創作ノオト
未来生物を描くまで
未来生物を描く際のアイデア、そして形のデザイン

棘皮動物の祖先形
   原始の棘皮動物を手当たり次第に調べ、描いたりしている。
 棘皮動物の基本的な形といえば、五放射相称である。
しかしながら、それに加えて、ある一定のボディプランの傾向を感じている。
 それは、原始的なウミユリ類にみられる萼(体の本体)とその下部に続く茎、そして萼から生じる腕(あるいは触手)の組合せである。
もちろん現生の棘皮動物たちの多くは、茎部をもたない。
また、腕と呼べるようなはっきりとした構造を残しているのは、ウミユリ・ウミシダの仲間だけである。
 しかしながら、茎部を失う進化は、ウミユリの中でも起こっている。
腕や触手の数もかなり変動した種が存在している。
 そんなことから、私がイメージした棘皮動物のもっとも原初的な形態は、右の図のような姿である。
 この観点からみると、カルポイドの異質性はかなり失われる(もちろん五放射相称を第一に考えれば、異質性はかなり大きい)。
 そして、この祖先形態を横にしてみると、遊泳という生活形態も有という形なのだ。
 左の図のようにその姿を描きながら、すでに絶滅しながら、棘皮動物と同様に我々脊椎動物への近縁性を一説として持つある動物群が思い起こされた。
  ウェツリコラ等を含む古虫類である。 
 棘皮動物の五放射相称がいかにして生じたのか、まだその説は確定していない。
 左右相称のカルポイド類を棘皮動物の姉妹群とみる考え方もある。 
 古代の棘皮動物たちを描いてきて、カルポイドはまぎれもなく高い類縁性を棘皮動物に持つことを感じてきた。
 さらに大きな他のグループとの類縁が明らかになる、そんな化石の発見に期待したい。

オパビニア
   サイト名の通り、オパビニアが好きだ。
 当然、オパビニアのページも開設当時から作ってある。。 
サイトを展開していく中で、久しぶりにオパビニアのページを見ると、きちんと解説も書いていない。
 まだ、このサイトをどのようにデザインしていくか、固まっていなかったからだろう。 
 そこで、解説を加えるとして…。
 ここ数年の研究の流れで、オパビニアの系統的な位置もはっきりしてきた。
さらに新しい知見として、オパビニアに肢がある!という発見もあった。
 オパビニアは、バージェスと澄江と両方で発見されているし、すべてのオパビニアが(個人的な見解では、両地域は時代も違うし、種類も異なる気がしている)肢をもっているとは考えられないと、個人的には思っている。
しかしながら、この新しい発見を無視することはできないので、肢を加えたオパビニアの姿をイラストにしてみた。

有櫛動物
   過去と未来を行ったり来たりしながら、今更ながら現代の生物をもう一度いろいろ勉強しようと思った。
 当初の目的の一つは、現在マイナーな生物が未来世界でどのような進化を遂げるか、試行実験としてみようと考えたこと。 
しかしながら、現代の生物の奇妙な形態に改めてはまってしまった。
 特に興味をひかれたのは、まず有櫛動物。 
 中でもクラゲムシの存在にひかれた。
 そこで、クラゲムシとその未来の姿、さらに典型的な有櫛動物の姿を持つものとして、フウセンクラゲを描いた。
加えて、コトクラゲも描こうと考えている。
 もう一つ調べれば調べるほど、珍妙な形態をもつ存在として、節足動物に注目している。
こちらもいずれ未来生物に反映してみたいと考えている。
<追記>  さらに2種の有櫛動物を描いた。1週間でこんなに描いたのは、何年振りだろう。
クシクラゲの類は、シンプルで描きやすいことは間違いがないが。
 ここで描いたうちの1種の深海から発見された新種は、2007年6月11日に海洋開発機構よりプレスが出されている。
ちょうどその頃(6月17日にアップ)、海底に固着するクシクラゲ類「 クテノタワー」を描いている。  

ラッカセイ
   未来生物を描く場合、決めていることがある。
 ベースとしては、FIW(フューチャーイズワイルド)をおき、川崎さんのサイト「古世界の住人」の未来生物たちと、整合性のある生態系が構成できること。 
 いかに未来は自由にデザインできるといっても、他の生物たちと共存するにしろ競争するにしろ、ありえそうな生物を描くと決めている(若干、お遊びのものもいるが・・・)。 
 おそらく、未来世界にも生物は存在し、その大多数は現在いる生物と同じように、どちらかといえば、当たり前の姿をし、当たり前の生活をしているに違いない。 
 その中で、現在と異なる姿や機能を獲得した生物が、このミュージアムに展示されていると思っていただければ幸いである。
 だから、ある種を描くとき、実はいつも近縁種を意識している。
毎回は描かないが、「 コケオドシ」や「 シューティングスター」そして、「アーマードスクイド」では、そのような種を展開している。
 今回のラッカセイについても、高速で泳ぎまわるタコの元アイデアから、この種を描いたわけだが、多数の近縁種のアイデアが同時に生まれた。
これもいつか描くかもしれない。
 
    

シンダーハンネス
   古生物に興味を持つ者にとってのビッグニュースが飛び込んできた。
 個人的には、これが今年の最大のニュースかもしれない。 
シンダーハンネスは、デボン紀の層より発見された。この時代は、その類似性が指摘されるアノマロカリスよりはるかに後の時代である。 
 アノマロカリス自体が、カンブリア紀の中ごろには絶滅したと考えられていた。 
 その理由は簡単で、それ以降の化石が発見されていないから。
 今回発見されたシンダーハンネスは、大付属肢や口器の構造がアノマロカリスに似ている。
今後、研究が進み、系統関係が明らかになれば、アノマロカリス一族の歴史ははるかに長いものになるだろう。
 興奮のあまり、他に描いていた絵を中断して、夢中で仕上げてしまった(この生物が、Science誌上に紹介されたのは、つい先週→2/10記)。 描きながら思ったのは、以前描いたサルトロケルクスにも類似した部分が多いということ。
大型の眼や遊泳用の肢、そして体節構造(これは、節足動物に近ければ皆あるが)、などが、かなり似ているように思う。
 
  

ウェツリコラ
   アノマロカリスやハルキゲニアなど当初奇妙奇天烈生物とよばれていたものたちの多くは、研究が進むにつれて現生の生物との関連が明らかになった。
しかしながら、澄江で発見されたこのウェツリコラやシダズーンについては、まだまだ謎が多い。
 これは、以前バージェス生物の中で「ネクトカリス」について感じたことと似ている。 
体の前・後ろの違いはあるにせよ、彼らの体は脊椎動物と節足動物のキメラのように見える。 
 ネクトカリスの場合は、1個体しか発見されていないこともあり、オドントグリフスが後にかなり異なる復元をされたように、多数の別個体の発見で新たな姿が明らかになるのではと思ったが、ウェツリコラなどの形は明らかである。 
 それゆえ設立されたウェツリコラ門(古虫動物門)。
 はたして、節足動物に近いのか、それともエラの構造から明らかになったように、原索動物に近縁なのか。
 
  

ピカイア
   ナメクジウオのゲノム解析のニュースを受けて、ピカイアを描いた。
もちろん以前から描こうと考えていた生物の候補の1つだった。
 実をいうと、3DCGを描くとき、データの量が多きく、また手間がかかるのは節(体節)やとげのような構造がたくさんある生物である。 
だから、マルレラやミメタスタは、かなり大変だった。 
 その点はっきりいって、ピカイアは楽であった。 
 その中で、前々からおかしいなと思っていたのは、復元されたその体色である。
 砂の中に隠れるように生活しているナメクジウオを参考に、色をつけているのだろうが、生活スタイルがあまりに違いすぎる。 
 そこで、海中で目立たない色のものも作成してみなのだが、どうだろうか。 
もちろん、シラスのように完全に透明で、目立たないという可能性も高いとは思うのだが。
  

マルレラ
   グールドの「ワンダフルライフ」でバージェスの生物達を見て、感動してからどれくらいたっただろう。
当時は、まだ3DCGの造詣を自分がやるなど、全く考えていなかった。
 独学でソフトを使い出し、色々生物を描き出して、3Dで描く難しさを知るようになり、細かい毛の表現と、数多い体節みたいな一見単純な造詣が一番大変だとわかっていった。 
だから、マルレラなどはその2つを兼ね備える最も描きにくい生物であり、あえて手を出すのは避けていた。 
 しかし、ついにやってもうた(と自分で描き始めてあらためて思った)。 
自分なりのイメージもあって、ほとんどの復元図が肢を立たせ気味にしてあるのに対し、肢を広げて平べったい感じに仕上げてみた。
 また、最新の学説で、CDの面のように光の当たり方で体色が変わって見えるとのものがあるので、大胆に頭部全体をそのようにしてみた。 
 地味な彩色のも作ってみたので、比較してみていただけたらと思う。 
  

ソアラ
   宇宙への憧れがある。
だから、以前「フライミートゥーザムーン」を描いた。
 あの生物は、自分そのものだ。 
宇宙に憧れているけれど、そこにはたどり着けない。 
 自分でもすごく気に入っている生物だし、未来生物の中でもアクセスが多い方なのが、とても嬉しい。 
(別の目的で検索して、たどり着いてなんじゃこりゃ という人もいるのではなかろうか)
 そして、今回宇宙に手が届く高度で生活する「ソアラ」を描いた。 
 実際には、そこへ至る途中の対流圏を抜けるのが至難の業の気がする。 
でも、たどり着けば、なんとかなるような気もする。 
説明には書いていないが、大きな隕石の衝突で周辺の地面もろともこの高さまで飛ばされたトンボが祖先である、という設定を自分の中では考えてみたりしていた。 

不正形ウニ 〜カシパン〜
   不正形ウニに少しはまった。
本来五放射相称に進化していったはずの棘皮動物。
だからウニもボディプランの基本は、「5」である。
その特徴を備えながら、再び左右対称性も獲得したウニたち。
 なぜ、そうする必要があったのか。生物のデザインには、必ず必然性があるからそうなのだろうが、不思議でしょうがない。
 カシパン類を中心にした化石種の不正形ウニを色々調べた。
そのヴァラエティに富んだ形態にも引かれた。
 未来に向けて進化するとしたらと、色々とアイデアをめぐらした。
 遊泳の方向への進化。その第一歩は、まず下面の管足が発達し砂を巻き上げるようにして、その中の有機質を捕食しやすくするところから始まる。
その管足が次第に発達し、ついには、裏返しになって遊泳を始めるというシナリオを描いてみた。
その結果が、3つの時代で3つのグループにわたる未来図である。
 そして、系統図も描いたりしてみた。

フタバスズキリュウ
   このサイトを開設したときに、実は1つ自己ルールを決めていた。
他に多くの方が描いていらっしゃるので、恐竜などの大型は虫類は描かないでおこうということである。
 しかしながら、昨年秋になって、2007年春にリニューアルされた国立科学博物館へ行き、これも一昨年ついに学名が付けられた「フタバスズキリュウ」を久しぶりに観た。 
懐かしく、また新しい不思議な感覚の中で、描いてみたいと思った。 
 ということで、そんなにルールに厳格ではない自分は、かんたんにそれを破り、描いた。 
 ちなみに、科学博物館のミュージアムショップには、展示品の入った限定(?)ガチャポンがあり、全9種類。
この中に、「フタバスズキリュウ」の復元像と骨格とがラインナップされている。
今回は、それも参考にして描いている。

ウマイーオ
   自然派さんが描かれた移動しないタイプのシルバースイマー。
このように不精な感じのあまり動かない生物が好きなので、お願いして描かせてもらった。
 自然派さんがこのグループにつけた名前が、「タツノオトシエビ」。 
あまりにひねりがないので(自然派さん、ごめんなさい!!)、色々調べてタツノオトシゴの方言名「ウマイオ」からウマイーオとこの種に名前を与えた。 
 調子に乗って、2種描いてみたが、まだまだヴァリエーションが作れそうな、そんな生物である。 
 描けた感じもかなりのお気に入り。自然派さん、ありがとうございました。

ノドノトゲ
   タイノエという生物がいる。タイの口の中で生活をする節足動物。
結構グロテスクである。ウオノエという同様の生活をするグループの中の1種である。
 他の大型生物の口の中というのは、敵に襲われることもなく、もしかしたら生活環境としてはいいのかもしれない。

ディプロカウルス
   ゲロトラックスに続いて、ディプロカウルスを描いた。
いつも古生物を描いていて思うのは、どんな色づけにするのかということ。
今回は、皮膚の質感も変えつつ、4パターンに色づけをしてみた。
たしか、同じ生物の色変えをしてみたのは、ハルキゲニア以来だったかな。
お絵かき板に描いていただいたお礼の意味を兼ねて、アシッドさん風の色のも用意してみたが、いかがでしょう。

ゲロトラックス
   川崎さんのサイトでこいつが描かれていた。。
新しくしたお絵かき掲示板で、ディプロカウルスを描いていただいた。
古生物、次は何を描こうか考えていた。
で、ゲロトラックス、描いちゃいました。
古生物の色がどんなだったか、化石からはわからない。
だから、そこに想像(&創造)の余地がある。
保護色系にしてみた。オオサンショウウオのように皮膚にボツボツをつけるかも迷った。
試してみたが、それほどはっきりとわからなかったので、今回はなしとしてみた。
ご意見があれば、掲示板へどうぞ。
胴体を流用して、ディプロカウルスも描こうかと思っている。

プレナドール
   このサイトを開設するより前に、川崎さんのサイトで描いた。
原案のえのさんのアイデアに対して、主流となった体を平たくさせて、滑空のための翼のようにするというアイデアの絵が他の方によって描かれた。
その飛翔方法に対して、このプレナドールは非主流派であった。
でもこのデザイン、紙飛行機の要領で模型を作ったところ、きちんと滑空したのであった。
今回、ようやくえのさんと連絡がつき、掲載の了解をいただいた。

ポリュムニアとザフニア
   川崎さんのサイト「古世界の住人」の未来生物投稿板で、ガン○ムに登場するMSをモチーフにした(パロディにした?)未来生物のアイデアがはやっている。
それに便乗して、MSよりこれは似ていると思い、軽巡洋艦「ム○イ」によく似た遊泳型棘皮動物を描いた。
ポリュムニアの名は、ギリシャ神話に登場する芸術をつかさどる女神達「ムサイ」のうちの1人の名前というのは、事実。
 共生している生物「ザフニア」はあのMS「ザ○」とミジンコの学名「ダフニア」から。
結構迫力あるシーンとなった・・・ポリュムニアは体長20cmと小さいんですが・・・

クテノタワー
   海洋開発機構が、無人探査機「かいこう」の訓練潜行中に、琉球海溝7217mの深さで新しいクラゲ(とはいうものの有櫛動物)を発見(2002年)。
このたび、有櫛動物の新種であるとわかっただけでなく、その生態から有櫛動物の分類まで再検討されることとなった。
 その形態は、長いフィラメント状の柄で海底に固着した本体〜、2本の触手。本体には、有櫛動物特有の8列の櫛板。
詳しくは、機構のHPで見ていただきたい。  さて、深海底では、生物種も少なく、生物が見られる場所も限られた場所でしかない。そんな深海底で、多くの生物(微生物〜大型種)までが、共生関係を築きあげ、1つの生態系をなしているアイデアを持っていた。
 実は、「カーサデステラ」もそんなアイデアの1つであるのだが、もっと多種の生物のかかわりが描きたかった。
 そのアイデアとこの新発見の固着性の有櫛動物を結び付けて描いたのが、この「クテノタワー」である。
 周辺生物として、甲殻類が5種、その他にも謎の棘皮動物などが描かれている。
この生態家の成り立ちはこうである。甲殻類は、クテノタワーの触手で身を守る(クマノミのように)一方で、一部はクテノタワーによって捕食される。また、クテノタワーは、これらの甲殻類を狙って近づいた生物を捕食する。
クテノタワーの柄からは、出芽によって幼生が発生するが、この幼生はプランクトンなどを食べる一方で甲殻類によって捕食され間引きされる。
彼らの排泄物が栄養となり、微生物や小型の生物が集まり、それを食べる生物が集い・・・と、この生態系は成り立っている。

アノマロミリオ&オパシャーク
   大好きなアノマロカリスとオパビニア。
何らかの形で未来に似た姿があらわれたらと考えた2種。
実は隠し玉で、もう1種描いたあるのです。公開はいつだ!(って、ためてどうする)

エキノグライダ
   カウンタ10000をゲットされた耕ちゃんさんのリクエストは、空に進出した棘皮動物。
難しい。なぜならば、棘皮動物の体は空を飛ぶののにふさわしいすばやさとは別の進化の方向に思える。
 どうしようかな。構想を練るうちにふと気が付いた。
 もともと、このサイトを開設した目的の1つは、未来生物についてアイデアで1種を描くのではなく、近縁種まで含めて描くことだった。
 とすれば、すばやく水中を動くプルテウシーたちがいる。
彼らの仲間、でもその能力から、さらに3千万年後の設定とした。
 ただし、噴出するのが空気だと、計算上体を中に浮かせるほどの推進力は得られない。
そこで、水切りの石型でぴょんぴょん跳ねる+滑空(グライド)というスタイルを与えてみた。
参考文献にある水中翼船型の水面移動も可能なデザインとしたが、果たしてその真相は・・・。

プロトキスティテス
 カルポイドを一種描きあげて、そのまま勢いで描き始めてしまったプロトキスティテス。 
描くのにこんなに長い時間がかかったのは初めて。
何度も最初からに戻って、やっと描けてアップして、自分で見てかなり良い出来だと、ほくそ笑んでいる。
 この生物の絵は自己満足の産物です。と言い切ってしまおう。
裏側の模様などがアップした絵では見えないが、実はそこもきちんと資料を基に描いてある。
 しかしながら、この生物、どのような動きをし生活をしていたのだろうか。

ハゴロモ
   棘皮動物に夢中である。はまっている。
気がついてみれば、この創作ノオトも、全部棘皮動物ではないか。
古生代に、現在の棘皮動物に繋がらない(つまり絶滅した)ボディプランの棘皮動物たちがいたことも魅惑的だし、現生種の多様性もすごいと思う。  この「ハゴロモ」は、内心実在して欲しいと思いながら、描いた。
ベントス(→底生生活者)であるナマコが、自由に泳ぎまわるネクトン(→遊泳生活者)への進化をとげることはないだろうか。
いや、あると思いたい。
しなやかな内在力を持った棘皮動物はもっと適応放散する可能性を持っていると思う。

 この生物のアイデア、別の側面から語らせてもらうと・・・
今、ちょうどヴァレンタインディとホワイトディの間。
海の中に舞うハートからこの姿を考えてみた。
 ちなみに色は、ハートのイメージと現生種のダンスするように泳ぐユメナマコの色からである。
 実は、泳ぐ棘皮動物をもう1種考えている。プルテウスィマーとハゴロモとで、3部作にしようかと考えている。

カルポイド
 ウミツボミなどを含め、棘皮動物が好き。
ということで、古代生息した棘皮動物の中でもとりわけ奇妙であったカルポイドを描きたいとずっと思っていた。
本当は、左右非相称型のが描きたかったのだが、色々な資料を見てもどうしても、立体的な形がイメージできない。
そこで、左右相称型の”Enoploura”でいこうとしたのだが、これが難しい。
 ここに没にしたのを2つのせるが、実は他にもいくつかある。
 甲(?)の微妙な立体感や組み合わせ方が難しかった。
 完成作を見ると、地味な感じなのだが、こういうのを描く方が大変だと今更ながら実感した。
 

プルテウスィマー
 以前、「プルテウシー」という生物を創作した。
未来の海、ネオテニー進化をした棘皮動物のウニの幼生が、寄生生活をする前の段階で海中を泳いで生活しているというものだった。
この泳ぐ棘皮動物というアイデアは、自分にとってすごく面白い。
自分の発想の原点は、泳ぐものが泳がず、動くものが動かずにある。 加えて、現在存在してもおかしくないものを、基本としたいと思っている。
 また、1つのアイデアを使い捨てにせず、その類縁関係種を示すことで、世界の奥行きを作りたい。
 そこで、「プルテウスィマー」、寄生生活をせず、遊泳生活を生涯おくる棘皮動物。
 さらに、別の生物に乗っかって、海中を移動できる節足動物のアイデアを持っていた。
もとのアイデアは、「クラゲライダー」。元ネタは、「ウミタル(遊泳性のホヤ)」の中で生活をする「タルマワシ」。
両者の共生関係を創造するのは、楽しい作業だった。