ハエトリは、約5百万年後の生物である。
この時期、地球全体が寒冷化し、アフリカの大部分を草原やサバンナが占めるようになった。
その地域の低木を中心に、このハエトリは生息している。
現代のカメレオン科から分岐した彼らブラサガリカメレオン科は、
前肢の指の皮膚組織が、ちょうどは虫類から鳥類が進化したときと
同様羽毛化し、それがネット状になっている。
この部分からは、甘い香りを放つ粘性の液が分泌され、
これに誘われてきた昆虫を捕え、長い舌を伸ばして食べる。
頭部の周りのフリル状の飾りは、花を思わせる形になり、捕食行動時
には、色も花を思わせる鮮やかな色彩を取る。
ちなみに、カメレオン特有の体色変化能力は保持しており、
捕食時以外は全身を目立たないよう擬態をしている。
ただし、その前肢の特殊化からほとんど移動する能力を持たず
ぶら下がった状態で一生を過ごすため、
身を守るすべはそれくらいしかもっていない。
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| Do You Know haetori? |
体色変化している個体 |
[参考文献]
キンチョー.R 「ハエトリの分泌する粘性物質」
ジャクソン.C 「ハエトリの発する香りの主成分」
メラー.C 「ハエトリの好む低木の種類」
イカリヤ.T 「新アフリカ ガイド 〜ハエトリと出会う旅 サバンナに恋して〜」