21世紀のはじめ、固着性の有櫛動物(いわゆるクシクラゲの仲間)が深海で発見された。
長い柄の先端に本体がついた体の構造を持つ。
同様の生態で、群体生活を営む種がみられる。クテノタワーである。
長くの伸びた柄のあちこちから本体が出芽によって生じ、長く伸ばした触手によって、
プランクトンからかなり大型の甲殻類やクラゲなどを
餌として捕食している。
このクテノタワーの周りには、この触手を利用して身を守る生物やクテノタワーの出芽した幼生を食べる生物が集まり、
いわゆる一つの生態系の体をなしている。
そのため、生物の少ない深海底において、生物密度が高いところから別名「ツリーオブライフ」とも呼ばれている。
なおこの種は、発見されていなかっただけで、近縁種がかなり昔から存在していたという説もある。
[参考文献]
サイディップ.F 「クテノタワーの無性生殖」
ロバタ.K 「クテノタワー周辺での物質循環」
セスティーダ.O 「クテノタワーによる底生微生物層への影響」
カンボジィ.G 「クテノタワーに集まる甲殻類 新記載された2新種を中心に」