深海に生息するナマコの中には、太く大きな管足を発達させた種(板足目)が知られている。
これらの種から進化したと考えられているのが、パヴォナマコである。
多くのナマコは海底に積もった有機物やそこに生息する微小な藻類や動物プランクトンをなめるように食べている(デトリタス食)。
しかしながら、このパヴォナマコは、新たな食性を発達させた。
上体を引き起こす形で、口の周りに発達させた管足を伸ばし、浮遊するデトリタスを捕え、食べている。
その際に口の両側に管足が変形したひれを広げる。
この構造には、発光する部位がいくつも存在し、その光によって微小な生物を集めているらしい。
また、この発光により、捕食者に対して威嚇をしているとの説もある。
この種名は、広げたヒレの様子から、クジャクの学名「Pavo」をとって名付けられた。
[参考文献]
マユリ.S 「パヴォナマコの発光の戦略的意味」
パオン.F 「パヴォナマコの食性」
ホロス.T 「パヴォナマコ 発光物質の解析」
エラーシ.P 「パヴォナマコの捕食行動 動的分析」