ギジエクラゲムシ
クラゲムシ科

  

時 代 5000万年後
分類 有櫛動物門・有触手綱・クシヒラムシ目・クラゲムシ科
分布地域 浅海
全長 4〜8cm

 クラゲムシは、クシクラゲなどが属する有櫛動物門の生物でありながら、ベントス(底生生活)の生活型をする。
外見的には、傘などのクラゲ様の構造を持たない。むしろ、極めて薄い体は、ヒラムシなどに似てみえる。
しかしながら、餌をとるために伸ばす体の数倍の長さになる糸状の触手をみると、その側面から短い横枝が出た有櫛動物特有の片羽型であることがわかる。
 ギジエクラゲムシは、この現生のクラゲムシたちの直系の子孫に当たる。
本来、クラゲムシは、伸ばした触手に引っかかる微小な生物を捕食して生活しているが、このギジエクラゲムシは、体の一部にその名のとおり、疑似餌のように見える構造を持っており、これで小型の捕食動物をおびき寄せる。
そして、その動物が疑似餌に触れると、投網のように多くの触手(祖先種は、1本ずつ1対しかもたない)を発射して、絡めとるように、獲物を捕獲する。
 岩の上や大型の固着性動物の表面に移動しながら餌を取る様子を観察することができるが、周りに合わせて、体色を変化させることができるという報告もある。

 

     

[参考文献]
コエロプラーナ.X 「ギジエクラゲムシの捕食について 動画的解析」
バッキー.K    「DNA分析によるクラゲムシ群の系統関係」
クァーレ.E    「ギジエクラゲムシに見られる疑似餌状構造の個体差」
アボット.W    「ギジエクラゲムシの体色変化について」