日中環境戦略研究家 メルマガ再編集
トピックス
2004年5月23日(日)第81号
□
2004年5月16日(日)第80号
□日本環境アセス協会と北京大学環境学院の交流会に参加
5月11日、日本環境アセスメント協会の視察訪中団が北京大学を訪問、交流会を
開催した。日本側からは16名、中国側からは3名の先生及び北京大学環境学院卒業
の私の合計4名が参加し、中国の環境状況や環境アセスメント制度などについて、
意見交換を行った。
訪中団は、前日には日中友好環境保全センターを訪問し、北京大学交流会の後
には高碑店汚水処理場を見学し、次の日に上海に移動した。
□日中森林シンポジウムに参加
5月12日、はかた夢松原の会と中国国家環境保護総局環境宣伝教育センターの
主催により、「日中森林、水、日とシンポジウム」が開催された。日中合計60名
以上が参加。福岡市長の挨拶文が代読され、その後リモートセンシング技術の環
境保護における活用、日本の森林と今後の研究課題、黄砂嵐と区域環境、水循環
モデル、黄土高原植生回復と人類生存環境との関係などについて発表と質疑応答
がされた。途中で、米国カリフォルニアの中学校の日中環境教育視察ツアー団が
あいさつ、中学生らが日本語を披露していた。はかた夢松原の会のメンバーは、
このシンポジウムの後、陝西省旬邑県への植林活動に出発した。
※今回私も参加募集の手伝いをして、10数名が参加してくれました。
(参考ウェブサイト)
http://www.chinaeol.net/lsxd/dt/040514_zrsl.htm
□上海廃棄物処理展・日中環境シンポジウムに参加
5月12日−14日、上海展覧センターで第2回上海国際固形廃棄物処理設備技術展
覧会が開催された。主要な内容は、固形廃棄物処理施設やゴミ箱、清掃車などで
ある。90社近くが出展、日本からも日中ベンチャー交流促進センターなどが日本
企業を引き連れて参加したほか、独自参加もあり、川崎市、JFEグループ、三菱
重工、タクマ等10数社・団体が参加していた。諸外国ではドイツ、オランダの参
加も目立っていた。
13日午後には、日中ベンチャー交流促進センター主催で日中環境産業協力シン
ポジウムが開催された。川崎市の阿部市長が、川崎市の概要、国際環境特区、ア
ジア企業化村構想を説明し、トップセールスを行った。また地域振興整備公団の
山口副総裁が日中協力の必要性について、JFE環境対策企画部の小倉部長がJFEの
環境対策などについて、川崎市経済局の植松局長が川崎市の環境政策とその成果
等について報告を行った。
(参考ウェブサイト)
http://search.envir.com.cn/info/2004/5/510033.htm
2004年5月2日(日)第78号
□北京林業大学環境保護サークル山諾会設立10周年記念式典に参加
4月26日、山諾会の10年周年記念式典が行われた。関係者や卒業生が多数詰め
掛け、山諾版「実話実説」や10年間の活動を振り返るプログラム、寄せ書きなど
が行われた。
※ちなみに私はNGO「自然の友」の梁会長や林業大学副学長らとともに貴賓席に招
待されました(そうされると、写真が撮れないのに…、と思いながら)。
山諾会 http://www.senol.org.cn/
□中国人民大学環境学院大学院生環境サロンに参加
4月26日、第4回目となる中国人民大学環境サロンが行われ、中国陶行知研究会
会長からのスピーチや、西部サンライト計画など西部の教育問題にどのように取
り組むべきか等のテーマについて話し合われた。以下に中国語でその様子が掲載
されている。
http://envi.ruc.edu.cn/news/show.php?id=441
2004年4月25日(日)第77号
□□日中大学生による北京水質調査活動
4月19日、日本水フォーラムなどの大学生が中心となり、日中の大学生による北
京市シーシャー海(人工の池)での水質調査活動が行われた。
※水フォーラムなどの依頼で急きょ、私が中国側大学生の募集を行うことになり、
各種のルートを通じて短期間で予想以上に人が集まったとの評価をいただきました。
以下、中国語ですが、水質調査活動の様子が紹介されています。
http://www.waterchina.com/docc/infocenter/contentpop_info.php?id=40287
□日中水フォーラムが開催
4月20日から3日間、中華全国青年連合会、中国共産党青年団主催による日中水フ
ォーラムが北京で開催された。日中新世紀教会と緑の地球ネットワークが協力団体
となっている。開幕式の後、日本側からは橋本元総理や阿南日本大使によるあいさ
つ、中国側からは水利省副大臣、元建設省副大臣、環境保護総局副局長などがあい
さつを行った。その後、第3回世界水フォーラム事務局長の尾田氏が世界の水の現状
について基調報告を行い、中国の水文化や対外政策のビデオ放映、中国環境少年合
唱団による合唱があり、全体でブース見学が行われた。
20日午後からは全体会議で、グリーンオリンピック、日本の水資源の現状と課題、
中国の水資源の持続的発展、21世紀の都市水システムなどについて講演が行われた。
その後はブース出展者による技術交流会。21日午前も引き続き全体会議で、日本の
水環境保全の取り組み等について講演が行われた。午後からは水行政、水経済、水
文化、水生態、水と若者の5つの分科会で各参加者からの発表が行われた。最終日の
午前中にもう一度全体会議があり、その後各分科会からの代表がまとめのスピーチ
を行い、閉幕式が行われた。最後には、来年度は北海道で開催されることが紹介さ
れた。
両国の水行政関係者、水関連企業、援助団体、NGO、日中友好団体、大学生など
多数が参加していた。大学生など若い世代の参加者が多かったのが特徴である。
※私も水経済の分科会で「日中環境ビジネス促進センターに関する提言」を発表し
ました。私の発表原稿を以下のサイトにアップしましたので、ご覧ください。
http://onogi0811.at.infoseek.co.jp/happyoureki.html
発表原稿でも少し触れていますが、今回橋本元総理が出席したのが大きかったと
思います。「政治重視民間軽視」傾向がまだ残る中国では、政治家が前面に立つと
注目度が格段に上がります。これを裏付けるように、京華時報などいくつかの一般
紙で橋本元総理の写真入りの記事が掲載されていました。
□電子廃棄物及び生産者責任国際シンポジウム
21・22日、グリーンピース、中国環境科学学会主催による電子廃棄物及び生産者
責任国際シンポジウムが開催された。席上では、浙江省台州市での違法な電子廃棄
物の輸入とその分解作業などによる汚染や健康被害の実態に関するグリーンピース
の現地調査結果が報告された。その他、中国や欧州、日本、インドでの家電や電子
廃棄物の回収利用状況や不法投棄への対処方法などが報告され、企業からはHP社か
らの報告があった。日本からは私のほかに東芝やシャープの現地職員、JETRO研究
員、スゥエーデンランド大学の日本人留学生、東京経済大学や東北大学の先生など
が参加していた。
会議の手伝いを行うグリーンピースの大学生ボランティアが多数参加しており、
グリーンピースも中国の大学生に根付きつつあるという印象を覚えた。
□中国ノルウェイISO14000能力建設シンポジウム
21・22日、中国ノルウェイ環境管理体系ISO14000シンポジウムが開催され、22日
午前中に参加してきた。主催は国家環境保護総局対外経済合作センター、実行は華
夏認証センターおよびノルウェイDNV社。中国とノルウェイのISO14000の進展状況
や法整備の紹介、ノルウェイが陝西省で実施している循環経済プロジェクトの報告、
自動車や電子、観光分野でのISO14000取得例が紹介された。電子分野からは天津松
下携帯部品工場の報告があり、観光分野では天壇公園の報告があった。天壇公園や
頤和園などの世界的観光地もISO14000を取得しており、環境管理への熱心さをアピ
ールしていた。
松下、揖斐電などISO取得に熱心な日系企業、中国の認証機関、産業団地管理処
等からの参加もあった。
□天恒可持続発展研究所を訪問
23日、中山公園内に事務所を構えるNGO天恒可持続発展研究所を訪問した。この
NGOは自然生態保護、災害対策、自然エネルギーなど幅広いテーマを専門としており、
各国大使館や海外各基金からのプロジェクト基金を受けて研究調査プロジェクトを
行っている。日本からもトヨタ財団や国際交流基金からの資金援助を受けて事業を
行ったことがある。
2004年4月11日(日)第75号
□□中国EU自然エネルギー政策シンポジウムに参加
4月6日、国家発展改革委員会、EUシナジープログラム、オランダ経済事務省の
主催、ベルリンエネルギー機構、イタリアエネルギー・環境機構、ギリシャLDK社、
オランダエネルギー環境局、広州エネルギー研究所などの共催により、中国EU自
然エネルギー政策及びプロジェクトファイナンスハイレベル会議が開催された。
会議では、EUの再生可能エネルギー法、ADBのCDMの取り組み、排出権取引の現状、
中国の気候変動政策などが紹介された後、午後からCDM導入と技術移転のテーマに
分かれて続けて討議、より深い内容で意見交換がなされた。日本からは私のほか、
中央青山監査法人が参加していた。夜はレセプションが行われ、各参加者間での
交流が深まった。
なお今回のシンポジウムはJICAが参加費を支援してくださいました。
□水処理展と自然エネルギー展を見学
4月7日、水処理展と自然エネルギー展を見学した。
水処理展では、水処理技術や設備、パイプやバルブ、天然ガス設備などの展示
が主で、ほとんどが中国からの出展だったが、英国、イタリア、デンマークの企
業からの出展も。エヌ・ピー・シーなど日本からの出展や、日本人の経営による
バイオトイレの現地生産企業も出展していた。
自然エネルギー展では、太陽エネルギー発電と風力発電を中心に、多くの出展
があった。海外からの出展が目立ち、日本のみならずドイツ、スペイン、米国、
韓国、フィリピンなどからの参加も。日本から参加したシャープと京セラは入り
口の一番目立つところに陣取りアピールしていた。その他、内蒙古の風力発電機
製造メーカー、広州エネルギー研究所、韓国自然エネルギー展アピール、グリー
ンピースチャイナなどが印象的であった。
□蘇州・環境経営日中シンポジウムに参加
4月9・10日、蘇州のハイテク新区にて、財団法人生産技術研究奨励会、東京大
学生産技術研究所サステナブル材料国際研究センター、中国材料研究学会などの
主催により、第1回循環経済・環境経営日中シンポジウムが開催された。日本から
は経済産業省や環境省、科学技術振興機構、地球産業文化研究所などや、ソニー、
トヨタ自動車、松下電器、東京海上、キャノンなどの企業が参加、日本のリサイ
クルや環境の政策紹介、各社の環境経営と循環経済の取り組みなどを発表してい
た。中国からも材料学や循環経済の専門家、企業、蘇州新区関係者などが参加し、
合計170名以上の参加者があった。
蘇州新区では現在、日本企業の誘致が進み、200社以上の日本企業が進出してい
るという。新区管理委員会には日本語のウェブサイトを設けている。
http://www.cs-snd.com.cn/japanese/j_main.html
2004年4月4日(日)第74号
□韓中環境産業センターを訪問
4月1日、中国環境科学院の隣にある韓中環境産業センターを訪問した。韓中環境
産業中心は、2001年5月から始まった韓中環境産業展示場を前身とし、2003年12月
に発足した。展示場の広さ300u、主催団体は中国環境保護産業協会と韓国環境産
業協会、協力団体は中国国家環境保護総局、中国環境科学研究院、韓国環境省、
韓国国立環境研究院。現在、16企業(団体)が出展している。展示場開設時には多
くの見学者が訪れていたが、最近は1日2,3名程度の見学者という。地理的にも北の
郊外に位置して多少不便であり、周囲に見学できる他の環境施設が少ないことも見
学者の少ない原因であろう。
日本も早く日中環境産業促進センターをつくるべきであろう。私の中にはすでに
その構想はおよそできており、提言という形でまとめる予定である。
□北京の日本語情報誌に再生可能エネルギー紹介
北京で発行される日本語情報誌「スーパーシティ北京」の「環境を守るために」
のコーナーで、中国の再生可能エネルギー導入状況を簡単に説明した文章を掲載
していただきました。
尚今号のスーパーシティの特集は「北京は砂に埋もれてしまうのか?」です。
取材協力の要請が来ましたが、あいにく多忙な時で、お手伝いできませんでした
が。
2004年3月28日(日)第73号
□上海・中日環境保護事業発展中心を訪問
29日、上海の中日環境保護事業発展中心の劉氏と面会、意見交換などを行った。地
2004年2月29日(日)第69号
□地球村主催持続的エネルギー記者交流会
23日、NGO北京地球村主催による持続的エネルギーに関する記者交流会が開催され、
私も参加した。交流会では地球村代表の廖女史や共催団体のエネルギー基金の代表が
あいさつし、その後、各専門家らが講演を行った。
中国省エネ建築学会会長は、現在の高度成長を反映して北京の年間建築面積が欧州
全体の年間建築面積より大きく、省エネ型建築を進めないと電力需給が逼迫するよう
になると指摘した。中でもエアコンの電力量がここ数年急増しており、建築と併せて
省エネ家電が重要になると指摘した。
中国基準研究院資源環境基準化研究所所長は、家電省エネ基準の現状と波及効果、
日本を含めた国外の事例紹介などを行った。
北京市省エネ建築弁公室主任は、1988年から実施されている段階的省エネ設計基準
について、第一段階の30%、第二段階の50%はすでにほぼ充分に普及しているとして、
65%省エネ建築設計基準の導入をすべきだと指摘した。
最後に会場となった新築の北京鋒尚国際マンションでの省エネの取り組みを紹介し、
マンション見学などを行った。
各講演の後に交流の時間を設け、参加した環境担当記者らは多くの質問をぶつけ、
活発な議論が交わされた。
□北京五輪持続的発展工程シンポジウム
29日、第29回五輪組織委員会、北京市五輪会場建設指揮部等の主催、中関村科技工業
団地管理委員会共催による「五輪工程持続性発展シンポジウム・五輪工程環境保護指南」
が開催され、私も参加してきた。五輪関連でインフラ整備や環境対策が急ピッチに進む
中、市政府が関連事業の設計、建築、管理などの入札での環境分野のガイドラインを説
明する場となった。副市長の劉敬民氏があいさつをした。
グリーンオリンピックを三大テーマとしている北京五輪では、環境分野の要求が高く
なっている。第一に節水、衛生器具や洗濯機は節水型を義務付け、緑化も乾燥に強い植
物種にし、できるだけ汚水再利用による再生水の使用や雨水の利用を進めている。第二
に建築材料は五輪後の解体後の再利用が可能な設計にし、第三に省エネ型建築、燃料電
池や自然エネルギーの活用、第四にリサイクルと固形廃棄物処理、第五に騒音対策、第
六に園芸緑化に関して、詳細な規定が定められている。
2004年2月22日(日)第68号
□中国県鎮経済交流促進会を訪問
19日、日中友好環境保全センターにオフィスを構える中国県鎮経済交流促進会の周
冬林(雨冠がつく)氏を訪ねた。ここではかねてから日本のODA・草の根無償資金協力
や日中友好交流、経済協力を積極的に宣伝しようという活動が続けられている。欧米
などとの協力、交流事業支援も行っているが、メインはやはり日本との協力で、業務
の過半数を占める。中国での日本のニュースはマイナス面ばかりが強調され、プラス
面の取り上げられるのが少ない現状を少しでも変えようというのが主要な目標の一つ
である。具体的なプロジェクトのケーススタディを行った日本の対中援助に関する書
籍も、資金のめどがつけば出版したいという。日本の各種援助を紹介した以下のウェ
ブサイトの管理運営も行っている。
援助事業信息
http://www.yuanzhu.org.cn/
2004年2月15日(日)第67号
□北京大学でBELLグリーンモデル講座が開催
2月13日から、中国国家環境保護総局環境宣伝教育センターと北京大学環境学院の
共催で「環境技術の市場化」をテーマにBELL環境講座がスタートした。BELL中国プロ
ジェクトの一環で5月28日まで毎週金曜の夜に開催される。
初日の13日には、約200人の教室は満席、メディア関係者も詰めかけていた。学生
は北京大学環境学院の院生を中心に北京大学の他の学部や清華大学など他大学からも
受講に来ていた。
初日は、カ峰氏と北京大学の張世秋教授が単位認定の基準や試験、講義の進め方等
について説明した後、さっそくテーマ別の短い講演が行われた。清華大学・顧樹華教
授「中国メタン商業化の振興と国家行動計画」では、産業用メタン利用施設の商業化、
普及に関して、障害となる高リスク、高コスト、電力ネットワークへの接続問題や今
後の対策が紹介された。元国家発改委エネルギー研究所・李俊峰氏「太陽・風力エネ
ルギーの中国でのエネルギー供給における戦略的位置」では、諸外国と中国との太陽・
風力エネルギー開発や市場の比較、中国における開発の潜在力、2050年に太陽・風力
エネルギーの割合を各10%にまで引き上げる目標などについて紹介された。その他、
石油大学・キ星副教授はバイオディーゼル技術の商業化の取り組みと見通し、長江生
命科技国際有限公司(長江集団の一つ)葉広濤氏は自社のバイオ肥料の効果の紹介を
行い、また北京天地生有機食品有限公司の陳叢紅社長は中国の有機食品の普及状況を
紹介した。
5月末にシンポジウムの開催を予定しており、日本から公害克服の経験や持続可能な
発展についての専門家の発表を募集しています。詳しくはonogish@yahoo.co.jpまで。
http://www.chinaeol.net/bell-green/default.asp
□自然の友ボランティア交流会に参加
15日、環境保護NGO自然の友主催のボランティア交流会に参加した。今回のテーマは
「環境保護と農村開発との結合点 貴州古勝村プロジェクトによるケーススタディ」、
行政側の退耕還林などの政策は、実際の生活レベルの向上を求める農民のニーズとは合
っておらず、貧困解消に必ずしも結びついていない。このプロジェクトは早稲田大学が
資金援助したもので、貧困の村に対し、道の設置、飲用水確保、メタン利用、苗木畑、
生態保護発展ローン基金、農村講座、能力建設などから構成される。3ヶ月のプロジェク
ト期間が終了し、一定の成果を収め、その経緯が紹介された。
印象的だったのは、参加した中国人ボランティア外かのように述べたことだった。恵
まれた中で育った都市の人に対して農民は心を簡単には開かず、まず農民と親しくなる
ことが第一の壁であること、都市と農村との格差が大きく、都市の人が言う環境保護に
対して農民は斜に構えて聞いていたこと、実際に貧しい中で環境保護を進めていくには
どうしたらよいのか、参加した中国人ボランティアも途方にくれていた。自分達のこれ
まで思ってきた環境保護への取り組みがここ貧困地区の農村では通用しないことに認識
を深め、農民に教えようという思いで来たが、実際には学ぶことの方が多かったと述べ
ていた。
自由討論の部分では、プロジェクト実施後にどうなるかに関して議論が盛り上がった。
一部プロジェクトは、実施後に元に戻り、意味がなくなるものもある。このプロジェク
トでは、道や苗木畑を作っが、それ以上に現地での農民同士の交流の機会が増えたり人
々の考えが変わったりする見えない部分での成果は実施後も残っていくだろうし、その
ようにしていくべきだとプロジェクト従事者が述べていた。
2004年2月8日(日)第66号
□自然の友ボランティア交流会に参加
2月8日、NGO自然の友のボランティア交流会に参加した。これは社会科学院法学研究
所で行われたもので、テーマは「石炭燃焼効率と気候変動」、長らく石炭ボイラーの
仕事に従事してきた張智家氏が中国の石炭ボイラーの燃焼効率の低さ、大気汚染物質
の排出、国家基準の甘さなどを指摘した。
2004年1月18日(日)第63号
□『中国国家地理』に寄稿
中国科学院地理科学與資源研究所などが主管する雑誌『中国国家地理』のフカヒ
レの生態影響の議論に関する意見を載せるコーナーで、梁従誡(自然の友会長)ら
とともに寄稿した。内容は、フカヒレ料理がサメのごく一部分しか利用せずに廃棄
していることから、世界の自然保護関係者から生物資源の浪費だと批判されている
ことに対し、日本も捕鯨が米英など一部の国から批判されていることと比較、第一
に、米英等はすでに数量が回復した鯨類を含めて一律に捕鯨禁止を求めており、科
学的根拠に欠けること、また鯨食文化が野蛮であるという米英等の「文化帝国主義」
が背景にあることを挙げた。第二に、中国のサメ利用と違い、日本の鯨利用は肉の
みならず、骨、ヒゲ、スジ、皮、内臓など無駄なく利用していることを指摘した。
中国の自然保護界は一部米英の影響を受けて日本の捕鯨を誤解し反対していると
ころがあり、現状を正しく理解してもらう必要があると感じています。『
2003年12月21日(日)第60号
□第8回中国国際環境保護展覧会及び関連会議に参加
12月15日から国家環境保護総局や中国環境保護産業協会などの主催による第8回
中国国際環境保護展覧会および関連会議が開催された。環境保護展としては、中国
で過去最大規模であり、国内外の関連企業やメディア、関連機関が多数出展してい
た。
開催期間中、国内外の環境企業による技術交流会や報告会が多数行なわれ、その
他にも中韓環境保護産業投資フォーラム、中独環境保護産業国際シンポジウム、日
中韓環境産業円卓会議、中国カナダ気候変動・クリーンエネルギーシンポジウムな
どが開催された。
私は18日まで毎日見学したほか、日中韓環境産業円卓会議に日本側事務局として
参加、一部の日本環境技術報告会や中国カナダ気候変動シンポジウム、英国シンポ
ジウムなどに参加した。
□「Think UK」2003年環境保護テレビ制作大賞受賞記念パーティ
12月17日夜、在中国英国大使館と四川テレビ制作委員会が「Think
UK」2003年環
境保護テレビ製作大賞受賞パーティが開かれ、私も参加した。パーティでは四川テ
レビゴールドパンダ賞国際記録番組受賞式典の様子が放映され、また1等賞2等賞の
各3作品も放映された。1等賞は、ヒルギ林の生態効果と破壊状況を紹介した広西テ
レビ「海辺のヒルギ林」、人とワニとの共同生活を描いたCCTV「ワニの池」、野生
保護動物の違法捕獲問題に焦点を当てた成都テレビ「バランス」。2等賞はシェル
石油が農村に提供した天然ガス設備による生活の変化を描いた「雪山の新しい道」、
河南テレビ「黄砂嵐を探す」、野生の馬が自然保護区に帰るのを描いた新疆テレビ
「家まであとどのくらい?」。英国は1等賞のテレビ制作チームを英国に招いて視察
と撮影の機会を提供する。
□北京国際ポンプバルブ、ガス、管線管網技術設備展覧会を見学
12月18日から20日、中国建設部科学技術委員会地下管線専門委員会、北京国際科
技服務センターなどの主催による「2003年北京国際ポンプバルブ、ガス、管線管網
技術設備展覧会」が行なわれ、参加してきた。北京燃気集団、北京市測絵設計研究
院など関連の企業や機関が出展し、輸水パイプ、天然ガス設備、ポンプバルブ、電
子機器、給水設備などの製品紹介が行なわれていた。
□NGOグリーンウェブ講演会に参加
12月20日、NGOグリーンウェブ講演会が開催され、私も参加してきた。講師は北
京市政治協商委員、北京麋鹿苑博物館副館長、自然の友理事である動物専門家の
郭耕氏。テーマは「猿年前に猿について語る―世界の霊長類」。霊長類の位置、
主要な分布状況、進化のプロセス、運動方法、食習慣、生活状況などについて簡単
に紹介したあと、主要な霊長類をアジア、アフリカ、南米の分布別に多くの写真を
使って説明した。
2003年12月14日(日)第59号
□大興区都市汚泥処理場を見学
10日、SEPA華南環境科学研究所高級工程師らとともに北京市大興区にある都市汚
泥処理場の見学に行った。90年代末ごろから国債プロジェクトとして始まったこの
処理場では現在、年間10万トンの都市汚泥を処理している。主に中国最大規模の高
碑店汚水処理場から出る汚泥を回収している。乾燥、発酵して肥料にしている。
以前政府は都市汚泥を肥料などの資源とみなしていたが、最近ようやくその有害
性を認識し、予算をつけるようになった。08年までに北京の汚水処理場は17ヶ所に
なる計画で、年間の都市汚泥発生量は80万トンになると予測されている。北京東部、
北西部にも汚泥処理場建設計画がある。
□中国オランダによる持続可能な建築シンポジウムに参加
11日、中国建設部とオランダ大使館の共催により、中国オランダ持続可能な建築
シンポジウムが北京で開催された。内容は主に、エネルギーや環境分野での国際協
力を進めるオランダ環境署の紹介、国際的建設コンサルタント会社のDHV社の紹介
(持続可能な材料、水処理、交通インフラ、LCAコスト分析など)、エネルギー管理
や地下水利用に強いIF技術社、世界最大のセメント会社であるフランスラファージ
社の中国事業や環境対策の取り組み、排水や雨水利用、灌漑に強いWavin社、ソーラ
ー温水器やボイラーに強いBuderusグループなどが持続可能な建築の必要性や自社の
技術の紹介などをしていた。
□NGO『寸草心』日中環境ビジネス促進会代表と面会
14日、北京訪問中のNGO『寸草心』日中環境ビジネス促進会代表の陸女史と北京で
面会した。近況と今後の計画について意見交換をした。
(参考)NGO『寸草心』日中環境ビジネス促進会HP
http://www.geocities.jp/npocuncaoxin/
2003年12月7日(日)第58号
□青海チベット高原における環境保護と持続的発展に関する戦略国際セミナーに参加
12月1日から3日間、慶應義塾大学、北京大学、青海大学および在日本中国研究者
協会(中国名:留日博士専家団)により「青海チベット高原における環境保護と持
続的発展に関する戦略国際セミナー」が開催された。1日は北京大学で、2,3日は青
海大学で行われ、私は1日の北京大学分のみ参加した。
主な内容は、第一にデジタルアース計画、デジタルアジア計画、デジタルチャイ
ナ計画といった地理情報システムプロジェクトについての現状と進捗状況、今後の
計画、第二に青海チベット高原の自然生態状況や草原の炭素蓄積能力の分析、持続
的発展性策、第三に在日本中国研究者協会の青海大学への支援事業や青海大学環境
保護・持続的発展研究センター設立の提言などであった。
現在青海大学の学長は日本留学組であることもあって、在日中国研究者らが注目
している。
(参考サイト)
デジタル北京:北京大学リモートセンシング研究所がサポート。北京のバス路線を
調べられるコーナーも
http://www.digitalbeijing.gov.cn/
'99年デジタルアース国際会議、北京で開催
http://fpj.peopledaily.com.cn/1999/11/30/newfiles/a1100.html
□日中科学技術文化センター北京事務所を訪問
12月4日、建国門近くにある社団法人日中科学技術文化センター北京事務所を訪
問した。担当の劉氏が同センターの活動紹介をし、私も諸活動の紹介をし、今後環
境問題について協力していこうということになった。
http://www.jcst.or.jp/
2003年11月30日(日)第57号
□『緑色家園』雑誌社を訪問
20日、一般向け環境保護雑誌『緑色家園』を訪問した。この雑誌は一般人向けに
読者層を絞った環境雑誌で、発行部数は公称3万冊。編集長の桂俊松氏に雑誌の紹介
をしてもらい、環境保護部門の専門家からも高い評価を受けていることを明らかに
した。こちらも週刊『エネルギーと環境』をはじめ私の諸活動を紹介し、今後も情
報交換や人的交流を行っていくことで一致した。
□環境・資源管理MBA国際シンポジウムに参加
27・28日、ドイツフライベルグ鉱業科技大学、北京科技大学主催、国際環境・資
源管理アジア地区同窓会実行による、「持続可能な資源管理およびエネルギー・環
境教育協力シンポジウム」が開催され、28日午前中に参加した。当日は、フライベ
ルグ鉱業大学MBAコースの中国人卒業生や北京科技大学の環境関連の学生が多く参加
した。NGOグッダール環境研究所張緒彪氏「企業社会責任の持続的発展の中での地
位」、北京科技大学李仲学教授「持続可能な発展の回顧と展望」、フライベルグ鉱
業科技大学関係者によるIMREプログラム紹介などが行われた。
中国人留学生への呼び込みの積極さを感じた。またドイツ対中環境協力の人的ネ
ットワークの一端を垣間見たようだった。またドイツGTZ(日本で言えばJICAに相当
するような機関)のフライベルグ鉱業科技大卒業生にJICAや日本の対中環境協力を
知っているかと尋ねたが、知らなかった。
□人民大学大学院生環境サロンに参加
29日、中国人民大学環境学院大学院生会とNGO北京地球村の主催による大学院生
環境サロンが開催され、私も参加してきた。今回は2回目で、淮河支流の沙頴河流域
における水汚染の現場視察の様子が報告された。河南省沈丘県で、郷鎮企業による
汚染排出が深刻化し、水は黒濁し各種病気が多発、きれいな水の確保も困難になって
いる。地下水も汚染され、深く井戸を掘らなければ水を確保できないが、その費用も
困難である。多くの写真を示し、詳しく説明された。
その後NGO北京地球村の廖暁義会長が話をし、多く参加している大学院生に対して、
実態の究明、原因分析、解決方案の模索をしていく態度が、将来の研究者として必要
であることを強調した。その他にも会場から、現地の住民が声を上げない理由や井戸
をつくることだけでは問題の根本的解決にならないこと、権利保護意識の向上の必要
性、中国NGOも寄付を受けられるように政策転換すべきこと、体制的腐敗の問題など
について、活発な討議が行われた。
2003年11月23日(日)第56号
□国土環境株式会社北京事務所長の訪中
国土環境株式会社・北京事務所長が訪中し、私は期間中同行した。日中友好環境
保全センターや中国科学院生態環境研究センター、何社かの中国の環境コンサルタ
ント会社などと業務に関する意見交換などを行った。
□JICA主催日中緑化協力ワークショップ
17日、JICA主催による日中緑化協力ワークショップが開催された。初日は北京で
ワークショップを行い、18・19日は山西省大同市にある日本のNGO・緑の地球ネット
ワークの活動地へ現地見学を行った。私は17日午後のみ参加した。ワークショップ
席上では、国家林業局国際合作担当者のあいさつのほか、現在行われているJICA四
川省森林造成モデル計画(種子選定や育苗等を含め)、JBIC寧夏自治区植林事業の
概要、緑の地球ネットワーク高見氏の緑化事業経験談などが紹介された。中国緑化
基金会、オイスカ、沙漠緑化アミダの森、内蒙古砂丘・草原緑化研究会、沙漠植林
ボランティア協会、海外林業コンサルタンツ協会などからも参加者があった。
□第3回中国国際環境協力NGOフォーラムに参加
18〜20日、人民大学、国際中国環境基金、NGO北京地球村の主催による第3回中国
国際環境協力NGOフォーラムが開催された。私は18日午後のみ参加した。テーマは、
NGOマネージメント、NGO発展戦略、民間組織管理の法律的枠組み、NGO能力評価、農
村の発展と環境保護、西部地区退耕還林の経験と教訓、市民参加とパートナーシッ
プ、持続可能な消費スタイル、メディアの役割、水問題、大学生環境保護組織交流会
等幅広い。自然の友、天津緑色之友、WWF中国、香港地球の友、緑家園、米国太平洋
環境組織、新疆自然保育基金、農家女、グリーンピースチャイナといったNGOや米
国金利国際投資集団等の企業関係者、全国各地の大学関係者、北京トゥディなどの
メディア関係者、世銀や日本アジア経済研究所などから多数の参加者があった。3日
間という比較的長い期間で、各団体の経験の交流や新しい知識習得で大きな成果が
得られたようであった。
19日午後には、『誰が中国を養うのか』の著者レスター・ブラウン氏の講演会も
開催された。
※ギャラリーに写真掲載
□北京廃棄物処理展覧会を見学
20〜22日、中国都市環境衛生協会と中国科学協会新技術開発センター主催による、
第2回国際固体廃棄物処理技術・設備展覧会が開催された。私は20日午前中に見学
した。会場には、ゴミ箱、廃棄物処分場の管理用機械や液体浸透防止膜、バイオト
イレ、ごみ収集車両、ごみ焼却炉、有機肥料転換装置等のメーカーや代理販売店、
研究開発団体などから数多くの出展があった。上海や深セン、煙台と国内各地から
の出展のみならず、日本、米国やフランス、ドイツ、ニュージーランドからも出展
しており、現在中国で急速に建設が進んでいる廃棄物処理業界の市場の激しさを反
映しているようである。
※ギャラリーに写真掲載
□NGOグリーンウェブ講演会「電子廃棄物は虎よりも恐ろしい」に参加
23日、NGOグリーンウェブ(中国名:緑網)主催による講演会「電子廃棄物は虎
よりも恐ろしい」が開催され、参加してきた。はじめにNGO自然の友の梁会長があ
いさつをし、中国環境問題は、単なる技術的に解決できる問題ではなく、複雑な社
会問題であるという点を強調した。次にグリーンピース香港の二名が、電子廃棄物
の現状、電子廃棄物の危険性の紹介のほか、広東省貴嶼村での電子廃棄物の回収
や解体と販売可能な部品の回収、部品回収後の電子廃棄物の焼却処分など一連の
作業の実態調査、住民の健康調査、環境影響調査の結果紹介、グリーンピースと
しての広州大学での報告会などの環境教育の紹介、企業責任の明確化に関する提
言などを行った。
講演の後は、参加者からの活発な討議が行われた。各大学の環境保護協会メン
バーなど若い学生を中心に100名前後の参加者があった。
2003年11月16日(日)第55号
□シンポジウム「科学技術と環境」
11日、独立行政法人科学技術振興機構主催による北京シンポジウム「科学技術と
環境」が開催され、参加してきた。同機構は昨年8月に北京事務所を開設し、中国と
の科学技術交流をいっそう推進しようと計画している。今年度から日中間で「環境
保全及び環境低負荷型社会の構築のための科学技術」の協力を推進していくことに
なっている。
同機構理事長の沖村氏、中国科技部副部長の馬氏の開会の挨拶に続いて、有馬参
議院議員らの基調講演があり、その後日中の科学技術政策同行についての発表、同
機構の中国事業の紹介が行われた。午後からは個別テーマとして、廃棄物を中心と
した環境技術移転事例、日中共同の脱硫プロセスの開発、循環型社会の確立を目指
した水環境修復技術について日中双方からの発表及び質疑応答が行われた。最後に
は個別テーマ発表者を主とするパネリストらによるディスカッションが行われた。
夜はレセプションが行われ、日中の多くの環境科学の関係者との名刺交換を行っ
た。天津の深尾先生と知り合ったり以前の教え子に再会した。知日派の環境科学の
中国人関係者の多さも印象的であった。
□天津環境保護展を見学
12〜15日、天津市経済委員会主催による2003年天津国際環境保護、新エネルギー、
太陽エネルギー技術設備展覧会が開催され、13日に見学した。会場にはフロンゼロ
の冷蔵庫や太陽光発電パネル、省エネ型バルブ、汚水処理や大気汚染防止設備関連
のメーカー、天津市河川水集団等20数ヶ所からの出展があった。主に天津や青島な
ど地方の環境機器メーカーが多かった。
□中関村国際環保産業促進センターを訪問
14日、中関村国際環保産業促進センターを訪問した。元来、中関村はIT産業から
始まったが、現在は北京各地にハイテク、バイテク、ソフト開発、医薬開発などの
産業パークが建設されている。その一つとして環境保護モデル産業地区が建設され
ている。このセンターはこの環境モデル産業地区の管理を行っている企業である。
都市汚泥無害化、東北の中小都市での循環経済計画立案、環境意識普及のための
出版、光触媒などの多数のプロジェクトが進行中である。
http://www.zgc-zepc.com/
2003年11月9日(日)第54号
□□長春での日中水処理シンポジウムに参加
3日〜5日、中国土木工程学会水工業分会給水委員会の主催、日本水処理技術研究
センター、中国市政工程東北設計研究院、上海市政工程設計研究院、同経済大学環
境工程学院、日本水道産業新聞社の協力による、中国土木工程学会水工業分会給水
委員会第9回年会および2003年中日水処理技術国際シンポジウムが長春で開催され
た。今回は国土環境株式会社の代表として参加した。他に日本からは各種水処理メ
ーカー、膜メーカー、プラントメーカーなどが参加、自社の技術や製品の研究に関
する発表を行っていた。日中の交流会は今回で3回目。最終日には日本の無償援助に
より建設、改築などを行った長春中日友好浄水場を見学に行った。
※「ギャラリー」に写真掲載
□中国第1回沙産業展覧会を見学
5日〜8日、国家林業局防沙治沙弁公室などの主催による中国第1回沙産業展覧会
が開催され、7日午前中に見学した。沙産業とは、沙漠や沙地などの乾燥地区にお
ける産業のこと。北京周辺の砂漠化防止策、寧夏や甘粛、内蒙古等での乾燥地区
農業の取り組みが紹介されているのみならず、砂漠化防止や緑化の技術、乾燥地
区での農作物、節水型灌漑施設、土地利用図ソフト等の製品が数多く展示され、
中国の沙産業の勢いが感じ取れた。外国からは乾燥地区農業が発達しているイス
ラエルからの出展が多かったほかに、米国、カナダ、ドイツからの出展もあった。
日系企業はほとんど出ていなかった。
http://www.sandychina.com/index_2.htm
※「ギャラリー」に写真掲載
□講演会「西部開発の歴史と教訓」に参加
7日、環境教育NGOの天下渓教育研究所や砂漠化防止のNGO翰海沙による連続講
演会が行われた。講師は「人と生物圏」国家委員会委員で国家林業局高級工程師
の沈孝輝氏。西部開発の環境破壊の歴史を古代から振り返り、中国はそろそろ過
去の失敗の教訓を汲み取って生態環境保護に努めるべきであるとの主張である。
特に近年盛んになりつつあるエコツアーについて警鐘を鳴らし、観光は環境保護
とは矛盾し、しかも主管部門の対立もあり、自然保護区エコツアーによる環境保
護はうまくいかないと指摘。開発による環境影響評価だけでなく、現地の固有の
少数民族などの文化や風習への影響も含めた社会影響評価も導入していくべきだ
との指摘は斬新なものである。砂漠化対策の連続講座としては最後の回で、次回
からは「健康と環境保護」についての連続講座が行われるとのこと。
□中関村都市汚泥無害化産業連盟結成大会に参加
中国のシリコンバレーとも称される北京中関村地区で、中関村科学技術工業団
地が建設されている。その中に日本や豪州の企業も参与している環境保護産業の
振興を目的とする中関村国際環境保護産業促進センターが設置されている。今回、
北京で汚水処理場が急ピッチで建設されているが、水処理の過程で出てくる汚泥
の処理が問題となっている。2008年には北京全体で年間70万トンの汚泥が出ると
される。この汚泥の無害化の産業化を目指して、今回中関村都市汚泥無害化産業
連盟が発足した。成立大会は8日、釣魚台で開催された。環境保護総局や建設部、
全人代、企業などからの挨拶があった。大会後は大興区の処理現場に行き、汚泥
の無害化処理により、有機土壌や建築材としての再利用を行っている処理場の見
学を行った。
※「ギャラリー」に写真掲載
2003年11月2日(日)第53号
□第1回中国林業・木材業持続的発展国際シンポジウム
10月26日〜28日、国家林業局経済発展研究センターの主催による、第1回中国林業
・木材業持続的発展国際シンポジウムが開催され、27日午後に参加した。以下の人民
ネットにも同様の記事が掲載されているが、経済発展に伴い国内の木材需要が増える
一方で、森林の保護や生態回復の措置により国内の木材生産量は減少し、輸入量が大
幅に増加している。特に隣国ロシアからの輸入が急増している。このため、持続可能
な林業政策を進めるための発展モデルを模索している。
林業局関係者や地方林業庁のみならず、林業企業、WWFなどのNGO、林業関連の学
会、タイ、マレーシア、インドネシアなどの木材輸出国や米国、カナダなどの先進国
からも専門家が参加していた。日本からの参加者はほとんどいなかった。
□チャイナカウンシル第三フェーズ
10月30日〜11月1日、チャイナカウンシル第三フェーズ第2回会議(中国名:中国環
境・発展国際合作委員会)本会議が開催され、日本側の会議手伝いを行った。会議の
内容については以下のサイト参照。
「小康社会と持続可能な工業化の新しい道」をテーマにチャイナカウンシル開催
http://www.cenews.com.cn/news/2003-10-31/29025.php
チャイナカウンシル2002年の成果
http://www.cenews.com.cn/news/2003-11-01/29055.php
外国の友人が中国を研究
http://www.cenews.com.cn/news/2003-11-01/29056.php
UNEP主任:小康社会の実現には持続的発展が不可欠
http://www.cenews.com.cn/news/2003-11-01/29057.php
SEPA解振華局長が開幕のあいさつ
http://www.cenews.com.cn/news/2003-10-31/29021.php
温家宝総理がチャイナカウンシル委員と面会
http://www.cenews.com.cn/news/2003-11-01/29059.php
2003年10月26日(日)第52号
□中国語版サイト及びメールマガジンを創刊
かねてより計画中であった中国語版サイト及びメールマガジンが発行の運びとな
りました。中国語版メルマガの登録は私のメールアドレスまで。中国語サイトは以
下からアクセス可能。これまでは日本に中国の環境関連情報を発信することしかで
きませんでしたが、今後は中国に向けて日本の環境関連情報を発信することができ
るようになります。
http://onogi0811.at.infoseek.co.jp/cnindex.htm
□『職在中国』に掲載される
10月8日に出版されたジェトロ叢書『職在中国』(副題:40人の日本人が語る就職
・企業チャレンジ、著者:江原規由氏)の第四章「現地採用者・起業者の声」で、
日中環境戦略研究家こと私の中国経験の話が6ページにわたって掲載されました。
□都市インフラ博覧会
22〜24日、第4回公共工程・都市インフラ博覧会及び第2回中国居住環境発展フォー
ラムが開催された。この博覧会では、中国各都市が都市緑化や汚染対策など環境保全
の取り組みを展示、インフラ建設会社や不動産企業との商談を求めていた。北京、上
海、天津、重慶、ウルムチ、恵州、佛山、アモイ、三亜、海口、成都、桂林、北海、
武漢、泉州等から出展があった。ウルムチのコーナーでは風車も展示され民族衣装を
着たコンパニオンが迎え、一種独特な雰囲気だった。また北京コーナーでは、故宮東
の南池子地区での歴史文化保護区モデル地区設置による人文風景保護の成果を展示し
ていた。
開幕式では建設部幹部のあいさつや各都市の代表のあいさつのほか、韓国大使館か
らも代表が来ていた。
□医療廃棄物廃液処理シンポジウム
全国医療汚水、固体廃棄物処理シンポジウム及び技術交流会が23〜25日、中国科技
会館で開催された。これは中国環境科学学会の主催によるもの。SARS以来、医療廃棄
物処理が注目されており、現在の医療廃棄物・汚水の処理施設の現状や医療廃棄物・
汚水処理施設整備に向けた政策的動向や各種計画の概要、海外の処理設備の紹介など
が発表された。
処理方法では高圧、電磁波を使う低温熱処理や高温熱処理、化学処理、埋立などが
紹介され、政策的動向では第10次五カ年計画の記述や医療廃棄物管理条例の制定、政
策的意味を持つ温家宝総理の意見、さらに4つの重要文書が紹介され、今後の投資計
画や投資方針が述べられた。軍系列の病院は所轄部門が違うため、統一基準を適用す
るには時間がかかるとも指摘されていた。また海外技術の紹介では欧米のほか、日本
からは九築、プラズマ処理を行う小池酸素工業、プランテックが紹介された。今回唯
一海外からの発表者として韓国ハーベスト環境技術社が発表を行い、自社の医療廃棄
物処理施設をアピールしていた。医療廃棄物処理分野ではかなり食い込んでいるよう
である。
最終日にはSARS指定病院の402病院にある医療廃液処理施設を見学に行った。清華
大学傘下の企業が技術開発したものだった。
機械科学研究院、清華大学グループ、武漢市環境衛生科学研究設計院、広州軍区浄
水研究所などから多数の参加者があった。
□中国環境・自然資源政策フォーラムに参加
世界中国環境専門家協会(PACE)主催による中国環境・自然資源政策フォーラムが
23,24日、人民大学で開催された。世界銀行、嘉漢林業、人民大学環境学院、北京環
境・発展研究会が支援、協力している。環境管理体制、エネルギーと環境、市民参加
とNGO、土地利用と自然資源管理、環境情報公開、交通と環境、汚染排出権取引とグリ
ーンタックス、環境投融資体制、政策提言と10の分科会ごとに各方面からの発言や質
疑応答があった。分野も理工系から人文社会と幅広く、参加者も中国以外には米国か
らが多く(日本人はおそらく私一人)、所属も大学やシンクタンクの研究者、弁護士
など幅広いものであった。
各スピーカーの発表時間が長くなかったため、内容の深みには限界があったものの、
各参加者同士の交流が活発に行われていた。
2003年10月19日(日)第51号
□民族大学で学習会
8日、中央民族大学留学生楼での学習会に講師として参加した。テーマは「日本
の対中環境協力の中国メディアでの報道状況」で、私の修士論文の概要をまとめた
分をもとに細かい説明を加えて発表した。発表後は質問会が行われ、ODAや報道の
あり方等各種意見や質問が出された。その後は夕食会が行われ、交流を深めた。
□OECC会報に寄稿
社団法人海外環境協力センター(OECC)会報2003年7月号への寄稿がOECCサイトに
アップされました。以下のアドレスからPDFファイルで閲覧可能。
http://www.oecc.or.jp/kaiho/no39/39p10.pdf
(参考)OECC http://www.oecc.or.jp/
□インターネット新聞に記事が掲載される
以前のメルマガでの世界名犬展の記事が、インターネット新聞に掲載されまし
た。以下のアドレスでご覧いただけます。
http://www.janjan.jp/world/0310/0310077150/1.php
□第10回北京分析測定学術報告会・展覧会
科技部主催による第10回北京分析測定学術報告会・展覧会を16日、見学した。
会場には中国だけでなく日本や欧米韓国など内外各メーカーや代理店によるブー
スが所狭しと並べられ、クロマトグラフィー、電子顕微鏡、環境モニタリング機
器、標準気体発生器、固体廃棄物処理技術などの製品やパンフレットが数多く置
かれていた。中には、北京市では大気汚染指数を毎日出しているが、このシステ
ムを提供していると米国系企業から説明を受けた。日本勢からは島津製作所、日
本精工、日本電子エンジニアリング、ニチリョー、理学などが出展していた。日
本勢は精密機器分野では精度信頼性も高く小型化が進んでいるため、ある程度市
場から受け入れられているようだった。
□天下渓・翰海沙主催講演会に参加
17日、環境教育NGOの天下渓教育研究所や砂漠化防止のNGO翰海沙によるシリー
ズ講演会が行われた。講師は中国科学院植物研究所の蒋高明氏。内モンゴルのフ
ンシャンダック砂地の生態保護のため、自然保護区設置を訴える内容であった。
参加者との交流の場では、単なる自然環境の保護のみならず、現地のモンゴル族
の文化や伝統、信仰の保護、漢族と少数民族との人口構成と環境影響との関連な
ど、人文・社会科学的内容にまで話が及んだ。漢族の人口圧力による環境への悪
影響、少数民族の文化保護への理解が少しずつ広がってきている印象を受けた。
2003年10月12日(日)第50号
□スタディツアー「ニイハオ!躍動する中国の環境NGO!」に参加
東アジア環境情報発伝所主催による中国環境NGO関連のスタディツアーに参加し
た。9日午前中にはNGO「コミュニティ・アクション」(地域共同体づくりへの参加
を促して、地域社会住民間の親睦を深め、地域社会の持続可能な発展を推し進める
ことを目的とする団体。2002年に発足した若い団体ながら、コミュニティに根ざし
た活動を展開する)事務所や実際例としての安貞苑コミュニティ見学を行った。午
後からは「緑色北京」(1998年に電池廃棄の問題から始まった、インターネットを
核としたボランティア組織。環境保護の知識の普及、意識向上、住民参加を促すた
めに、文学、芸術、音楽などさまざまな方法を取り入れている。実践的な環境教育
と環境保護キャンペーンを組み合わせ、インターネットを駆使して活動中)を見
学。その後天安門広場の見学をし、夕食後、中国政法大学公害被害者法律援助セン
ターの見学を行った。
10日午前中は中国初の環境保護NGO「自然の友」(1994年に設立。市民の環境教
育、環境意識の向上を推進し、持続可能社会作りに寄与することを目的としてい
る。チベットレイヨウなどの野生動物保護、乾電池の回収、ごみ分類、使い捨て商
品削減キャンペーン、環境教育書籍の編集発行、他環境団体への助成など、多彩な
環境プロジェクトを実施し、国際的に名高い組織であり、中国の環境NGOの代表的な
存在である)、多くのスタッフを抱え外資系企業に引けを取らないオフィスを構え
ているWWFチャイナ(海外の環境保護経験を参考にし、中国における環境保護事業の
推進を目指している。貴重な生態系保護、再生可能エネルギーの開発および利用、
環境教育などの分野に力を注いでいる)を訪問した。
午後は日中韓環境NGO交流会が開催され、天津緑色之友、緑家園、環境・発展研究
所、翰海沙、環境教育映像資料センター、天津南開大学緑色行動、天下渓教育研究
所、青海省三江源生態環境保護協会、緑之行、韓国環境運動連合、太平洋環境組織
等多くの環境保護NGOが集い、互いの自己紹介や意見交換などを行った。中国環境
NGOで比較的多い活動領域は、環境教育、ごみ分別、バードウォッチ、パンダやチ
ベットレイヨウ等の野生動物保護が多い。
緑色北京 http://gbj.grchina.net/gbj/aboutus.htm
自然の友 http://www.fon.org.cn/index.php?id=1
WWFチャイナ http://www.wwfchina.org/
太平洋環境組織 http://www.pacificenvironment.org
緑色之友 http://www.fog.org.cn
□日中環境研究会環境交流サロンを開催
日中環境研究会主催の環境交流サロンを11日、北京訪問中の日本学術振興会特別
研究員・相川泰氏を迎えて開催した。内容は主にそれまでの中国政法大学環境公害
被害者法律援助センターでの活動フォローアップの状況、日中韓三カ国環境NGO交
流会での感想や総括が中心で、特にグリーンコミュニティについての質問が多く寄
せられた。(財)地球・人間環境フォーラムやアースディアジア等からの参加者も
含め10人弱で、交流サロン終了後は夕食会を行った。
2003年10月5日(日)第49号
□世界名犬展に参加
10月2日から4日間、朝陽公園で開催されていた世界名犬展に初日に参加した。これ
は北京市小動物保護協会、ペット専門美容師協会の主催によるもの。警察犬のパフォ
ーマンスが行われたり、名犬コンテストが行われたりした。会場にはペット業界の展
示ブース、各種犬猫販売、名犬コンテスト出場犬とその飼い主、一般観客らでごった
がえしていた。
10月15日から新しい北京市養犬管理規定が実施される。今回のイベントはその宣伝
の意味もある。新規定について市民から意見を募り、中には犬の鳴き声で紛争が生じ
た場合には裁判所に訴えられるとか、エレベーターに犬を連れて入ることの是非が論
じられたりしている。SARS以来、ペット管理や野生動物保護に注目が集まっているこ
とも背景に挙げられる。
以下に関連記事を挙げる。
・北京市養犬管理規定全文
http://www.envir.online.sh.cn/info/2003/9/98333.htm
・養犬管理規定で議論が沸騰
http://www.envir.online.sh.cn/info/2003/9/94177.htm
(参考サイト)中国ペットゾーンサイト
http://www.chinapetzone.com/home.asp
・以下に写真を掲載
http://onogi0811.at.infoseek.co.jp/gallery.htm
□国慶節期間、各種イベントに参加
建国54周年を迎える中国の国慶節で、天安門広場の飾り付けを見学した。万里の
長城のモデルや建設をめぐって議論が分かれた三峡ダムのモデルが設置されていた。
また隣の国家博物館ではアニメ漫画展が開催され(環境と無関係で恐縮ですが)、
アニメグッズに若い女の子が押し寄せる光景やコスプレの盛り上がりに圧倒され、
中国の若者もずいぶん変わってきたものだと感心させられた。また5日には北京展覧
館で開催された国際模型展を見学した。
・以下に写真を掲載
http://onogi0811.at.infoseek.co.jp/gallery.htm
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