【 は じ め に 】

   前回は東京近郊の通過連絡券のうち地図式のものをついて特集しましたが、今回は続編として矢印式券について綴っ
  てみます。矢印式となるのは主に郊外から山手線方面に向けたもので、山手線内からの逆方向については一般式となり
  ます。なお掲載乗車券は若干日付が古いので券売機更新等で現状と異なる場合があります事、予め御承知下さい。
   今回からは画像を中心に解説は少なめにしてあります。用語や連帯の詳細について詳しく知りたい方は旅客営業規則
  等を確認して下さい。

【本文執筆】鳥兜 甲児/日本切符収集趣味振興会会員

【貮】矢印式乗車券(両矢)   硬券末期の様式を踏襲しており、表示される駅数は1〜6となっています。口座設定時の機能的か或いは合理的都合に  より同一券種は同様式とされているようです。6駅表示は右肩下がりが多いのも特徴でしたが、共通型更新時に修正され  ているようです。 
《資料画像》1-1.常磐線当該駅発−千代田線経由−山手線方面ゆき
  ▲ 上に亀有駅の当該全9口座(購入当時)を示す。連帯末端区間では単駅表示となる。
  ▼ 金町の6駅着口座のみを示す。全て右肩下がりとなっており何だか縁起が悪い。商売人には不評である(笑)。
  常磐線方面から千代田線経由、西日暮里接続のJR線各方面ゆきです。
  常磐緩行線の運転形態から通過連絡としては東西線と並んでポピュラーな存在でしょうか。
  前回の地図式同様に券売機に口座が無くとも連帯の対象であれば窓口で購入出来ますが、普通の連絡乗車券と同じ120
 ミリのマルス券となります。

《資料画像》1-2.川越線当該駅発−東武東上線経由−山手線方面ゆき
  埼京線直通とは云え、未だに川越以西は乗換えを余儀なくされる現状、池袋に出るならば東上線経由の方が運賃的には
 利があるようです。当該各駅には4〜5口座程度設定されています。



【參】矢印式乗車券(片矢)   通過連絡ではありませんが、通常金額式となる乗車券でも特定割引区間の場合は通常運賃区間との区別の為に当該着駅  表示となる場合があります。券売機の設定では金額式のフォントに着駅名を挿入したような感じです。
《資料画像》1-3.着駅表示のいろいろ
  ▲ 何れもJR⇒営団(当時)の特定区間用。購入の意図は皆さん御賢察の通り。
  ▼ 比較用に通常の連絡乗車券。左の2枚は通好みか。右の東武連絡は特定割引だが金額式となっている(因みに東武側からの逆方向は両矢式)。
  詳しい説明は省略します。関心を持たれた皆さんが夫々調査研究される一助になれば幸いです。




 【 編 集 後 記 】   川越線では平成初期まで硬券が残りましたが、常磐線では84年頃には軟券化されてしまった当該口座。硬券世代には懐  かしく、それを知らない世代には目新しく映ったのではないでしょうか。   また軟券化以降に開業した埼京線各駅など、この切符でしか出会えない表示も少なくありません。   最近の共通型券売機の登場により旧来地図式だった区間をも含むようになり、比較的郊外に点在する当該口座を求めて  全口座制覇志向には新たな愉しみが増えた事になるでしょうか。
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