
12月13日 晴れ

ルート図作成 カシミール3D
三毳山は栃木県の一番南に位置する山で関東平野を一望出来る眺めはとても素晴らしい。筑波山を眺め、富士の雄姿を遠望し、ま近に雪を頂く赤城山、北には日光男体山と抜群の眺望が得られる。東北道佐野ICからほど近く「みかも山公園」として整備されてからは以前の面影は無いと言うが、子供から大人まで楽しめる施設である。
我がぺんぎん隊も出渋る隊長を・・・
「フラワートレインとわくわく滑り台があるんだってよ!」
「楽しそうだね、わんぱく広場だって!」
「なんたってみかもやま公園だかんね、公園だよ!」と如何にも公園目的のフリをして誘い出しに成功したのである。
連れ出してしまえばこちらのモノだ。遊具のある「わんぱく広場」横の南駐車場からは離れた東駐車場に車を乗り入れる。
「わんぱく広場は何処かな?」
白々しくも公園内案内図を見て「な〜んだ、遠いなぁ、あっちだね。」と園内舗装路を奥へと進む。
「こっちかもよ・・。」と舗装路から逸れる階段へと誘導し、まんまと登山道へと誘い込んだのである。
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途中、東屋を右に折れ急登の階段を三毳ノ関跡へと向かう。昔、三毳山には京都から東北へと向かう東山道が通っていたらしく、三毳ノ関というのはその名残らしい。階段を登りきった所の三毳ノ関跡にも道祖神が見守る東屋がある。関跡を右に折れて青竜ケ岳へと向かう登山道へと入る。三毳山は竜ヶ岳とも呼ばれたそうで青竜ケ岳とは三毳山のことである。
木々の間から関東平野の広々とした景色を垣間見ながら、なだらかな尾根道を歩く。色を変えた樹葉を眩しいほどの陽光が照す。フラワートレインの舗装路を横切り更に進めば頂上を前にして急登の長い階段が待ち構えている。
ハイキング登山でいつも思うのだが山の階段というのはどうして歩調と合わない作りなのだろうか?人力で作られたモノに不平を漏らすのは恐縮するが高さや歩幅が合わないのは結構疲れるものだ。
私と同じ考えの人もいるのだろう、途中から右に踏み跡が階段と平行に延びている。こちらはこちらで枯葉が積もり足が滑る。どちらにしても山は楽をしては登れないと言うことなのだろう。滑る巻き道に苦労しながらも、どうにか階段へ再び飛び出した場所は頂上直下だった。山頂にはとちぎテレビの電波塔が立っている。頂上に着き汗を拭った顔を起こすと最初に真っ白い雪を頂いた山が見えた。
「わぁ、富士山だ!」大きな声で言ってしまった後、「ん、おかしいな・・・近過ぎるぞ。」と思ったが休憩していた二組のご夫婦には聞かれてしまった。
雪を頂き、なだらかに裾野を広げた山を全て富士山と連想する私は純和風の頭の構造なのだろうか・・・
いや、単純なだけである。(自爆)
「富士山が見えるよ!」と隊長に言いながら本物の富士山を探すと、太陽の光を反射した空と雲に紛れ込むように同じ色をした富士山が南に見えた。最初に間違えてから富士山を探し出し、隊長に指さすまでの時間は10秒を切っていたと思う。我ながら早業である。
先着のご夫婦も実際に富士山が見えているのを知らなかった様子で「あら、富士山ねぇ。」とあらためてご覧になっていた。
「あれが赤城山」と富士山と間違えた山を白々しくも最初から知っていた様に隊長に教える。父親の動揺を知るよしもない隊長は一連の出来事に大して興味を示さなかった。
何気に周囲の景色を見ていた隊長が突然「あっ、大小山だ!」と叫ぶ。確かに赤城山の手前に先週登った大小山が見えるではないか。
さすが隊長、さすが「大」「小」の看板だ。(笑)
![]() 三毳山山頂の証 |
![]() 山頂から眺める日光の山々 |
![]() 右から二番目のピーク下に「大」「小」の看板奥に雪を頂く赤城山 |
先週登ったばかりの山を別の山から眺めるというのは大人でもワクワクするものである。それが自分でも判る山なのだから隊長のご機嫌は一気に上がる。
長すぎる公園への道に不信感を募らせていた矢先であるから最高のタイミングと言えようか・・・
頂上でおにぎりを頬張り、腹もふくれて、更にご機嫌の隊長に「さあ、行こうか!」と先を促す。
「先を」と言っても来た道を三毳ノ関跡まで戻る形である。隊長もさすがに登って来た方向に下りるのを疑問を感じた様で「わんぱく公園はまだ?!」と強い口調で問い掛けて来る。「何だか道を間違えちゃってさ・・」と誤魔化しながら歩き出す。
幸いに急登した階段など顕著な場所以外は行きと帰りでは印象が違う様子で同じ道を引き返しているとは気が付かない様だ。三毳ノ関跡を越えればやれやれ新しい道に入り一安心。
三毳山の案内図を見て疑問に思うことがある。青竜ケ岳から三毳ノ関跡を越え、奇岩をいくつか通り過ぎた所に「山頂広場」と言う所がある。二等三角点がある210mピーク(中岳?)の手前だ。およそ山頂とは思えない鞍部にありながら「山頂広場」と言うのである。私は今日初めて三毳山に来たので駐車場の案内図を見た時点ではこの「山頂広場」が三毳山の最高点だと思っていた。青竜ケ岳山頂に登るまでそう思っていたのだからやはりぺんぎん登山隊である。
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210mピークを過ぎ三毳神社に参拝して眼下の舗装路広場に下る。停留所になっているそこに丁度フラワートレインが到着したところで隊長は乗りたくて仕方が無い様子。「乗っちゃうとわくわく滑り台に行けないよ。」と広場を挟んで三毳神社とは反対のピークに向かう。琴平神社の前を通り「富士見台」という展望台に上がる。冒頭のパノラマ写真の景色が一望出来る場所である。また「わんぱく広場」を眼下に見下ろせる場所でもある。こうなると餌を前に「待て!」と言われてよだれダラダラの犬同然の隊長である。
ハイキング登山もここまでとして隊長タイムに切り替えだ。
富士見台を降りた所が「わくわく滑り台」の滑り口。外部が見えない筒の中を下る滑り台が3基ある。滑り降りる隊長を撮影するため滑り台の下で待機。歓声とも悲鳴ともとれる奇声を上げながら降りて来る隊長。私の顔を見るなり「チ●チ●もげそう!」と叫ぶ。
隊長がこの言葉を発する時は非常にスリルと恐怖を味わっている時で、要はあそこがモゾモゾすることである。男子しか判らないものである。
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「わくわく滑り台」を下りた所が「冒険の砦」と言うアスレチック系の遊具がある広場。こうした一連の遊具が「わんぱく広場」へと徐々に引き付ける配置で妙に面白い。「冒険の砦」広場から斜面を下り途中でローラー滑り台に乗れば一気に「わんぱく広場」の入り口だ。
「わんぱく広場」はよくある公園の風景だが中央にフワフワのドーム型遊具があり子供たちが楽しそうに飛んだり跳ねたりしている。隣にはすり鉢状の大きな穴があり底の部分に幼児向けの遊具が配置されている。アリ地獄よろしく歓声をあげながら斜面を滑る子供たちを他所にまたも「チ●チ●もげそう!」と尻込みする隊長だった。
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まあ、こうして最後は公園を満喫した隊長。冒頭にも書いたが「わんぱく広場」は佐野ICに最も近い南駐車場の上にある。我々は東駐車場に帰らねばならない。多分距離にして1kmほど離れているのだろうか・・・。
しかしそこは良くしたもので要所々々を結ぶように走っているのが度々出てきたフラワートレイン。大人500円、子供300円と少々高い気がするかも知れないがこれは一日乗り放題である。まあ、大人だけの登山やハイキング目的では勿体無い金額だが子供連れのハイキングであれば一日楽しめるのだから安いものだ。三毳山を周遊する見学手段としても使えるだろう。
隊長のつよ〜い要望で片道だけの乗車となった我々だが、毎回のお付き合いのお礼と思えば良いだろうか・・・
こんな感じで家族連れで一日楽しめるみかも公園は栃木県営なのでした。
みなさんも一度如何ですか?