私は医者ではありませんが、自分の体験に基づいて、ウツに悩む
仲間に経験からえたウツと付き合う方法をお届けします。
これは重いウツから回復し、長く続いた軽いウツ状態から、つい
に全治した体験に基づいています。
このことはお医者さんの誰でもが言われることですが、ウツは病気
です。
必ず治ります。上手に付き合えば早く治ります。
ほかの病気と同じです。ほかの病気の治し方、治り方となんら変
わることはありません。
はじめてウツになった人は驚かれるかもしれませんが、ブルーな
気分も、劣等感に満ちた考えも、病気がそのようにしているのです。
「しんどい」という疲労感や「死にたい」という考えもまた病気が
原因です。
病気ですからお医者さんに診てもらい、言われたことをできる
範囲で守ることも大切です。
ウツだとわかれば人生の休憩時間だと決めて、休むことも大切です。
重い場合は本当に仕事を休み、のんびりと温泉気分にひたり、家庭や
社会のお客様になりきることが早い回復を実現することもあります。
私たち患者が気をつけ、実行したいことがあります。
これは随分前から知られていますが、歩くことでたまりにたまった
ストレスを取り除いて行くことが大変有効です。
歩くことには、不思議な効果もあります。できれば歩きましょう。
ウツになる人は気まじめで、ゆとりの少ない人が多いと思います。
また強過ぎる責任感で、働き過ぎて心のバランスを崩して病気にな
ることも多いと思います。
他に原因としては事業の失敗、失業、試験の不合格、夫や妻の死、
肉親の死などいろいろ考えられます。
いずれにしてもウツになるのは性格に問題があると思われるので根
が深いのですが、性格を変えることで対処できます。
性格を変えることに成功すれば、ウツの再発はないと考えています。
性格を変えられる簡単な方法があります。あとに述べます。
1 早期発見、早期治療
どのような病気でも早く治療にかかる方が、軽くすみ、早く治ります。
これは当たり前のことですが、心の病は治療が遅れがちです。
これらの病気が恥ずかしいという不思議な誤った常識があるからです。
ウツの場合患者さんがそれがウツという病気だと気づかないことも多く
お医者さんに行くのが遅れがちです。
うっとおしいい気分、ブルーな気分が続けばすぐお医者さんに行くよう
にしたいものです。
前にテレビで見たのですが、精神科のお医者さんが会社に招かれて、
管理者の方々を前にして、ウツの話しを少しされてから、「この中で私は
絶対にウツにならないと自信をもって言える方は手を上げてください」と
言われたときに、数人の方が手を上げられました。それに対しての言葉。
「残念ながらココにおられる方は全てウツになる可能性があります。
優秀な社員と言われる方々はウツの予備軍です」と言われたのです。
ウツになれば優秀な人であると言う証明をいただいたようなものです。
世間体など気にせずに、早くお医者さんに行くようにしましょう。
2 お医者さんにまかせる部分
病気になるとお医者さんの判断にまかせ、言われた治療法を守るのは当
たり前のことです。
ところが心の病の場合自分を観察する心そのものが普段と違い揺らいで
いるので、自分を見誤りがちです。このことに気をつけて自分の感じと違
うことをお医者さんに言われても、お医者さんの判断に従う方がいいと思
います。
彼らは多くの患者さんを見なれている専門家です。言う通りにするほう
が病気を、こじらさず、長引かせず、楽に早く治ります。
他の病気の時は患者さんはお医者さんの指示に従うようにして早く治る
ように出来る範囲で努力しています。
ウツや他の心の病もそれらと、なんら変わることはありません。
病気ですから判断と治療法はお医者さんにまかせるようにします。
素人がこのようなことを言うのはどうかと思いますが、お医者さんも人
間です。自分には合わないこともあります。また専門外のお医者さんで治
療を受けていて長引き過ぎる場合は大きな病院の専門医にかかる方が回復
が早いこともあります。
自分の回復と全治の体験と、家族の病気に悩んでいた人に大きな
病院にかわられることをアドバイスして、回復が始まり、喜んでいただいた
ことが、私の意見の根拠です。
初めてウツになられた方はもう一つの誤った常識と戦わねばなりません。
「安定剤や睡眠薬は飲まないほうがいい。」という間違った常識です。
お医者さんは多くの患者さんに接して、効果のある薬を知っています。
お医者さんは初めての患者さんには、知っている範囲での最適なものを
出されます。
そして次回の診察の時に患者さんの話しを聞き、様子を見て薬を変えた
りもします。飲んでみて合わないような気がするなどで、自分勝手な調整を
するとお医者さんは正しい判断ができません。
まして調整したことを黙っていると見立を誤るのは確実です。そのよう
なことでは自分で病気を重くしてしまいます。
出された薬は飲み、次回は効かなかったとか、効き過ぎたとかお医者さ
んに言って、お医者さんの判断で薬の調整をしてもらうのが、患者として
の心掛けだと思います。
心の病の薬はききだすのに少し時間がかかります。あせらずに少し辛抱
して様子を見てください。
早く病気を治すにはお医者さんと上手に付き合うこと、言葉は悪いですが
お医者さんを上手に利用することが大切だと思います。
それには診察の時には、その時その時、素直に話し、お医者さんの言うことは
一応素直に受け入れることだと思います。
ここで一言、妻もいつも言っていますが、私はいいお医者さんに出会え
てよかった。夫婦ともども喜んでいます。一期一会。私の担当医はとにかく
話をよく聞いてくれます。
全治の後もたまに診察を受けるということで、診察室を訪ね話をしに行きます。
彼は私のことを最も理解してくれている大切な友人だと考えています。
お伺いするときには気楽に笑っていただける話題を必ず用意するように心がけ
たりもしています。気苦労の多い仕事のたまの休憩時間をと考えたりしています。
大切な友人に対する思いやりだともいえます。
ウツに対して自分でできる効果的な対処法として、歩くのがいいと随分
前から言われています。
気分の操作
その話に入る前に気分の操作について考えてみたいと思います。
ウツの気分は心のやりくりでは操作できません。健康な時には考え方を
変えるだけで気分転換が上手にできた人でもできなくなるのです。
これがウツという病気の特徴です。
気分転換のために、心のやりくりをやるのが、無駄なばかりではなく、
無理な心のやりくりが心のエネルギーをムダづかいし、疲労感を生みます。
不可能なことに挑戦して、失敗感や、自分自身の無力感を育てたりします。
そして「しんどい」につながります。
心のやりくりの失敗感が自信喪失に輪をかけます。自分はだめな人間だと
いうことにつながってしまうのでます。
できないことをして自責あるいは自虐的感情を育ててしまうことになり
悪循環を形成してしまいます。
歩くことの効果
では悪循環を断つ方法としての「歩くことの効果」についてお話します。
私はウツが軽くなったある時、公園でにこやかに近づいてくる男性に会い
ました。
「どうされました」と言いながら近づいてこられました。驚いている私に
「私はやっとウツを抜け出せそうです」と言い出しました。私のウツを見ぬいて
優しく声を掛けてくれたのです。話しに引き込まれた私に次のようなこと
を言われました。かいつまんで書かせていただくと。
彼の体験談
「僕が燃えつき症候群で重いウツになった時、初めてインポテンツを経験
しました。他の精神的な強い圧迫感もあり、前から聞いていたことをして
みようと思いました。
人目を気にせずに歩ける、夜の歩道を歩いたのです。ウツを振り切るよ
うに、必死に歩いたのです。すると不思議にウツが消えたのです。
いえ消えたと思うほどウツが弱くなったのです。
歩いたのは10分ほどだったと思いますが、必死に歩いてから家に帰りました。
久しぶりの体の疲れからか、よく眠れました。
翌朝インポが治っているのが分かりました。
元気を回復していたのです。その後も歩き続けています。
あの時ほど必死には歩きませんが、ウォーキングの本など参考にしなが
ら体を鍛えています。」
とたのしそうに話してくれました。
彼がせっかくいい話しをしてくれたのに私は歩き始めませんでした。
しかしそんな私も歩かなければならなくなりました。健康診断で高血圧
予備軍、中性脂肪が多い、尿酸値が高い、と分かりました。
いわゆる生活習慣病が始まりかけていたのです。
お医者さんは「歩くことと、酒をやめること」、と指導してくれました。
酒をやめる気のない私は歩こうと決断しました。
「安心して酒を飲みつづけられるように。」
来年の健康診断までに結果を出さなければならないと決意したのです。
歩くことを教えてくれた、あの人の話はほとんど忘れていました。
その頃には、ウツは全く軽くなっていたからです。
歩き始めました
普段は立ち仕事で、足もそれほど弱っていなかったのですが、仕事に差
し支えるほどの筋肉痛も困るので、慎重に始めました。1キロ、2キロ、3
キロと、1週間掛けて徐々に増やしました。
3キロは随分長く続けました。
買ってきたウォーキングの本に書かれていることを参考にしてスピード
アップを目指したのです。彼のように体を鍛えることに集中したといえます。
1998年に始めたウォーキングは私にとってのスポーツとして途切れること
なく続いています。
山歩きや隣の犬との散歩(散歩係のピンチヒッターとして)などいろいろ形
を変えながら。育ってきた脚力を楽しんでいます。
歩くことの精神面での効果
歩き始めて1週間目に気づいたのは、会社の外に出れば仕事のことを忘
れられるようになった、と言うことです。
それまでは仕事人間で、仕事のことを夢に見るほどだったのですが、
それ以来仕事人間は卒業しました。
歩き始めて3ヶ月を過ぎた頃、ウォーキングのためのメモには、
「最近後を向くことがなくなった」と書かれています。
過ぎ去ったことで「後悔したり、クヨクヨすることがなくなった」
と言う意味です。
それからは「常に前向きで、積極的な生き方」をしてきました。
それまではクヨクヨが上手だった私にとって思いがけない、大変嬉しい
効果でした。
やっと、つかんだ遊び心
歩き始めて3年ほどたった日曜日。よく晴れた気持ちのよい朝でした。
ウォーキングに出かけるときに、気分のよさが手伝ったのか思いもかけず
「遊びに行ってくら」と口に出てしまったのです。
その時しまったと思いました。生活習慣病対策として公認されていた
ウォーキングが遊びなら、「家の仕事も手伝ってよ」と言われそうだと
思ったからです。
その日のウォーキングの間中「遊ぶこと」について考えました。そして初
めて、一生で初めて、遊んでいることに気づいたのです。
物心ついてから、親や周りの人に気を使わずに遊んぶことなどなかった
のです。その後よく考えて、その主な原因は親のいじめだと分かりました。
これについては他のところ(トラウマ)でお話します。
ともかくウォーキングとして歩くことで遊ぶというこを知ったのです。
遊ぶというのは、誰にも気兼ねすることなく自由に自分の時間を持ち、
思いのままに過ごすことだと分かったのです。
私にとってトラウマの克服の一つの段階でした。
ウォーキングを続けることで、元気に、元気に、なっていましたが、
まだ薬は飲んでいる状態でした。
2002年2月に私にとって三回目のサトリが訪れました。ウォーキングが
招いてくれたのだと考えています。
サトリで薬との縁も切れました。サトリがウツを全治してしまいました。
このことから私は脳内のセロトニン、やド―パミンなどの増加が起こった
のだと推定しています。
ウツはそれらの興奮性神経伝達物質の不足が起こす病気だといわれている
からです。
自分では全治したと判断するほど順調にすごしていました。
朝起きるとウツが来たのかなと勘違いするほど元気のない日があり、
念のために置いていた薬を飲みました。車で出かけましたが、余りの眠さに
出勤途中から引き返し、会社を休みました。
家に帰り布団にもぐりこみ午後2時まで爆睡状態でした。
そのように薬は案外強かったのです。
でも病気の時心を支えてくれていたのです。その時には必要だったのです。
ともかく、このことで薬は必要ではなくなった事を確認できました。
私は全治していたのです。
そしてその日ほど元気のない日は、この今回の更新の日まで三年間は訪れて
いません。(2005年9月25日更新)
まとめ
二人の「歩くこと」の話しを総合すれば、ウォーキングが重いウツから回復し、
また回復から全治へと、役に立つことを、よくご理解いただけると思います。
最近ダイエットがよく話題になります。
本当にダイエットして、健康でスリムな体を作るのは有酸素運動をおいて
他にはありません。
ウォーキングは生活習慣病対策にもなります。歩くことをお勧めします。
それでも歩くのはちょっと言う方にはスイミング、サイクリングなどの
有酸素運動がお勧めです。
プールで泳いだり、歩いたりすることは日常生活と違った環境という気分転換
の効果と、全身運動ができることによる精神面の効果も優れたものがあります。
「からだが元気になれば、頭も元気になり、当然、心も元気になる」
これは、ウォーキングやスイミングでつかんだ私の持論です。
歩き始めるコツ
歩くのがいいのは分かったけど、近所の人に見られると恥ずかしいから
というようなことで、引っ込み思案になる人が多いものです。
私もよい事を教えていただきながらできなかった大きな理由のひとつです。
ウツや神経症が重い時は特にその恥ずかしいという感情が強いので工夫が
いります。
@ 昼間歩いていても目立たないところ、遊歩道やウォーキングの人が多い
河川敷やスポーツ広場などへ出かけて歩く。
A 暗くなれば人目に付きにくくなります。交通事故に会う心配の少ない
歩道などがあればそこまで出かけていけば始められやすいです。
街灯など夜間照明があれば理想的です。
B 歩き始めたらウォーキング用のシューズとウェアーを用意してウォー
カーになり切ります。そして歩いている人たちに紛れ込んでしまいます。
みんな人のことなど考えることなく、黙々と歩いています。
歩くことを続けるコツ
このような効果がある歩きでも、始めた後、続けるにはコツがあります。
歩くことは生活習慣病の対策にもなり、健康に大変役立つものです。ここ数
年歩く人は増え続けています。一度「歩く習慣」ができれば、体が要求すると
いう状態になり、二日も休めなくなり、自然と続けられます。
ストレスがたまると、自然と歩きたくなると言ってもいいし、体が運動
をしたがる状態になると言ってもよいでしょう。
私は生活習慣病対策として歩き始めましたが、前に会ったウツの人に教
えてもらったように参考書を買って、ウォーキングに取り組むようにしま
した。
基本通りの歩き方の習得、体力のアップ、筋力のアップなどスポーツと
して取り組んだのです。
筋肉の増加が生活習慣病対策としての、消費カロリーの増加につながり、
体脂肪率の低下につながりました。
そして心理面や精神面での予期せぬ効果が得られ心の健康に大変効果が
あることを知りました。
歩くことを続けるのに効果的だったのは、歩き始めて5,6日後から書き
始めた「ウォーキング・メモ」だったように思います。
小さなノートを使った、簡単なもので、1ページに一ヶ月分をカレンダー
のように書くようにしました。内容は日付と歩いたコース、距離、時間。
初めはそれだけの簡単なものでした。反対側のページには感想などを簡単に
書きました。意欲を育てるような感想を選んで。距離は自動車で測ったもので
正確ではありませんが、目安にするだけですから余り気にしませんでした。
書き始めて分かったのですが、休んだところは何も書けないので、空白
になります。空白ができるだけ出来ないように気をつけていました。
そのようにしているうちに弾みがつき、歩けない雨の日が二日も続くと
雨が恨めしく思ったこともありました。歩くことによる快感が習慣となり、
体がウォーキングを要求し出したのです。
続けるコツ
@ メモをつける
万歩計の、日々増えて行く歩数も、歩く意欲を強めます。
A いくつかのコースを見つける。気分転換が出来ます。
できれば車などでコースの距離をはかるようにする。
私は往復コースより、周回コースの方が好きです。
歩きなれてくればアップダウンのあるコースも筋力アップによい。
脚力に自信がつけば最近流行の「山歩き」がお勧めです。私のHP
「山を歩けば元気になる」をご参照ください。
(Yahooジオしティーズ、ヤフー検索エンジン登録済み)
B ウォーキングシューズ、ウェア、帽子
ウェアと帽子は季節に合わせます。特に耳を覆える帽子は冬の寒気を
防いでくれます。手袋も冬の大切なアイテムです。
C 冬の朝は寒過ぎます。防寒の配慮が大切です。
夏は朝が歩きやすいです。
D 歩く目的をはっきりさせる。
できれば有酸素運動、筋力、体力アップなどスポーツ本来の目的を。
このように書くと価値観?人生観?という方も多いと思いますが、日常
生活で何を大切にしながら生きているかということだと思います。
極端に言えば、金が一番大事やと言う人や、名誉が一番や、うまいもん
食えたらええなどグルメ偏重の人もいるかもしれません。
もう少し生活感のある例をあげると、カッコウのいい生き方がしたい、
変なやつだと思われたくない、不真面目な人間だと思われたくない、無責
任だと思われたくないなどがあげられます。これらは少々特徴があります。
神経症やウツになる人たちの価値観だと思います。少々優等生的です。
何が何でも、疲れていてもなお仕事を抱え込んでしまわざるをえない性
格の基本となっています。
これらを改めて、もう少し人並みな生活をすればウツになりにくいし、
ウツからの回復も容易になるでしょう。
自分の健康、自分の時間の確保などに気を配り、趣味などを持てば普通
の人の生活に近づきます。
「それは分かっているけど、私は趣味などはないし、そんな心のゆとりも
ない。仕事人間として生きるしか能がない人間だ。無理なこと言わないでくれ」
という声が聞こえてきそうです。歩き始めるまでの「私」そのままです。
歩き始めてから、趣味の時間はウォーキングや山歩き、山道の手入れを
一人でするボランティアなどでストレス解消とからだの健康を重点にして
いました。割合元気で楽しく過ごしていたといえるでしょう。
サトリがきた
そんなある日、私にとって3回目のサトリがきました。
それでやっと長く続いたウツが全治しました。
それから坐禅などで、サトリを追求して分かったことは
「人を自分と同じほど大切に」する考え方、生き方が人生観を変えてしまう
ということです。
私は再びウツに入ることも、悩みに振り回されることもないでしょう。
「歩くこと」とサトリを深めた「この方法」を忘れなければ。
その方法はこちらです
ウツの症状が重い方は、考えることの少ない「生まれ変わる方法」がいいで
しょう。症状の軽い方もウツではない方もそちらの方法のほうがやりやす
いと思います。
サトレば人生が楽しくなる (yahooなどでキーワード検索できます。URL不要です)
終わりにもリンクを付けています。最後までご一読下さい。
../budda2004jp/index.html
本題に入る前に広島で起こった悲しい出来事に触れなければなりません。
それは民間から校長先生になられた人の自殺とその対処を誤られた教育委
員長の自殺と言う出来事です。
私は教育委員長を対処の誤りで責める気はありません。彼のウツに対
する認識はごく普通の人程度だったからです。世間一般に余り理解はあ
りません。
大阪では内科医、外科医などにウツについて再教育をすると発表しま
した。外来の患者がウツの場合や大きなケガをされた患者さんが後遺症や
障害が残ることに悩まれてがウツになる場合があるからだと思います。
医学の勉強を終えた人でさえ、勉強をし直すことが必要なのです。
ウツの患者さんの周りの人は随分気をつけなければならないのです。
ウツになった人はそれを境に性格が変わり、大変弱く、社会的適応能
力が極端に低下していると考えなければなりません。言いたいことが言
えなくなっています。言われたことに反論することができなくなってい
ます。
言われたことを素直に聞いていると思っても実は違うのです。できな
いことを言われても反論できないだけです。更に悪いことに言われたこ
とが出来ないという事で自分を責めたり、自信喪失に輪をかけたり、更
に挫折感を強めたりします。
まわりの人の親切心からのアドバイスを、より強いウツに落ち込んでいく
材料にしてしまいます。
それがウツという病気なのです。なおれば病気になる前より一回りも
二回りも大きくなると言われていますが、病気の間の苦しみがそうしてく
れるのだと言えるでしょう。
もう一つ悲しい出来事を思い出しました。随分前に新聞に載った話で
す。
ある民生委員のところに、小さな子供を連れた30代の父親が、生活保護
の申請のために来たそうです。
委員の方は親切から、若いのだし子供の将来もあるからと諭したところ、
素直に帰ったそうですが。
その後親子心中してしまったそうです。父親には一時の休憩が必要だっ
たのかもしれないと思うのです。
ウツの人にはストレスや不安から、責任からも開放されなければならない
ことが多いのです。
この出来事は随分前のことであり、ほとんどウツについて知られていなかった
頃です。委員の方を責める気はありません。
今は行政の福祉面での理解も進んでいると思います。
ウツの患者さんと付き合うとき気をつけなければならないこと
家族や周りの人は弱くなっている患者さんに心を添えるような付き合い方
が必要です。
上から見下ろしての態度は余りよくありません。
どうしたのだろうと見守るような気持ちを基本に暖かく優しく接しないと、
閉ざされた心をますます閉ざし、病状を悪化させかねません。
言葉や行動に優しさをそえて、患者さんを支えること。その心が患者さん
に伝わり、弱く、かたくなになった心をほぐし、回復に向かわせます。
脳の健康 生田悟 ブルーバックス 講談社
憂うつの心理 外岡豊彦編著 柏樹社
増田明美のウォーキング+ランニング 増田明美
婦人画報社
山歩き完全マニュアル 林田秀樹 大泉書店
年にまけない身体の作り方 宇田川宏 同時代社