第5回全国かたくりサミットinさまに(様似) 参加報告
大泉みどり会 小泉佳一
1.開催日 平成19年5月12日(土)、13日(日)
2.場 所 北海道 様似町 メイン会場:中央公民館 (日高、襟裳岬の近く)
観察会:観音山かたくり群生地
3.概要報告
参加者は 約150名。 道内が中心で本州からは、宮城、岩手そして東京(練馬区から2名)。
(1)第1部 基調講演:カタクリの生活史と生活環境 大原 雅氏(北海道大学)
カタクリの里からのメッセージ(前回までの開催地から)
パネルディスカッション
コーディネータ 河野昭一氏(京都大学名誉教授)
パネラー 大原 雅氏(北海道大学)
梅沢 俊氏(植物写真家)
小林弥生氏(アポイ岳ファンクラブ)
スライド上映 北海道春の花旅 梅沢 俊氏
(感想)大原教授の講演では、動けない植物にとって繁殖には2回の機会がある。
(1)花粉(雄) (2)種子(個体) カタクリでは良く知られてきた蟻の撒布活動(種子付帯物エライオソーム)。
また生存曲線をデータから描くと可成の寿命が長い。(30年以上) 生活史では成長個体の中で休みもある。 (1年以上もあること。)
清水山でも花を毎年咲かせるもの、2年以上休む個体もあり、一概に隔年開花とはいえないことを裏付ける説明。また、 「蟻(社会性
ある生き物)の手助けだけでなく、環境を考慮して保全活動を行うことが必要である」とのヒントを得られたのは大きな収穫。
パネリストみなさんからは、アポイ岳の観光化(過大な登山者)、貴重な高山植物の盗掘対策、危機的種(ヒダカソウ)の保護、
集団の分断化、そして子供たちへの体験を通しての育成の重要性など熱のこもった意見の交換があり、時間があっという間に過ぎて
しまった。
小生も、「練馬の都会型カタクリの小集団の保全活動の例を説明、人の手を何処までカタクリたちにさしのべるのが良いものか今後の
課題である」ことを申し上げ、大原先生から相談に乗っていただけることとなった。(河野教授からの助言もあり)
梅沢さんのスライドは北海道の花 特に、エンレイソウの種類の多さとその美しさにはじめて接し感動した。
(2)第2部 交流会では、岩手のみなさん(瀬川さんご夫妻、北上市の小原さんたち)と旧交を温め、地元のアポイ岳ファンクラブの
ご婦人方の心のこもった郷土料理と地酒で大いに盛り上がった。宿への帰途、満開の桜並木をドライブして貰い今年の花見の仕上げを
満喫した。
(3)観音山観察会
13日(日)午前9時様似公民館出発 数分にて現地着。 カタクリは峠を越していたが、代わりのオオバナノエンレイソウの群生と
花の巨大さに吃驚、案内の先生方の観察指導を得てひとときを楽しんだ。 10時過ぎ雨になり、振舞われた甘酒で暖をとり、郷土資料館
にて様似の歴史を学び、公民館に戻り解散となった。
(大附録) アポイ岳登山観察会参加
14日(月) 念願の山に(アポイ岳ファンクラブの案内)登頂することが出来た。 この山は、標高810m、主な岩石は橄欖岩
(カンラン岩)で成り立ち、海岸線から僅か4Kmの距離に位置しながら、多くの高山植物の固有種を見ることも出来、貴重なヒダカソウ
(2輪開花したばかり)にも会えて、大感激でした。 主なものは アポイタチツボスミレ、エゾオオサクラソウ、ミヤマフイリスミレ、サマ
ニユキワリ、アポイアズマギク、ヒダイワザクラ、ヒメイチゲなど。
帰途、目下再生に取り組んでいる地区を案内いただき、地道な努力の成果でかっての植生が見られる日が来ることを期待、一日の
楽しい山歩きを終えた。
翌日(15日)二人だけで再度アポイ岳を訪ね、家内の花の撮影で5合目まで登る。 1合目の枯れ木にクマゲラが出てくれて付録の
付録とおおいに喜んだ。 この日も快晴、オオサクラソウ、コミヤマカタバミ、ヒメイチゲ、アポイタチツボスミレなどを撮影、懐かしい山頂を
仰いで、またいつの日か訪れたいと願いつつ下山して札幌に向かった。
以上
写真集: かたくりサミット 5月12日(土) 様似町 中央公民館

パネルディスカッション
5月13日(日)観音山のカタクリ観察会(北国の花は濃く大きい)

5月14日快晴 アポイ岳登山

サマニユキワリソウ ヒダカソウ