イルミナは、特に発光器を発達させた深海性のイカである。
イルミナは、早く泳ぐことはできず、ほとんど海中を漂うように暮らしている。
腕のうち4本の吸盤部が変形し、多数長く伸びたその先端にそれぞれ1つずつ発光器をつけている。
この発光器は、3〜5色ほどに色を変えることがわかっている。
この光に寄せられ、小型の遊泳性の甲殻類が常にこのもつれるように発達した発光器柄の間にたむろしており、それを狙った捕食性の生物を、イルミナは捕らえている。
また、この甲殻類は、イルミナの発光器が小型の生物に食べられそうになると、それを追い払う行動をみせ、どうやらイルミナとの間に共生関係を成立させているようである。
ほとんど光が差さない深海の環境に、このイルミナはひときわあでやかで、「エクスツリー(X−tree)の別名ももっている。
[参考文献]
リヒト.D 「イルミナの発光メカニズム」
オーブレ.A 「イルミナ 共生甲殻類との関係」
ルッツ.V 「イルミナのDNA 系統的解析」
ベガルメ.K 「イルミナ 深海に漂うクリスマスツリー」