を「叔父貴」と慕う
前田利家の姿があった…。
「叔父貴に背中預けたら
槍の又左に隙はねえ!
第一話、桶狭間の戦い
鬼柴田が軍の魂、見せてやらあ!」
前田利家
「敵は大勢…信長様はどうする気なンだろうな、秀吉」
羽柴秀吉
「信長様は何も言わんが、策はおありだぜ、利家
敵が桶狭間を通るとこを北の間道から奇襲するんさ」
前田利家
「なるほど…だが義元の守りは多い、返り討ちだぜ」
羽柴秀吉
「そこで砦攻めてる敵前線を叩く
敵本軍から援軍出させて義元の守りを薄くするんさ」
前田利家
「分かった…でも奇襲するったって桶狭間は崖だぜ
どこ通って奇襲すンだよ! ンな道ねえぜ!」
羽柴秀吉
「だから、わしが土地のモン使ってその道を探す
くれぐれも、出過ぎて奇襲ダメにせんでくれや」
織田信長
「まずは丹下砦に籠もる瀬名氏俊を討て」
前田利家
「北の間道への道を確保しようってわけだ
信長様のお考え、秀吉の見立てとピタリと合うぜ」
織田信長
「これは義元ごときを滅ぼす戦にあらず
天に信長を問う戦よ…天は信長を欲するかとな
道は…開かれた
鳴海城に籠もる岡部元信を討て」
前田利家
「鳴海城落として敵本軍から増援を引きつけるわけか」
織田信長
「藪を突けば蛇が出よう…中島砦は捨ておけ
中島砦を攻めては敵本軍が動き、奇襲が成らぬ」
今川義元
「雨じゃし、丸根と鷲津が落ちるまで一休みするかの
これ、この地は何と申す?」
物見
「桶狭間と申しまする」
今川義元
「鳴海城が落ちた? すぐ取り戻せばよいの」
前田利家
「ってことは、鷲津、丸根にも同じように…」
織田信長
「鷲津砦、丸根砦を攻める敵を…絶やせ
ククク…
義元本軍の戦力分散を急げ
まずは砦に敵本軍を引きつけよ」
前田利家
「西砦の敵先鋒を討ち取れば、義元は泡食って…
増援を割くから、本陣の守りは薄くなるってわけだ」
織田信長
「利家は鷲津砦の織田秀敏を救援せよ!
勝家は丸根砦の佐久間盛重を救援せよ!」
柴田勝家
「承知!」
前田利家
「鬼柴田ン下に名高き槍の又左たあこの俺だ!
命要らねえ奴からかかってきな!」
今川義元
「鷲津砦攻撃隊がやられたかの
まろの軍は大軍じゃ、また攻撃隊を派遣しておけ」
織田信長
「無明よ…
そろそろサルが戻るか
善照寺にて目見えよう…ぞ」
前田利家
「叔父貴! 鬼柴田が軍の魂、見せてやろうぜ!」
柴田勝家
「黙って目の前の敵を討て…それが戦場ですべきこと
さすれば自然と鬼柴田が軍の魂、見せつけられるわ」
前田利家
「来たぜ…自分の守りを薄くしてるとも知らずに
これで奇襲がやりやすくなるってモンだぜ」
織田信長
「家康とは旧知の仲…
抗う価値なき戦なれば、信長に降る男よ」
今川義元
「丸根砦攻撃隊がやられたかの
大勢に影響ない 次を派遣すれば、ざっと済むの」
織田信長
「で、あるか」
前田利家
「今川兵、鬼柴田が怖けりゃ、俺にかかってこい!
叔父貴よりはやさしく地獄に送ってやらあ!」
柴田勝家
「武運尽きれば知恵の鏡も曇る…か
戦場が…時代が大殿の考え通りに踊らされておるわ」
羽柴秀吉
「信長様、ただ今戻りました
辺りの地形に詳しい者をつれて参りました」
民兵
「わしについてきてくりゃあせ」
前田利家
「秀吉、お前の説明のおかげで納得できた、礼言うぜ」
羽柴秀吉
「きっちり説明せんと、策にも行き違いが多いでな
もう黙ってついてこいじゃ通用せん時代じゃわ」
前田利家
「…叔父貴のやり方じゃ、古いってえのかよ」
羽柴秀吉
「利家、わしは出世する…お前もわしについてこんか」
前田利家
「遠慮するぜ 俺にとって叔父貴は別格なんだ」
賊
「今日からは今川様が尾張の殿様よ!
野郎ども、今川様に恩を売って損はねえぜえ!?」
前田利家
「俺のたぎった血静めてくれんのは、どいつだ!?」
服部半蔵
「御首…頂戴…」
織田信長
「奇襲を嗅ぎつけたか…さすがは家康が影よ」
今川義元
「き、奇襲じゃと!?」
徳川家康
「今こそ今川の下を脱す好機…信長殿、お味方いたす」
前田利家
「今川義元、取ったぜ!」
今川義元
「侮るでない…まろは東海一の弓取りじゃの」
柴田勝家
「今川義元…潔くこの地に滅びられよ」
今川義元
「天は…まろに滅びよと申すのか…?
ありえぬ!
うつけ殿は是と非をさかしまにねり倒す気かの?」
織田信長
「然り…」
今川義元
「ぐっ…雨…雨さえ降らねば…」
織田信長
「降ったはうぬの死を、天も望んだまで」
今川義元
「因果はそちにも帰ろう…そちもいずれ無様な死を…」
織田信長
「…愉しみだ」
前田利家
「…勝っちまったぜ
鬼柴田が軍の魂、見やがったかってんだ!」