今までのリサイタル
今までに4回のリサイタルを行いました。ご覧ください。
第2回は2002年「ソロとアンサンブルで探るラモーとバッハの世界」
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第4回 リサイタルの記録 2種類のチェンバロ聴き比べ |
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チェンバロ奏者 岡田龍之介さんの第4回目のリサイタルが、2007年11月17日(土) 19時から横浜山手の洋館、山手234番館で開かれました。 第1回、2回のリサイタルは、ヴァイオリンやヴィオラダガンバの名手をゲストに、アンサンブルとチェンバロ・ソロの企画、第3回はチェンバロ・デュオの企画でしたが、今回は、ソロで、各国のチェンバロ曲を、2台のチェンバロで演奏するという意欲的なコンサートでした。 当日は、予約で満席となり、大勢のお客さまにおいでいただきました。どうも有難うございました。 プロフィール 岡田龍之介(チェンバロ) 東京生まれ。慶応義塾大学経済学部、東京藝術大学楽理科卒業。1986年同大学院修了。音楽学を角倉一朗、チェンバロを有田千代子、渡邊順生各氏に師事。1983年J.J.ルソーのオペラ「村の占い師」 (原語による本邦初演)でデビュー以来、数多くの演奏会に出演。国内外のバロック奏者とのアンサンブルで培った通奏低音には定評があり、近年はソロ、教育活動にも力を入れると共に、各種講演会、執筆活動を通じてバロック音楽の普及にも積極的に取り組む。これまでにアリオン・レクチャーコンサート、栃木[蔵の街]音楽祭、目白バ・ロック音楽祭、北とぴあ国際音楽祭、ソウル国際古楽祭、みなと・よこはまバロックシリーズ、旭川雪の美術館古楽コンサート、金沢史跡コンサート、NHK-FMなどに出演。第13 回山梨古楽コンクールではチェンバロ部門の審査員を務める。またほぼ毎年訪れる韓国や、ドイツ公演など海外でも演奏を行なう。2003年にリリースされたソロCD「銀色の響き」(レコード芸術誌準特選)をはじめこれまでに4枚のCDがある。年末には5枚目のCDとなる「チェンバロ・デュオ」をリリース予定。古楽アンサンブル「ムジカ・レセルヴァータ」主宰。現在、洗足学園音楽大学、都留音楽祭各講師。 プログラムと演奏風景 W.バード(c.1540-1623)/パヴァーヌとガイヤルド ト長調 William Byrd/ Pavan and Galliard in G-major
(バードはイタリア様式のチェンバロで) L.クープラン(c1626-1661)/組曲 へ長調よりプレリュード、パヴァーヌ 嬰へ短調 Louis Couperin/ Prelude from Suite in F-major and Pavan in F#-minor
(ルイ・クープランは、イタリア様式とフレミッシュ様式(↑)を組合せて演奏) J.J.フローベルガー(1616-1667)/フェルディナントW世の崩御を悼む哀歌、組曲
ハ長調 Johann Jakob Froberger / Lamento(Lamento sopra la dolorosa perdita della
Real Maestà di Ferdinando IV Rè de Romani), Suite in C-major 哀歌 - ジーグ - クーラント - サラバンド J.パッヘルベル(1653 - 1706)/「アポロンの六弦琴」より第6番 アリア「ゼバルディーナ」 Johann Pachelbel/ Aria and 8 variations in F minor, Aria sexta (Aria Sebaldina) from “Hexachordum Apollinis (1699)” ******* 休 憩 ******* J.デュフリ(1715 - 1789)/クラヴサン曲集より Jacques Duphly / Pieces de clavecin アルマンド - クーラント - ラ・ダマンズィ - ラ・ ドゥ・ブロンブル
(演奏の合間には、山手洋館での演奏の楽しみ、本日のプログラムについての思い、イタリア様式とフレミッシュ/フレンチ様式のチェンバロの説明などもしていただきました。) J.S.バッハ(1685-1750)/チェンバロのための組曲 ホ短調 BWV996 Johann Sebastian Bach / Suite in E minor, BWV 996 プレリュード - アルマンド - クーラント - サラバンド - ブーレ - ジーグ
アンコールは 12月にレリース予定のCD(チェンバロ・デュオ)にも収録されているイタリアバロック初期の曲、ビヤダーナ/ラ・マントバーナを、演奏いただきました。
使用楽器 チェンバロ:堀栄蔵作、1995年(フレミッシュ・ラヴァルマン・タイプ) プログラム解説 2種類のチェンバロの聴きくらべにようこそ 山手234番館 本日はようこそおいでいただきました。横浜山手の洋館、昭和初期の外国人向け集合住宅であった山手234番館の2階にあるレクチャールームで洋館の雰囲気を味わいながら、バロック音楽を中心にチェンバロの響きを楽しみます。バロック時代にその頂点を迎えたチェンバロ(フランス語でクラヴサン、英語でハープシコード)は、王宮の広間や富豪のお屋敷などでソロとしてもアンサンブルの要としても大活躍した楽器のようです。チェンバロは欧州全体で使われましたが、大きくイタリア様式のものと、フレミッシュ/フレンチ(フランス)様式のものとに別れるそうです。本日のコンサートは、国内外のバロック奏者とのアンサンブル、ソロ活動やCDなど、古楽分野で活躍中のチェンバロ奏者 岡田龍之介氏をお迎えし、イタリア様式とフレミッシュ/フレンチ様式の2台のチェンバロをそれぞれの楽器にふさわしい曲で弾き分けていただき、音楽を味わうだけでなく、音色の違いも楽しみたいとおもいます。 (以下は岡田さん自身によるプログラムノート) プログラムノート 岡田龍之介 W.バード/パヴァーヌとガイヤルド
ト長調 バードはエリザベス朝最大の作曲家。作品は多岐にわたるが、この作品の収められた「ネヴィル夫人のヴァージナル・ブック」は彼の代表的な鍵盤作品集で1591年に編まれた。この作品集に収められた曲はいずれも大変質が高く、旋律美に富む。 L.クープラン/プレリュード
へ長調、パヴァーヌ 嬰ヘ短調 ルイ・クープランは18世紀フランスのクラヴサン音楽を代表する音楽家、フランソア・クープランの叔父にあたり、フランソアに音楽的な面で大きな影響を与えた。プレリュードは白玉音符ばかりが並ぶ、小節線のないきわめてユニークな作品で奏者の即興性を重視している。またパヴァーヌの方は恐らく、1653年に没した父シャルルを悼んで作曲されたと考えられる。 J.J.フローベルガー/組曲
ハ長調 フローベルガーはバッハ以前のドイツ鍵盤音楽の、最も重要な作曲家のひとり。この組曲では通常のアルマンドという舞曲の代わりに、彼の仕えていた君主フェルディナントW世を追悼するラメントが置かれている。同様の趣旨で書かれたクープランのパヴァーヌと比較して聴かれるのも一興かと思う。以下ジーグ、クーラント、サラバンドという、当時のドイツの組曲ではお定まりの舞曲が続く。 J.パッヘルベル/アリア「ゼバルディーナ」 「カノン」で有名なパッヘルベルは当時ドイツで最も高く評価されていた作曲家のひとり。「アポロンの六弦琴」は彼の変奏曲作品中、最高の傑作と考えられ、6曲から成る。作品に添えられた序文によれば、この作品集は北独の巨匠ブクステフーデと南独の巨匠リヒターの二人に捧げられており、南北両ドイツの音楽様式の統合をパッヘルベルが試みようとしたことが察せられる。 J.デュフリ/クラヴサン曲集より デュフリはクラヴサン(チェンバロの仏名)が音楽史から姿を消すその直前に活躍し、4巻のクラヴサン曲集を出版した。作曲家として、クラヴサン奏者として大変高く評価されていたことが当時の資料から伺える。本日演奏する最初の3曲は第1巻に、最後の曲は第3巻に収められている。 J.S.バッハ/リュート(チェンバロ)のための組曲 ホ短調 BWV996 この曲は今日では、チェンバロの金属弦の代わりに、リュートや当時の弦楽器と同じガット弦を張ったラウテンヴェルクという楽器のために書かれたと考えられている。バッハの通常の鍵盤作品に比べて全体に音域が低いのが特徴で、独特の響きを持った異色の作品と言えよう。 |
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