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神戸市に住んでいた頃は、とても行政が身近に感じられました。それは、ささやかな一母親の声をきちんと聞いてくれる人がいたからです。
公園のすべり台に手すりをつけて欲しいと電話したら、翌日にはやってきて、いっしょに公園まで見に行ってくれた区役所の職員さん。結局は、滑り台の構造上無理だということで、手すりはつけられませんでしたが、わざわざ現場を見に来てくださって話を聞いて下さったことが嬉しかったです。
冬になり、公園に誰もいなくなったとき、自宅の近くの公立保育所に飛び込んで、「園庭で子どもたちを遊ばせてください」とをお願いしたら、その場でにっこり笑って受け入れてくださった所長先生。
「ママチャイルドくらぶ」に力を貸してくださった保健婦さん。発達に気がかりな子どもたちのお母さんたちが、気軽に集まれる場が欲しいと相談した、その3ヶ月後には「すくすく広場ピッピくらぶ」が開設されました。
ちょうどその頃から、「子育て支援」という言葉を聞くようになりましたが、子どもとの暮らしの中で、あまり制度として実感する機会はありませんでした。私自身、日々の生活に追われて、制度についてほとんど知る機会がありませんでした。
今、当時を振り返りながら思うのは、実際に使えない制度を拡充することより、まずは子育て真っ最中の母親たちのどんな声も聞いてくれたこと。それが母親たちの育児への意欲を高め、何よりの子育て支援だったと…私は思います。
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