遊びの家共同保育園



 保育所をやめました。子力(こぢから)をもてあます次男(4歳))と三男(2歳)といっしょに過ごしながら、仕事もやらねばならない状況になってしまい、大ピンチ!!午前中は、公園やあちこちの幼稚園・保育園の園庭開放に親子参加しながら、子どもたちの新生活を思案中です。でも、これが意外に楽しい。新鮮。嬉しい。


 
長崎に住んで、かれこれもう2年。この間、耳にした噂の保育園・幼稚園を体験するチャンスです。「よ〜し、行ってみよう!!」というわけで、出掛けたところが「遊びの家共同保育園」。子ども2人と親子で一日保育参加。事前に電話予約をしていくと、給食もいっしょに食べられるとのこと(一人500円)。こちらの給食は、できる限り低農薬の3分付き玄米と野菜、添加物なしの調味料。時には、散歩の途中で見つけた山菜や、保育園の畑で取れた野菜もおやつや給食になるとか。あぁ、メチャ楽しみ♪



西彼杵郡多良見町西河内名。目指すは、「遊びの家共同保育園」。山奥目指してどん詰まりにある昔ながらの民家を利用した保育園です。看板も目印も何もありません。車を走らせながら 不安がピークに達した頃、数人の親子連れのいる駐車場に辿り着きました。
この保育園の前を流れる川には、かなりの数のホタルが出没。去年は4月の終わりごろから、川周辺の茂みはまるでクリスマスツリーのようだったと共同保育園のさくまさんのお話です。



「危ないこと以外は、自由にさせてください」嬉しい さくまさんの最初の言葉。
保育園の子どもたちは、はだしで庭に出て泥遊びやら水遊びやらやっている子もいれば、縁側に座っておしゃべりしていたり。そのうち、室内の雑巾がけが始まります。みんなマイ雑巾を持っています。お昼寝用のお布団を庭の植栽の上に干したり、鶏に餌をあげたり、よく働きます。畑も作っています。



さくら・さくらんぼのリズム体操が始まりました。広々とした板の間とたたみの部屋で、年長さんから順々に、思い切り体を動かします。健康な子どものしなやかな動き、美しい体にうっとりとしました。自分の順番を待ちながら、大きい子の体操を見つめる小さい子たちのキラキラした瞳。
紙芝居を読んでもらった後は、みんなで大合唱。「歌いたいから歌うんだ」そんな力強い歌声。気のすむまで思い切り歌ったら、もう給食の時間。年長の子たちが、食事の部屋にござを敷いたり、座卓を出したり。小さい子も思い思いに手伝います。さあ、お待ちかね(^^私だけか?)の給食です。



給食の献立は、鳥の手羽としいたけ、ほうれん草を煮て汁にとろみをつけたもの。たけのこ、アスパラ、にんじん、わかめ、たまねぎなどを味噌いため煮したもの。麩と葉っぱ(その辺生えていたタンポポじゃないのか?と密かに思う私)のお吸い物。どれも薄味。苦いものは苦く、甘いものは甘く、素材の味がおいしい。おひつに入った赤米。大皿、大鍋の副菜を自分が食べたい量を、自分でよそう。よく遊び、よく働いた子どもたちは、よく食べる!さくまさんの「食」についての話を伺って、自分の中の価値観が少し変わりました。こういう風に価値観が代わる瞬間が、私は嬉しいのです。



食事が終わると、子どもたちは昼寝の準備。小さい子から順々に心地よい眠りにつきます。眠れない大きい子は、雑巾縫いを始めました。
 子どもたちが、眠っている間に、建物の中を案内していただきました。実は、路上観察が趣味の私にとって、昔ながらの建築物を見るのは大好き。
人の足でつるつるに磨かれた木の階段を上がると、そこは屋根裏部屋?日本家屋独特の窓枠の意匠が美しい。天井を渡る棟木の力強さ。家そのものに生の力を感じます。この家を含めて、回りの田んぼや山や川、すべてが生きる力を子どもたちに注いでくれているような気がします。



昼寝から目覚めると、お楽しみのおやつの時間まで、着替えたり布団を片付けたり、庭に出たりそれぞれが自由に過ごします。今日のおやつは、手作りのジャムパン。今日がお誕生日の子のリクエストです。特別な日の喜びをみんなで分かち合う、遊びの家ならではのお祝いですね。普段のおやつは、サツマイモや豆など。今日はやっぱり特別。お誕生日おめでとう。いっしょにお祝いできて、私もとても幸せな気持ちです。
ジャムパンといっしょに小イカの干物丸ごとと、バナナが半分。こちらも大皿に盛られたものを、一人一人が自分で選びます。みんなしっかり食べてます。



おやつの後は、庭に出て遊ぶ子、畑仕事をする子、散歩に出かける子たち(もちろん大人もいっしょ)、めいめいがやりたいことをやり始めます。私たちは、残念ながらここでお別れ。「かえりたくない。ずっとここにいる!」という子どもに、そして同じように思う自分にも「また来ようね。」と約束して家路に着きました。
 遊びの家には「先生」がいません。子どももおとなも「さくま」「ぷうさん」「しんがい」と呼び合います。号令も指示もありません。おとなもこどもも自分のやりたいことに 誇りと責任をもって行動する姿が印象的でした。
我が家では、「また遊びの家に行こう」そう言うだけで、たちまち力がわいてくる、そんな魔法が今も続いています。

★遊びの家共同保育園
  0957-43-6085





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